ウルトラマラソン&トレイルランナーのハダです。
今回はナイキ・エア ズーム アルファフライ ネクスト%の情報をまとめてみました。
ランニング業界を席巻するナイキ史上最速厚底シューズの新モデルです。
国内の発売日や価格は未発表ですが、2020年春に販売開始と噂されています。
ナイキのアメリカ公式サイトによると、2020年2月29日にリリースとの情報もありますね。
- ナイキ エア ズーム アルファフライ ネクスト%ってどんなシューズなの?
- 前作・ナイキ ズームX ヴェイパーフライ ネクスト%(VFN%)との違いは?
- トレーニング用モデルについても知りたい
2019年10月12日、オーストリア・ウィーンにて、男子マラソン世界記録保持者、エリウド・キプチョゲ(ケニア)がフルマラソン2時間切りを目的とした非公認特設レースで1時間59分40秒をマーク。
人類史上初めて2時間切りを果たしたことは大きなニュースとなりました。
その際にキプチョゲが履いていたのがナイキ エア ズーム アルファフライ ネクスト%のプロトタイプです。
- ミッドソールにはシューズサイズに応じ厚さ調整したカーボンファイバープレート搭載
- 前足部に配置された2つのズームエアポッドにより、VFN%を超えるエネルギーリターン実現
- 踵部分にズームXフォームを追加しVFN%より分厚くなったが、前足幅を広め安定性向上
ランニング業界の常識を覆したナイキの厚底シューズは東京五輪でもその力を見せつけるのでしょうか?
ハダ
ナイキ エア ズーム アルファフライ ネクスト%に関するニュースはキプチョゲ2時間切りや東京五輪も相まって溢れ返っています。今回は自分自身の整理も兼ねてまとめてみました!
世界陸連の新規則は厚さ40mm以内・複数枚プレート禁止・4ヶ月以上市販
多くの人がニュースでご存知のように、ナイキの厚底シューズはトップランナーのみならず市民ランナーにも広まり留まることを知りません。
しかし最近では、世界陸連によるシューズ規制があるのではないか?と取り沙汰されていました。
世界陸連(ワールドアスレチックス)は1月31日にシューズに関する規則の修正を発表しました。
結論として、現行モデルのナイキ ズームX ヴェイパーフライ ネクスト%も、新作モデルのナイキ エア ズーム アルファフライ ネクスト%も規則内に収まるシューズとなりました。
- 靴底の厚さが40mmを超えるものは禁止
- 複数枚のプレートを靴底に内蔵してはならない
- 4月30日以降のレースでは、4ヶ月以上市販されているモデルのみ着用が認められる(医学的理由などでカスタマイズされたものは許可)
一連の報道では、キプチョゲ2時間切り時のプロトタイプは東京五輪では使用できないだろうという見方も多くありました。
それは、カーボンプレートを3枚搭載しているという噂や、厚みが40mmを越えて50mmあるという噂があったためです。
しかし、新モデルのナイキ エア ズーム アルファフライ ネクスト%はカーボンプレート1枚+厚み40mm以内で規則を満たしています。
世界陸連のシューズ規則修正ではナイキの厚底シューズが規制されることはありませんでした。
ハダ
2020年8月8-9日に開催される東京五輪のマラソンでは、ナイキ エア ズーム アルファフライ ネクスト%を履くトップランナーの姿を観ることができます
ナイキにとっては一安心(もしくはしたたかな笑いを浮かべている?)の出来事ですが、他シューズブランドにとっては致命的な出来事です。
それは、レースの4ヶ月前から一般購入できることという新規則が設けられたためです。
一般的にマラソンシューズは秋冬シーズンに入る前の夏頃に発売されることが多いのですが、東京五輪マラソンは2020年8月8-9日開催。
つまり、東京五輪マラソンに間に合わせるためには今年度(2020年3月まで)には新作シューズをリリースする必要があります。
さらに、アシックスやミズノ、ニューバランス、三村仁司氏が率いるミムラボなどはトップランナーに別注カスタマイズシューズを提供してきましたが、新規則により医学的理由がないとカスタムしたシューズを履くことができなくなりました。
ハダ
ニューバランスはカーボンプレートを採用した厚底シューズを開発済みで神野大地が東京マラソンで使用予定とのこと。ミズノは独自素材プレートを埋め込んだものを開発中、箱根駅伝・10区区間新を記録した嶋津雄大らが使用したことでも注目されました。
