2020年10月に開催された100マイルレース・OSJ KOUMI100に出場し、完走することができました。
100マイル(160km)もの長距離を制限時間36時間以内に走り切る過酷なレースは走力や精神力だけではなくトラブルに対応する力も大きく求められます。
そして、24時間以上も走り続けていると下(しも)のトラブルも発生せざるを得ません。
今回はハダが人生初の100マイルレース中に困った下ネタトラブルについてまとめました。
本やインターネットでは扱いにくいテーマですが、100マイルレース完走を目指すならいかにトラブルを減らすかが大切なのは言うまでもありません。
つまり、下ネタの話は重要です(キリッ)。
ハダ
俺(私)の対応策はコレだよ!という意見があればぜひ教えてください…(切実)!!
ここから先はトレイルランニング(100マイルレース)に関する下ネタのオンパレードなので苦手な方はページをそっと閉じてくださいね
OSJ KOUMI100のレース完走記
タイム31時間7分42秒&総合28位で完走
OSJ KOUMI100はコロナ禍の2020年で国内唯一の100マイルレースです。
1周35kmコースを5周し計175kmを走る周回ループが特徴のレースです。
レースの概要や当日の雰囲気、使用したギアや補給食については下の記事にまとめています。
【OSJ KOUMI100 2020】林道&舗装路が続く35km✕5周ループの悪天100マイルレース【OSJ KOUMI100 2020】林道&舗装路が続く35km✕5周ループの100マイルレース
オナラが止まらなくなる
早朝5時にスタートしたKOUMI100ですが、レース開始後10時間以上経過し3周目(夕方〜深夜)に突入した頃からオナラが止まらなくなってしまいました。
トットットットッ…と走るペースに合わせてブッブッブッブッ…と放屁を無限に繰り返しています。
幸い3周目ともなると前後のランナーとは距離が開くことが多いので、前後目視できる距離にランナーが居ないことを確かめ、ブッブッブッブッ…とオナラをし続けたのでした。
出来る限りサイレント放屁を心がけるものの、走りながらだとお尻も閉じているのでどうしてもブッブッと音が鳴ってしまいます。
夜の山は静かなので屁の音も大きく聞こえるんだなこれが。
コーラなど炭酸をグビグビ飲んだわけではないのに、どうしてこんなにオナラが止まらないんだろうと気になって仕方ありませんでした。
ずっと交感神経優位だと、副交感神経の働きが落ちて、オナラを腸が吸収出来なくなるんですよね。
徹夜したりするとお腹がビックリするくらい張っておならが止まらなくなることがあります。
— もりもり (@moritako1121) October 11, 2020
レース中のオナラ問題についてはもりもりさん @moritako1121 がたいへん分かりやすい解説をしてくださいました。
走り続けて交感神経が優位に働くと副交感神経の働きが落ち、腸がオナラを吸収できなくなるとのことです。
オナラを抑えるには小林製薬・ガスピタンなどのガスだまり改善薬があります。
ただレース中にオナラをし続けても大して困ることはないので、レース中に飲む薬ではありませんね。
放屁ラッシュでお尻が肌荒れする
走りながらおならをブッブッしていると、気づいた頃にはお尻の穴の周りがヒリヒリと痛むようになってきました。
え、なんで?どうしてッ?!?
もしかしてウンチが漏れたのかッ?!?!
疲れて回らない頭で一生懸命考えました。
放屁と同時にウンチの飛沫がオナラと一緒に出てしまい、飛沫が肌荒れを引き起こす原因となっているのではないでしょうか。
あかちゃんのおむつかぶれのように、ウンチやオシッコに含まれているアンモニアや酵素などの成分の刺激により肌がかぶれてしまったのかもしれません。
インナーパンツをお尻に食い込ませて飛沫を拭き取ろうとしたのですが、走りながらだとすぐにお尻が動いてしまい、インナーパンツの食い込み状態を維持することができません。
(目視できませんが)トイレで触って確認すると、お尻の穴の周りの肌がヒリヒリ・ジュクジュクと荒れていたのでした。
トイレットペーパーをお尻に挟んで走ることも考えたのですが、汗でふやけてしまいそうですし、走ることに集中できなさそうなので仕方なく我慢して100マイルを走り続けました。
幸いKOUMI100は周回レースだったこともあり自家用車エイドでインナーパンツを履き替えたら多少改善されたのが唯一の救いです。
対応策としてはワセリンをお尻の周りに塗るくらいでしょうか…。
オシッコが真っ黄色になる、ウンチが黒緑色になる
レース後半にもなるとオシッコは真っ黄色、ウンチは茶色ではなく黒緑色になってしまいました。
水やポカリスエットばかり飲んでいたのでどうしてオロナミンCみたいなオシッコが出るんだろうと調べてみました。
オシッコの黄色は赤血球が分解して生成されるウロクロムという老廃物に由来していると考えられており、尿が凝縮されウロクロムが増加するとより濃い色になるそうです。
真っ黄色のオシッコは濃縮尿と言われ、激しい運動などで体が脱水状態に陥っている場合に腎臓で濃縮された尿が出てしまうことがあるようです。
レース中はジェルやゼリーを中心に摂取しているので食事の摂取量に対するウンチの量は少ないのですが、ウンチが黒緑色のような色になってしまいました。これには驚いた…。
おそらく1周おきに3本ほど摂取していたリカバリーサプリ・MAGMA アスリートバーリィが緑色粉末状なのでその色が反映されたんでしょう。
ニワトリにパプリカパウダーを食べさせると黄身が赤く色付くように、ヒトもまた食べたモノでウンチの色が変わると言われています。
ムスコが擦れて痛くなる
KOUMI100は雨天の中で走ることが多かったのでノーパン+インナー付ショーツ+レインパンツの組み合わせで走っていました。
レースで股擦れすることは無いのですが、途中からムスコの竿部分が痛くなってきました。
夜中にヘッドライトで照らしてみると、竿の一部(キノコの柄部分)が擦れて赤くなり炎症のようにぷっくら膨れているではありませんか…!
