村民ランナーのハダ( @hada_tomohiro )です。
2018年5月27日に出場した人生初のウルトラマラソン「えびす・だいこく100kmマラソン2018」を完走することができました。
人生初100kmウルトラマラソン!えびす・だいこく100キロマラソン
えびす様の総本宮「美保神社」
「えびす・だいこく100kmマラソン」は今年で開催25回目の歴史あるウルトラマラソン。毎年完走率は70%程度。
前日に完走祈願をしていただきました
島根半島を横断するワンウェイコース
島根半島東端のえびす様(美保神社)から西のだいこく様(出雲大社)までの100kmを駆け抜ける景観と起伏に富んだ大会です。
商売繁盛の神様・美保神社をスタートし、縁結びの神様・出雲大社でフィニッシュ!なんて強欲感がたまりませんね。日本人はこういうの好きです。
ウルトラマラソンには珍しくスタートとゴールの場所が異なる
ハダは普段トレイルランニングとマラソンがメインですが、ウルトラマラソンの参加は人生で初めて。100kmは未知の領域感がすごい…。
いつかは100マイル(=160km)のウルトラトレイルレースに出場したいという気持ちがあるので、ステップアップの意味を込め、思い切ってエイヤ!とエントリーしてみたのでした。
島根県観光キャラクターの「しまねっこ」にゃ!
個人の部とチームの部(駅伝形式)があり、ハダは個人の部にエントリー。
個人の部は総勢669名。けっこう個人参加者が多いんですね。さすが今年25回目のウルトラマラソンお馴染みの大会です。
レース開始直前の様子
印象としては、トレイルランニングの大会に比べると平均年齢が高め。40−50代の男性が最も多い雰囲気です。ちなみに、20代の参加者は20名程度しかいないようでした。
装備や服装を見ていると、トレイルランナー寄りのウルトラマラソンランナーというよりも、市民ランナー寄りのウルトラマラソンランナーが多いです(伝わりにくくてゴメンナサイ)。
トレイルランナーからすると「え、そんな軽装で走っちゃうの?!バッグ背負わないの?」と驚いてしまいます。
早朝5時30分スタートのレースなのでスタート地点周辺には釣り人がたくさんいました
ニューハレのテーピングがあると後半不安な身体の痛みが紛れるのが嬉しいですね。
前半は起伏の多い山越え、後半はフラットコース
えびす・だいこく100kmマラソンのコースの特徴は「前半は起伏の多い山越え、後半はフラット」。
前半の島根半島海岸沿いの景観はとにかく最高。美しい日本海を眺められて元気が出ます。漁村集落や石州瓦の家々もシブくていい感じ。
逆に後半はアップダウンのない分かなり楽ですが、コースが単調で時間がとても長く感じます。「あれ、まだ2kmしか進んでない…」と何度思ったことか…
漁村集落沿いに島根半島の海岸線を走る前半の景観は最高
今回のレースでは、「体力のある前半のうちにペースを落とさず貯金をつくる、後半のフラットは粘り切る」という作戦で臨みました。
良いのか悪いのかいまだに悩みますが、序盤でタイムの貯金ができると精神的にとても楽なので、フルマラソンではこの作戦が多いです(鳥取マラソンでのサブ3.5も前半の貯金がかなり効きました)。
折返し55km地点のハダ
作戦通り、折返しとなる55km地点のエイドまではかなり良いペースをキープできたのですが、後半にタイムがガタ落ち(全然作戦通りじゃない)。
後半50kmでkmあたりのペースが前半に比べ1分も遅くなるという完全なペース配分ミス。やっぱり飛ばしすぎだったのでしょうか。
初めてのウルトラマラソンはわからないことだらけ。筋力や持久力よりもマネジメント要素が強い競技ですね。ウルトラマラソンのペース配分をナメてました、完全に。
折返し55km地点のハダ
運営が非常に上手な大会だったので、エイド(給水所)が5kmごとにある充実っぷり。これはかなり助かります。
バックパックなど背負わずポケットにジェルや飲み物を入れるだけの軽装ランナーが目立っていたのですが、エイドが細かく設置してある分、エネルギー切れには問題ない様子でした。
おにぎりやしじみ汁(島根の名物ですね)、フルーツや梅干しなど、定番は一通り揃えてあります。個人的にはほとんどのエイドでコーラがあったのが非常に助かりました。
ゴールまでラスト500mは出雲大社の表参道を駆け抜ける
100kmのレースで6,000〜7,000kcal程度のエネルギー消費があるので、とにかく「食べながら走る」「どのタイミングで何を食べるのか」を考えながら走るレースでした。
「ここでジェル飲んで100kcalでしょ」「さらに、おにぎりで180kcal」
「この辺で芍薬甘草湯を飲んで攣り防止」
「梅干しとレモンで塩分」「ラスト20kmでカフェイン入れて頭すっきり」
こんなことを考えながら食べては走る食べては走る。
レース中、ひたすらバナナを食べコーラを飲みました。やっぱりコーラはうめえ…!レース終盤でもおにぎりなど固形物を食べることができる程度に胃は強いことが発見できたのは小さな収穫でした。
ダレる時間帯には即効性の高くカフェイン含有のあるエナジージェル・Mag-onがおすすめ。日本人でも美味しく食べられる味付けが嬉しい。レース後半の勝負どころで飲むようにしています。パン!とスイッチが入りますよ。
ゴール直後のハダ
ラスト30kmで脚はすっかり乳酸漬けで痙攣気味。ほとんど走れなくなってしまいジョギングか徒歩なのか分からないペースが続きました。
「立ち止まらなきゃ絶対に勝てる」「ここで負けたら後悔するぞ」とマントラ(呪文)の如く、心の中で唱え続ける時間帯。
1日で真っ黒に日焼けしたハダ
最後は気持ちだけで脚を前に進めるような時間帯が続き、ようやく出雲大社が見えてゴール。
なんとかサブ12達成の59位で上位10%
結果は以下でした。
ハァーッ!長かったッ!!控えめに言って最高にシンドいぃぃ!!!
- タイム : 11時間24分39秒
- 順 位 : 59位/669人中(上位9%)
各エイドにはエアサロンパスが設置してあり命拾いしました
あわよくばサブ10(10時間切り)なんて大それたタイム目標を掲げていましたが、実際のところ1時間30分遅れてこのタイム。でもタイムよりも順位がかなり良かったのは救いになりました。
この時期の島根では珍しいくらいの猛暑(最高気温27度)だったので、例年の完走率70%もかなり下回っていそうです。
まずは初めてのウルトラマラソンを完走できた喜びを噛み締めながらも、課題が残るレースになりました。気合だけじゃどうにもならんスね。
ゴールしたのは夕方17時前。観光する暇もなく退散
マラソンを始めた6年前は、まさか自分が100kmもの距離を走れるなんて想像もしていなかったけれど、意外となんとかなるもんですね。
走り続けることができなくても決して立ち止まらないって感覚が大事だと思ったのでした。