西粟倉の蜂取り名人のオッチャンにお声がけいただいて、蜂の子を食べさせていただきました。しかもシーズン真っ盛り、二週間連続、秋の蜂取りナイトでございます。
「お前、蜂の子食べ過ぎると布団突き破ってまうゾ」とオッチャンに脅されながら?たらふく蜂の子を食べてきました!んまかった!
こちらは民家の軒裏や林道沿いから収穫された四つのキイロスズメバチの巣。かなり立派な大きさです。ジジジジジ…と成虫が羽根を動かしているので怖い…
規則的な美しさのハニカム構造(生命の神秘!)の中には、ぎっしりと幼虫やサナギが詰まっています。ウネウネウネウネ…一方でちょっとグロテスクかも。苦手なひとはごめんなさい。
用意するものはピンセット、とキンキンッに冷えたビール!
巣の中でうごめく幼虫や、白い繭に入ったサナギを一匹ずつピンセットで抜いていきます。
強く引き過ぎると身体がちぎれてしまうのでやさしく、けれど、効率よくスピーディに。
小さな幼虫、はち切れんばかりに太った幼虫、真っ白なサナギ、甲殻が色づき始めたサナギ…巣の中にはさまざまな状態の蜂の子がいます。
成虫も混ざっており、その毒針は危険なため、注意しながら駆除することも忘れずに。
ピンセットで抜いた幼虫は、時には勇気を出して、そのままお口に運んでみたり。プチッと濃厚で甘いエキスが溢れ出ます。ほんのりとした苦味のあるナッツ風味。
ぼくはこの味、けっこう好きです。かな〜り「効きそう」な濃ゆいお味でございます。
大きさや状態によって味が異なるのですが、個人的にはサナギになりたての真っ白なやつがいちばん好き。幼虫と昆虫の間って感じでやわらくて、甘くて食べやすいんですよ。
今回は生食、塩で味付け&低温でじっくり焼いたもの、炊き込みのオニギリ、の三種類を食べさせていただきました。
焼いたものは香ばしくてエビみたいで酒の肴にピッタリです。油などは使わずに低温でじっくりと炒め続け、最後に塩で味を調整するのがコツだそう。
オニギリは炒めた蜂の子をお米と一緒に炊き込んでつくるようで、五目オニギリみたいにパクパク食べられます。
ただ、やっぱり生で食べるのが「効きそう」なお味です(二回目)。
蜂の子といえば滋養強壮のイメージが強いですが、精力増強の他にも、老化防止、難聴の改善などの効果が期待できるようです。
セックスミネラルとも呼ばれる亜鉛やアンチエイジング効果の高いセレンが豊富に含まれているとのことでした。
トレイルランナーやマラソンランナー御用達のスポーツサプリメント「VESPA」には、スズメバチの抽出エキスが入っていることが有名ですね。
天然スズメバチ抽出液(スズメバチから抽出した栄養液)をはじめ、ローヤルゼリー、プロポリス、はちみつなど、ハチ社会の食物連鎖の全てをバランスよく配合。
糖質による貯蔵エネルギーを温存したまま貯蔵脂肪エネルギーを優先的に運動エネルギー源に変換することで血液中の乳酸の生成を抑制し、運動能力や持久力の向上に効果をもたらすことを目指し開発されました。
VESPAの誕生秘話にもこんなメッセージがあります。
VESPAスポーツサプリメントは、私たち人類が直面する多くの問題の内、少なくとも食に関する何らかのヒント、あるいは答えを、ハチ社会の食物連鎖の中にこそ見つけ出すことが出来ると確信しています。
とにかく蜂の子は精がつくぞ!とオッチャンに言われるよりも説得力があります(よく分からんけど)。
蜂の子を食べた後にVESPAのWEBを見ていたら、なんだか早く走れそうな気がしてきました。トレイルランナーは蜂の子食べて、VESPA飲めってことですね(違うか)。
布団を突き破るくらいの気持ちで食べまくったのですが、さっそくの蜂の子効果なのか、単に気持ちだけが先走っているのか、布団に入ってもなかなか寝付けずにこんな記事を書いているのでした。
あ、蜂の子をお土産にいただいたので、蜂の子ナイトしたい方、ぜひ一緒に食べましょう!!!