今回の東京五輪では引き続きナイキの独壇場になるとの見方が強まっていますが、いち市民ランナーとしてはナイキ以外のシューズブランドの台頭を心待ちにしています。
ナイキ エア ズーム アルファフライ ネクスト%の発売・価格は未定
ナイキ エア ズーム アルファフライ ネクスト%の概要は以下です。
- 2020年2月6日、ナイキが現行品VFN%よりさらに分厚い新モデルを発表
- アメリカ公式サイトによると、2020年2月29日に発売との情報あり。国内春発売か。
- 価格は未定
- カラーはアッパーがブラックで、ソールはネオングリーン。
- 重さ約225gとVFN%より25g増量
- 靴底はVFN%より分厚く39.5mm(26.5cmサイズ)だが40mm以下
- オフセット(前足部と踵部の高低差)はVFN%と同じく8mm
- フルレングスのカーボンプレート1枚をミッドソールに搭載
- ズームエアポッドを前足部に2つ配置
- 踵にはVFN%より増量したズームXフォーム
- 超軽量ニットアッパー・アトムニット採用
今回発表されたシューズはブラック✕ネオングリーンカラーですが、東京五輪に合わせてニューカラーを複数発表する可能性も高いのではないでしょうか。
4年に一度のオリンピックなので東京五輪限定カラーなどの販売も期待できそうです。
ナイキ ズームX ヴェイパーフライ ネクスト%との違いは?
現行モデルのナイキ ズームX ヴェイパーフライ ネクスト%との違いは大きく以下があります。
- 重さが25gほど増加
- 踵部にはズームXフォームを増量し、分厚くなり39.5mm
- オフセット(前足部と踵部の高低差)はVFN%と同じく8mm
- VFN%は同一サイズだが、サイズに応じ厚さ調整したカーボンファイバープレート搭載
- 前足部に2つ、ズームエアポッドを搭載
- アッパーが織り素材から編み素材・アトムニットに変更
オフセットはそのままに、厚みが増し、重さも増加しました。
アッパーが織り素材から編み素材へ変更し、通気性と耐久性を向上。
さらにシューズサイズごとに厚み調整をしたフルレングスのカーボンファイバープレートを搭載しています。
【ナイキ ズームX ヴェイパーフライ ネクスト%】トップランナーシェアNo.1のナイキ史上最速厚底シューズナイキ ズームX ヴェイパーフライ ネクスト%の詳細はこちらのシューズレビューをお読みください。ハダは現行モデルVFN%でサブ3達成を狙っています👆
ナイキ エア ズーム アルファフライ ネクスト%の特徴
ナイキ エア ズーム アルファフライ ネクスト%の特徴は以下です。
- ミッドソールにはシューズサイズに応じ厚さ調整したカーボンファイバープレート搭載
- 前足部に配置された2つのズームエアポッドにより、VFN%を超えるエネルギーリターン実現
- 踵部分にズームXフォームを追加しVFN%より分厚くなったが、前足幅を広め安定性向上
- VFN%の織り素材ヴェイパーウィーブから編み素材・アトムニットを採用し通気性と耐久性向上
ミッドソール内部には推進力を与えるカーボンファイバープレートを1枚搭載
VFN%では、全サイズに同じ厚さのカーボンファイバープレートが使用されていました。
新作のエア ズーム アルファフライ ネクスト%ではサイズに応じ厚さを調整しており、サイズが大きくなるにつれ、カーボンプレートの硬さを強化しています。
安定性とスムーズな体重移動を実現し推進力を感じさせ、また足首関節の負荷を抑えます。
クッショニング性能とエネルギーリターンを最大限に引き出すズームエアポッド
前足部に2つむき出しで配置されたズームエアポッドにより、VFN%に搭載されたズームXフォームを超えるクッショニングとエネルギーリターン率を実現しています。
VFN%より増厚しながら世界陸連ルールをクリアするズームXフォーム
VFN%よりフォームが増量されたズームXフォームは、軽量で最適なエネルギーリターンを実現し、エネルギー損失を最低限に抑えます。
踵の厚みは39.5mmと世界陸連新規則の40mmをギリギリ下回っています。
アッパーには通気性と耐久性を向上させた編み素材・アトムニット
VFN%はエンジニアード加工のウーブンメッシュ素材・ヴェイパーウィーブをアッパーに使用していましたが、ナイキ エア ズーム アルファフライ ネクスト%では、編み素材・アトムニットを採用。
