783校ある大学のうち、林業を学べるのはわずか28校のみという事実

forester

以前、調べものをしていた時に偶然知った、驚愕の事実があります。

 

それは、

783校ある大学のうち、森林・林業関係の学科・科目をもつ大学の数は28校しかないのだそう。

また、28校のうち、23校が国立大学というのも驚きです。

 

他の教育機関も調べてみると、森林・林業白書に以下のデータがありました。

 

高等学校は予想以上に多くありました。

東海エリアでは、愛知県では安城農林高校、三重県では久居農林高校など。岐阜では飛騨高山高校や郡上高校など4校があります。全国を見渡しても北海道や長野、熊本など、山林の多い地域に比例して教育機関も多くある印象です。

 

高校に比べ、大学はとても少ない。

ぼくも23校のうちのひとつである三重大学で森林計画を学んでいる学生のひとりです。

ぼくの所属する三重大学生物資源学部は、農学部と水産学部が統合開祖してできた学部。森林や林業についての専門的な講義やゼミが数多くありますし、それらをテーマにした卒業論文を書く学生はたくさんいます。ぼく自身も林業について深く学び、そういったテーマで卒業論文を書きたいと考えています。

 

しかし、林業について学んだ学部卒や大学院卒の学生の多くが林業界に進んでいるという印象はありません。三重大学もそう。「やっぱり先がないし、給料も安いからさ」そう言って木材業界への就職を諦めた友人もいます。

 

先がないから?食っていけないから?カッコ悪いから?

本当にそうなのでしょうか。

その28/783校で林業を学んだ学生が業界で働きたいと思うためにはなにが必要なのでしょうか。

 

大学で林業を学んだ学生が、改めて「この業界で挑戦したい!」と思えるような業界にはなにが必要か。それが分かれば、より効果的な人材獲得のアプローチができるのではないでしょうか。

業界のネガティブな印象ばかりが先行してしまっているかもしれません。だけど、森にたずさわって働くひとたちの情熱や息遣いに触れることができるような機会があれば、魅力を感じる学生も多くいるのだろうと感じています。

 

* 参考データ(PDF)