ぼくが暮らす岡山県北のちいさな村・西粟倉村の周辺には、トレイルランニングに適した環境がたくさんあるんですよ。
東京で暮らしていた時には山を探すのだって一苦労。電車に乗って練習コースに向かうなんてこともありました。中央線に揺られて高尾山まで行ったり。なんたって都会はとにかくトレランの練習がしにくい!
一方、西粟倉村の森林率は95%。山しかないんです。トレランの練習がやりたい放題。最高っス。西粟倉で暮らしはじめてから山に入る回数がぐっと増えました。
- 岡山県内・最高峰(1,344m)の「後山(うしろやま)」
- 199種類の樹木が立ち並ぶ中国地方有数の天然樹林「若杉原生林」
- 70年もの歳月を経て完成した、1,000m近い高地を走る12kmの「林道ダルガ峰線」
林道や登山道などのトレイルランに適したコースはもちろんのこと、天然林は季節ごとに美しい彩りを見せてくれます。
今の季節はヤマザクラやミツマタがとてもきれい。西粟倉に来てトレイルランがいっそう好きになりました。
また、西粟倉村には「百年の森林構想」という未来の林業をあり方を考えた素晴らしい森づくりのビジョンがあります。
50年先を見据えて人工林は丁寧に間伐され、木々の間から差し込む光はちょっと幻想的。
あわくらトレイル2016、開催してみた
気づけば、いつかは西粟倉でトレイルランの大会をやったら楽しいだろうなー、なんて思うようになりました。
絶対におもしろいに決まってる。でも、その「いつか」っていつなんだよう!明日やろうはバカヤロー!
ということで、練習がてらいろんなコースを試走し続け、ようやくひとつのレースコースをつくってみたのでした。
題して、あわくらトレイル2016!
岡山県最高峰・後山を縦走する距離36kmミドルレースのトレイルラン大会です。
以下、妄想と仮説と検証を繰り返して計画してみました。
あわくらトレイル 大会概要
- 大 会 名 あわくらトレイル2016
- 日 程 2016年4月2日(土)
- 開 始 午前8:00@コンベンションホール
- 制 限 制限時間:7時間
- 総 距 離 36km
- 最大標高差 1,038m
- コ ー ス ロード:70%、トレイル:30%
・スタート/ゴール地点
西粟倉村コンベンションホール・・・あわくら温泉駅(智頭急行智頭線)から徒歩2分。鳥取自動車道「西粟倉」ICより車で3分。駐車場あり。電車でも車でもアクセスが◎
・コース
コースは大きく三つに分けられます。
1)スタート〜ダルガ峰
コンベンションホールをスタートし、村内を北上します。村内最北の大茅地区を通り、大茅スキー場を通過。美しい人工林を眺めながら、林道ダルガ峰線へ。絶景の展望でドライブコースとしても人気のある林道ダルガ峰線からの景色を楽しみながら、山頂を目指します。
2)五山縦走〜駒の尾山まで往復
舗装路が終わり、お次は登山道。まずはダルガ峰山頂を目指します。その後、ダルガ峰〜駒の尾山〜鍋ヶ谷山〜船木山〜後山と五つの山を縦走。県内最高峰の後山山頂では、標高1,344mからの絶景を眺めることができます。その後、後山〜駒の尾山山頂までの復路を辿ります。
3)駒の尾山〜ゴール
駒の尾山山頂から登山道を降り、駒の尾山登山口へ。トレイルが終わり、再び舗装路に。林道を駆け下りながら、引谷地区を介して智頭街道へ。智頭街道から村を北上し、コンベンションホールでゴール。
以上、こんな感じで36kmのミドルコースを計画してみました。
西粟倉はアクセス・温泉・宿泊が◎
スタート・ゴール地点のコンベンションホールはアクセスが非常によい場所にあります。電車でも車でもOK。大阪中心部から車で二時間半。電車では姫路から特急で一時間。意外と近いでしょう?
また、西粟倉村には温泉が三つあります。いずれもスタート・ゴール地点から徒歩圏内なので、レース後に歩いて温泉に行くことだって可能ですよ。
そして、宿泊施設もたくさんあります。国民宿舎「あわくら荘」もあれば、温泉&カフェ・バーのあるゲストハウス「あわくら温泉 元湯」、外国人観光客がたくさん訪れるB&B「軒下図書館」まで。最近では、カフェ&小道具屋&古民家の一棟貸しサービス「クラシカ」もはじまりました。
トレイルランって基本的に山の中で開催されるので、交通アクセスや宿泊は非常に重要な問題です。
スタートとゴール地点が異なっていると、(ただでさえ山の中なので)移動がたいへん。スタートとゴールはぜひとも揃えたいところ。レース前には出来る限り無駄な心配をしたくないし、しっかりと体力も温存したい。そして、レース後にはさっぱり汗を流したい!そんな時に西粟倉の立地はバッチリ。
周辺にはジビエが食べられる食堂「フレル食堂」や、ランチバイキングでお腹いっぱいに食べられる道の駅「あわくら旬の里」もあるので、食事にも困ることはありません。
だいぶ前置きが長くなってしまいましたが、走らねばレースじゃない!ということで、後編に続きます。実際に走ってみました!