蒸気をかけ伸ばすように成形されたフライニット素材が軽い履き心地で足の形状にフィットするとともに、水分吸収を最小限に抑え優れた通気性を備えます。
ナイキ エア ズーム アルファフライ ネクスト%のトレーニングモデル
ナイキ エア ズーム アルファフライ ネクスト%はレースモデルですが、新たにトレーニングモデルも2種類登場しました。
アルファフライのトレーニングモデル、ナイキ エア ズーム テンポ ネクスト%
エア ズーム テンポ ネクスト%は、エア ズーム アルファフライ ネクスト%のトレーニング版に当たるシューズです。
距離をこなしたり、日常で頻繁に使用するためのデザインに落とし込んでいます。
プレートはカーボンではなく合成素材を採用しています。
長距離でも快適に走れるようにプレートは柔らかめに設定されており、安定感のある体重移動をサポートしてくれます。
かかとにはナイキ リアクト フォームが使われ、耐久性を高めています。
ナイキ エア ズーム アルファフライ ネクスト%と同様にズームエアポッドが搭載され、反発感のあるクッショニングを得られる仕様になっています。
固定感と着脱性を追求したナイキ エア ズーム テンポ ネクスト% フライイーズ
エア ズーム テンポ ネクスト% フライイーズは、エア ズーム テンポ ネクスト%と同じソールを採用し、アッパーにパラリンピックアスリートでも締め付けしやすいシューレースユニット・フライイーズを採用したモデルです。
フライイーズは着脱のしやすさと固定感を追求したアッパーのシステムです。
アッパー上部のヒモを引くとアッパー全体が締まり、下部のヒモを引くとゆるむ構造を採用しています。
また、テールゲートシステムにより、シューズ内に足を滑り込ませやすくなっているのも特徴。
ナイキ エア ズーム アルファフライ ネクスト%の発売日と購入方法
ナイキ エア ズーム アルファフライ ネクスト%の発売日や価格は現在未定ですが、国内では2020年春に発売開始との情報もあります。
またアメリカ公式サイトでは2020年2月29日に発売とのこと。
ナイキ公式サイトではメールアドレスを登録して販売情報を受け取ることもできます。
やはりオンラインストアではクリック合戦になってしまうのでしょうか?
メルカリでの高額転売なども起こりそうです。
個人的には新モデルの発売で現行モデルVFN%が値引きされることを期待しています。
【ナイキ ズームX ヴェイパーフライ ネクスト%】トップランナーシェアNo.1のナイキ史上最速厚底シューズナイキ ズームX ヴェイパーフライ ネクスト%のシューズレビューはこちら👆
追記)購入条件はマラソン2時間50分切り!?特別先行販売開始
(*2020年2月21日更新)
2020年2月21日にナイキ公式サイトでナイキ エア ズーム アルファフライ ネクスト%の特別先行販売の情報が公開されました。
エントリー条件がフルマラソン2時間50分切りなんて条件厳し過ぎィッ!
- ①こちらの応募ページよりエントリー
エントリー期限:2020年2月27日12:00 - ②記録対象期間中にNRCアプリを利用し規定記録でフルマラソンを走り、NRCデータとして記録
記録対象期間:2018年2月27日12:00〜2020年2月27日12:00まで(日本時間)
規定記録:男性 フルマラソンでサブ2時間50分、女性 フルマラソンでサブ3時間40分 - 販売方法:2020年3月1日にNRCアプリより上記条件を満たしている応募者に対して購入のご案内の通知をさせていただきます。
※購入は先着順とさせていただきます。必ず購入ができるという条件ではございません。
2018年2月27日〜2010年2月27日までのナイキランニングアプリ・NRCのデータでフルマラソン2時間50分切り(男性の場合)を達成できていれば購入条件を満たすとのこと。
フルマラソン3時間切りでさえ男性マラソン人口の上位3%なので、上位1%のエリートランナーにのみ資格が与えられるということですね。
- エントリーと記録達成の順序は問いません。
- エントリーとNRCデータが同一のナイキプラスメンバーアカウントのものであることが条件となります。
- エントリーは、1人1回に限ります。
- マニュアルエントリーは対象外とさせていただきます。
- 不正エントリーが発覚した場合は対象外とさせていただく場合がございます。
日本での発売は2020年春だと言われていたものの、3月1日に発売と随分と早い販売開始になるんですね。