くくり罠の猟師のハダです。
田舎で材木屋のサラリーマンとして働きつつ、スキマ時間でくくり罠による狩猟に取り組んでいます。
2018年11月15日から2019年3月15日まで4ヶ月間の猟期が終了したのでくくり罠による狩猟結果をまとめてみました。
ハンターの皆さん、おつかれさまでした!
狩猟免許取得4年目なのにほぼ素人ハンター
今期は狩猟免許を取得してから4年目の猟期。
ただ過去3年間はほぼペーパーハンターのような体裁だったので本格的に狩猟に取り組んだのは今期がはじめて。
- 1年目 狩猟免許を取得、猟友会には入らずペーパーハンター
- 2年目 友人に教えてもらいながらシカを3頭捕獲
- 3年目 全く罠を掛けず1頭も捕獲できず
- 4年目 今期こそいっぱい獲るぞー!!
狩猟に打ち込みたい気持ちはあるものの、材木屋「西粟倉・森の学校」の仕事で週の半分は出張(営業)に出ているサラリーマンハンターのワタクシ。
どれくらいの時間を狩猟に割けるのか、ちゃんとシカやイノシシを捕獲できるのか、捕獲した獲物を解体できるのか…
不安はたくさんありますがさすがに頑張らにゃいかん!と決意新たに猟期がスタートしました。
目標は4ヶ月でシカ&イノシシで8頭捕獲
今期は猟期4ヶ月でシカ&イノシシで8頭捕獲を目標に掲げていました。
4ヶ月=16週間なので2週間に1頭くらいは何かしら獲りたいなという目標設定です。
それくらいなら頑張ればいけそう…という甘い皮算用ですね。
そして本日ついに猟期が終了。
くくり罠に掛かった獲物については日々ブログやSNSで記録していたのですが、今期の実績は猟期4ヶ月でシカ&イノシシを16頭捕獲することができました。
なんと当初目標の2倍!!
やったー!よく頑張ったぞ、俺。
長期出張や年末年始で罠を封印していた時期はたくさんあったのですが、平均すると1週間に1頭は捕獲できた計算です。
狩猟結果:シカ15頭、イノシシ1頭、タヌキ3頭、キツネ1頭
いつ、何が獲れたかをまとめると以下のようになりました。
- 12月01日 … 雌シカ
- 12月09日 … タヌキ
- 12月22日 … 雌シカ
- 12月25日 … キツネ
- 12月29日 … 雌シカ
- 01月13日 … 雌シカ
- 01月14日 … 雄シカ
- 01月16日 … 雄イノシシ
- 01月19日 … 雌シカ
- 01月30日 … 雄シカ、雌シカ
- 02月01日 … 雌シカ
- 02月04日 … 雌シカ
- 02月08日 … タヌキ
- 02月18日 … 雌シカ
- 02月23日 … 雌シカ
- 02月24日 … 雌シカ
- 03月03日 … 雌シカ
- 03月08日 … タヌキ
- 03月09日 … 雌シカ
振り返ってみると雌シカばかりです。
狙っていないのにタヌキやキツネが掛かることも多々ありました。
アナグマの肉が美味しいので罠に掛かったら嬉しかったけれど一度もヒットなし。
今期は人生初のイノシシを捕獲できたことが何よりも嬉しかったです。
脂がクリーミーで肉の味が濃くて本当に美味しかった!
後半戦はイノシシ狙いで罠を掛け続けましたが、スキル不足で2頭目を獲ることはできませんでした。残念無念。
引き続き、延長線(=有害鳥獣捕獲シーズン)でイノシシを狙ってみます。
1平方kmの狭い区画でシカ&イノシシ16頭を捕獲
上の地図はシカとイノシシを捕獲した場所をGoogle Mapに落とし込んだもの。
およそ1平方kmの狭い区画でシカとイノシシを16頭捕獲することができました。
今期はなるべく自宅や会社の近くに罠を仕掛けました。
出社前やお昼休憩など40−50分のスキマ時間を使って罠の見回りや調整ができたのが良かったです。
こんなに狭い区画でもシカやイノシシっていっぱい居るんですね。
西粟倉村の人口1,500人よりもよっぽど多くのシカやイノシシが生息しているんでしょう。
良かった点&改善点の振り返り
今期の猟期を振り返ってみました。
■良かった点
- 自宅と会社付近を中心に罠を掛けていたので出社前やお昼時間など40−50分のスキマ時間で罠の見回りがしやすい
- 雨や雪が降っていても毎朝めげずに罠の見回りができたこと。
特に雪の日は足跡がくっきり残るので獲物の歩行ルートが判断しやすく捕獲効率も高かった印象 - 途中から餌となる糠とくくり罠を組み合わせた小林式捕獲法を導入して捕獲効率が上がった。
特に小林式捕獲法はシカが居ることは分かっているが獣道を特定しにくい場所で有効
■改善点
- くくり罠を5本しか持っていなかったので、1度に1−2ヶ所しか罠場を用意できなかった。
くくり罠の数を2−3倍に増やせば、罠場を3−4ヶ所は用意できるので捕獲効率も高くなりそう。
1日に複数頭を捕獲できる日を増やす罠の掛け方ができると良い - 1週間以上反応がない罠は固執せずにさっさと場所を切り替えて仕掛け直すべきだった。
罠場付近に個体が居ても獣道の選定が良くないといつまで経っても獲物が掛からない - 朝に罠の見回りをするばかりで夜に見回りすることが少なかった。
夜に見回りをし道路沿いなどに個体が確認できた場所を罠場に設定すると良い
今年はとにかく捕獲数を上げてPDCAをぐるぐる回そうと決めて狩猟に取り組んでみました。
捕獲数や獲物の大きさ比べをしているわけではないですが、罠場の選定→罠設置→見回り→捕獲→解体→調理の手順を回転数高くこなして経験値を上げたいという狙いです。
8時間稼働で1頭捕獲ペース
上にも書きましたが、4ヶ月=16週間で16頭のシカ&イノシシを捕獲することができました。
1週間で1頭の獲物を捕獲できた計算です。
実際の稼働時間は1週間で8時間程度。
土日の休日に3−4時間、平日1日あたり40-50分といった感じ。
つまり、8時間稼働で1頭の獲物が獲れたということになります。
稼働時間あたりの捕獲頭数をもっと上げられるためにもっとスキルを磨くのが直近の課題です。
仕事をしながらでも副業で楽しめる狩猟
今回の猟期で、仕事をしながらでも十分に狩猟を楽しむことができると分かったことも収穫の一つです。
時間が無いなんて言い訳でしかなかった。やればできる。
なにより大量に新鮮なお肉も手に入るし最高っ!
そして、今日の自分(の罠)に期待をして明日を待つのが楽しみで仕方がないって幸せです。
冬の朝が苦手でいつまでたっても布団から出られないことが多かったのですが、狩猟を始めてから朝の見回りが楽しみで早起きできるようになりました。
「明日は獲れてるかも!」と思いながら眠りにつくので夢でシカやイノシシを捕獲することも多々ありました(笑)。
さあ、ストックしたシカの背ロースを肴にビール飲むぞ〜!
山の中でくくり罠のパーツ(シャックルや踏み板下の塩ビパイプ)を紛失することが多いので、パーツが分離しない弁当箱タイプの罠が良いなと思っています。
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