最寄りのスタバ(県を越えての鳥取駅前!)まで車で40分かかる村に住んでいるハダ( @hada_tomohiro )です。つい最近こんなニュースを見かけました。
スタバ全店でプラスチック製ストローが全廃へ!
ストローって中国産ワリバシと同等1本1円くらいだけど、1本10円で竹枝ストロー開発したらスタバが買ってくれそう
☕スタバ全店でプラ製ストロー全廃へ、ハイアットも表明 https://t.co/xuDiGU8I9G @cnn_co_jpさんから— 羽田 知弘|西粟倉・森の学校 (@hada_tomohiro) 2018年7月12日
ニューヨーク(CNNMoney) 米コーヒーチェーン大手スターバックスは9日、使い捨てのプラスチック製ストロー使用を2020年までに全店で段階的に廃止すると発表した。
この措置によって使われなくなるストローは年間で10億本以上。使い捨てストローは海洋を汚染させ、海洋生物を危険にさらしていると指摘され、禁止に踏み切る国や自治体が相次いでいる。
使い捨てのプラスチック製ストローをはじめとしたマイクロプラスチックによる海洋汚染問題は、スタバに続いて台湾でも使用規制法案が上がりニュースになっています。
小さなプラスチック製品が海に捨てられると、海の中でプラスチックは細かく溶解し海水に溶け出します。1ミリ以下になったプラスチック(=マイクロプラスチック)は海中を浮遊し、プランクトンが食べるなど食物連鎖の中に入り込み、さまざまな生物の体内に取り込まれていきます。
スターバックスはストローに代わり、フタの一部がせり上がって吸い口になっている容器を導入するほか、フラペチーノなどの飲料については、紙または生分解性プラスチック製ストローを利用するとのこと。
でも結局ストローは使うし、新たに導入する吸い口付きのフタもプラスチックなんだから根本的な課題解決になってないじゃん!
竹林に入って竹製ストローをDIYしてみた
ということで生分解するストローを作ってみました。竹で!!!
スタバ(@Starbucks_J )が2020年までにプラ製ストロー全廃するニュースが話題になったけど全国の山で余る竹でストローをつくれば課題解決ってことで山ン中に入って竹を切ってきた。
放置資源活用になるし山村雇用も生まれるし緑色だしフラペチーノも飲める太さだから即採用https://t.co/JxOpR6etgf pic.twitter.com/hoq8zTvZmE— 羽田 知弘|西粟倉・森の学校 (@hada_tomohiro) 2018年7月12日
会社から歩いて2分の裏山を分け入って竹を切ってきました。ストローの細さを再現するために最初は竹の枝を切ってみたんだけど、竹の枝には空洞がなかった(知らなかった!)。
竹製ストローの製作完了までわずか所要時間5分。山には自然素材のストローが有り余っています。最高…!
できればスタバのプラ製カップで写真撮りたかったけどオラが村にはスタバはもちろん無いし、最寄りの鳥取駅前のスタバまで車で40分かかるからファミマのコンビニコーヒーで代用。ちなみにオラが村にはコンビニもない
— 羽田 知弘|西粟倉・森の学校 (@hada_tomohiro) 2018年7月12日
全国で荒れ放題の竹林から竹を切れば材料費0で雇用創出できる?
会社のスタッフには「何やってんすか…」と冷ややかな目で見られながらも竹製ストローでコーヒーをすすってみました。手鋸で切ったので飲み口が多少ボソボソしてるのが多少気になりますが、思ったより青臭い味はしない!全然いける!
ということでスタバのコーヒーでは無くズズーっとファミマのコンビニコーヒーを美味しくすすったのでした。
- 日本全国に竹林は有り余ってるから材料費0で竹は入手可能
- 葉っぱビジネスのいろどりモデルで中山間地の雇用創出
- 竹が緑色なのでスタバのストローともそっくり
- フラペチーノも飲みやすい太めの飲み口
って良いことづくしじゃないの!
課題は衛生面・コスト・安定供給
鼻息を荒くしながらも自然素材ゆえ衛生面・コスト・安定供給が課題。
- 衛生面:煮沸消毒のみでOK?
- コスト:生分解性ストロー1本あたり2円(安っ!)に対しいくらか?
- 安定供給:材料費0で調達→加工→選別→梱包で1日の生産数は?
ワリバシは国内市場(240億膳/年)の97%以上が中国産(樹種アスペン)が占めているのですが価格は1膳あたり1円以下。
西粟倉・森の学校では間伐材(杉)で無漂白・無着色・防カビ剤不使用の素材のままのワリバシを製造・販売しています。国民の食生活を日本の森で回したいhttps://t.co/Gl49lH916i pic.twitter.com/3V4xBXREvb— 羽田 知弘|西粟倉・森の学校 (@hada_tomohiro) 2018年7月12日
我々、西粟倉・森の学校は、国産間伐材(すぎ)で無漂白・無着色・防カビ剤不使用の素材のままのワリバシを製造・販売しているんですが、ストローと同じく②のコストが完全に課題になっています。1膳1円以下でワリバシを製造する中国って本当にすごい…!
もちろん安価に製造するだけが必ずしも正義ではないけれど、1杯300円のコーヒーに割けるストロー代はたかが知れています。世界で年間10億本のストローを使い捨てるスタバは一体いくらでストローを仕入れているんでしょう?1円を下回ってコンマの世界なんでしょう。
1本5円くらいで竹製ストローが製造・販売できたとしたらローカルでの仕事づくりとして非常に面白いなと妄想が膨らむのでした。誰か一緒にブレストしてください!
photo via Kazuend