くくり罠の猟師のハダです。
ふだんは岡山・西粟倉村の材木屋、西粟倉・森の学校に勤務しながらスキマ時間で狩猟に取り組んでいます。
11月15日〜3月15日まで続いた猟期が終わり、4月現在は有害鳥獣捕獲期間です。
今朝は1歳程度のオス鹿を捕獲することができました。
家の裏山の竹林を荒らす猪を捕獲したいものの、一向に捕まえることができません…
猪が筍を掘り起こす家の裏山の竹林
4月後半に入り、我が家の裏山の竹林は筍ラッシュ。
竹林の至るところに猪が掘り起こした穴や食べ終わった筍の皮が散乱しています。
糞も大きいので良サイズの猪が居るのでは?と期待大です。
ちなみに昨年はゴールデンウィークにこの竹林で45kgのメス猪を捕獲することができました。
【狩猟】家の裏山でタケノコを掘るイノシシをくくり罠で捕獲、解体して食べてみた
【狩猟】家の裏山でタケノコを掘るイノシシをくくり罠で捕獲、解体して食べてみたくくり罠の設置や見回りで竹林に入れば筍が手に入るのでこの時期は毎日筍づくしの料理。
天ぷら、オーブン焼き、土佐煮などなど、無料で手に入る旬を楽しんでいるものの、肝心の獲物は一向に獲れません。
筍よりも自分で獲った猪肉が食べたい…!
タケノコ掘りに勝ち負けがあるとすれば今回は完全に勝利 pic.twitter.com/Y1IiZtsibn
— ハダ|材木屋トレラン猟師 (@hada_tomohiro) April 28, 2020
くくり罠は猪に掘り起こされてしまいがち
竹林は猪にとって餌場となっているため、獣道が特定しにくい点に困っています。
村の猟友会長は「竹林では獣道を特定できんから、竹林に入るまでの獣道に罠を掛けてみ」とアドバイスをいただいていますが、その獣道が見つかりません(泣)
竹林の中でも怪しい獣道に罠を設置してみても、罠を掘り起こされてしまいます。
獣道が特定できないので撒き餌+石ぐるり+くくり罠の小林式捕獲法を試してみるも、撒き餌である米糠だけがきれいに食べられてしまいます。
これが食べたいんだろう!?と撒き餌である米糠に加え、砕いた筍も添えてみることにしました。
罠を仕掛けるよりも筍を掘って罠に添えるこの方がたいへんです。
筍を添えた小林式捕獲法で1歳のオス鹿を捕獲
罠を仕掛けた翌朝に見回りに行ってみると、何やらガサガサと物音がします。
これは獲れてるんじゃないか?と罠に近づいてみると、1歳程度のオス鹿が掛かっていました。
罠を設置後、翌朝に早速ヒットです。
およそ3週間振りに鹿を捕獲することができました。嬉しい…!
昨日、家の裏山の竹林に掛けたくくり罠に早速オス鹿がヒット。
イノシシ狙いの小林式捕獲法(撒き餌+石ぐるり+くくり罠)で捕獲。
小林式捕獲法は前脚が掛かるので肉量の多い後脚が痛みにくいのが良い。
久しぶりの獲物&翌日ヒットは嬉しい。
しかし、狙っているイノシシは一向に罠に掛からず… pic.twitter.com/LHldess2aV— ハダ|材木屋トレラン猟師 (@hada_tomohiro) April 29, 2020
1歳程度のオス鹿で随分と痩せているように見えます。
真正面から見た顔が細く、お腹周りの肉付きもあまり良くありません。
山に餌も少なく栄養たっぷりの筍を求めて竹林を彷徨っていたのでしょうか。
小林式捕獲法では餌を食べている間に前脚で石を跨いで罠を踏むことが多いので肉量の多い後脚が傷みにくいのがポイントです。
ゴールデンウィーク直前で仕事もあったため、バールで殴打し、止め刺し後、山から降ろし、村内の獣肉解体施設に納品しました。
罠に掛かった前脚は暴れ回ったせいで骨が折れていました。
春になり日も長くなってきたので、罠の見回り→獣肉解体施設へ納品を始業時間前に済ませるのは助かります。
1歳のオス鹿が捕獲できたということはおそらく2-3歳以上の母親もいるはずなので引き続き、罠を設置する予定です。
そして、鹿も嬉しいけど本当に獲りたいのは猪。見えない相手との格闘を楽しみつつ猪肉が食べられる日を楽しみにしています。