触るとヒリヒリするので菌でも入ったのでしょうか。
それとも、インナーが擦れて皮膚を痛めたのかもしれません。
雨に濡れて汗を掻いてを繰り返していたので不衛生になりやすい部位だとは思うのですが、上のオシッコ真っ黄色問題と合わせて発生したのでオレのムスコはどうしちゃったんだろうと不安で仕方ありませんでした。
この問題も周回レースを生かして自家用車エイドでインナーパンツを履き替えることで多少改善されましたが、ずーーーっと我慢していました。
番外編:お尻は何の葉っぱで拭くのか?
KOUMI100などレースでは実戦経験がないのですが、トレイル練習中に便意をもよおし野糞をしたことが何度かあります。
近くにトイレも無かったので茂みに隠れて用を足したのですが、お尻を何で拭くのが良いか分かりません。
ティッシュペーパーやガーゼは救急キットに入れザックで携行しているものの、雨や水で分解され自然に還るわけではありません。
お尻を拭いたティッシュは袋で密封してザックに入れて持ち帰る?
水解性ティッシュを選んでいる?
ハダは近くにある葉っぱでお尻を拭いた経験しか無いのですが、果たしてどんな葉っぱがお尻拭きに適しているのでしょうか。
笹ではお尻が切れる可能性があるし、葉の小さい松などでは手にウンチが付く可能性があります。
広葉樹の大きく分厚い葉っぱがあれば最適かもしれませんが、広葉樹を探しウンチをする場所を選ぶ余裕があるならそもそも野糞なんてしていません。
レースでは救急セットに合わせて携帯トイレを収納していますが、いざという時に慌てないように一度お山で実践しておくのが良さそう。
素晴らしい着目点の記事ですね。レースはマイル未経験なのでお役に立てませんが、テント泊山行では携帯ウォッシュレット持っていきます。温水だと気持ちいいです。紙の消費は少なくなります。あとはこちらhttps://t.co/cGQkxGDX0j
— 元やん (@fck_mototyan) October 15, 2020
元やんさん @fck_motoyan から紹介していただいたのは野糞の作法というヤマレコの記事。
紙を使わないためには、インド、ネパール式に水を使います。
1:まずはフキの葉など、肌触りのよい、破れにくく、広さのある葉を使ってだいたいをふき取っておきます。
2:水筒の水を少し左手指先にかけ、指を濡らしておきます。乾いた指でいきなり拭くと手に香りが付きやすくなります。
3:スプーン型にした手で水を運び、肛門まわりを洗い落します。150CCもあれば十分ではないでしょうか。
4:特に水をふかずにそのまま衣服を着ます。濡れていてもすぐ乾きます。
葉っぱで拭き取るだけではなく、水を使って肛門を洗い流すんですね。
他にもソフトフラスクに入った水をウォッシュレット代わりに使うという方法も伺いました。
下ネタトラブルは誰しも経験があるものの共有されることは少ない
KOUMI100は目標以上に良い結果を残すものの、決してトラブル無しで走り続けていたわけではありません。
今回の下ネタトラブルをはじめ、いつも何かしらのトラブルを抱えながら走っていることがほとんどでした。
長距離&長時間に及ぶ100マイルレースは走力以上にトラブルに対応する能力が求められるものの、下ネタトラブルについてはあまりノウハウが共有されていないなと思ったので簡単に振り返ってみました。
みなさんの下ネタトラブルの経験やノウハウをぜひ教えて下さい…!