エバニューのFPmat125のレビューです。
- 安くて軽い最低限のスリーピングマットが欲しい
- ザック背面パッドとしても使えるスリーピングマットを探している
- スリーピングマットはパンクの心配が無いクローズドセルマットが好み
OMM・クラシック25やトレイルバム・BummerなどUL系ザックの背面パッド&スリーピングマットとして購入しました。
説明することも無いくらい見た目どおりのZタイプ=蛇腹折り型スリーピングマットです。薄い、軽い、硬い、以上です。
- 薄い わずか0.5cmの薄さ!5つ折りに畳んでも厚さ2.5cmでザック収容量を圧迫しない
- 軽い わずか200gの軽さ!軽さの割に大きく長さ125cmで頭〜太ももまでカバーできる
- 硬い 畳をイメージさせる弾力!小石などの凸凹を拾わない硬さで防水機能もあり
断熱性やクッション性は期待できませんが、軽量・コンパクトかつ小石の突き上げを拾わないしっかりとした硬さが魅力です。
スリーピングマットはエア式、インフレータブル式、クローズドセル式など様々なものがありますが、エバニュー・FPmat125はクローズドセル式の超軽量・薄型モデルです。エア式やインフレータブル式は数万円と高価なものもありますが、定価3,300円(税込)と購入しやすい価格帯なのが嬉しいですね。
背面パッド代わりにザック内部に収納可能なスリーピングマット
エバニュー・FPmat125の概要は以下です。名前のFPはFast Packingの略でしょうか。
- 価格 3,300円(税込)
- 重さ 200g
- サイズ 厚0.5cm*幅50cm*長125cm 5つ折り時の収納サイズ:厚2.5cm*幅50cm*長25cm
- 材質 架橋ポリエチレンフォーム
説明することも無いくらい見た目どおりのZタイプ=蛇腹折り型スリーピングマットです。薄い、軽い、硬い、以上です。
開発時に検証を重ね、辿り着いた発泡倍率と水を吸わない素材選びがミソだそう。耐久性のある素材と検証を重ねた製法が最低限の快適さを生んでいますね。国内生産にもこだわりを感じます。
エバニュー公式サイトの商品説明が潔くて好印象です。
薄いので寝心地はふかふかとはいきませんが、畳の上をイメージさせるすっきりとした弾力があります。また、マットとしてコンパクトなだけでなく、収納時はザックの背面パッドとしての役割も担えるため、結果的にスペース効率がとても高くなります。必要最低限の機能を求め他を削ぎ落すと、むしろ多用途に応えられるシンプルさだけが残りました。
さらに「冬はこれ1枚だけだと暖かくないケースがあります」と堂々と書いてあるのが良いですね(笑)寒い時期は断熱性の高い他スリーピングと併用を進めています。
必要以上に多くを語らない商品説明、簡素なパッケージ、しっかり抑えた低価格…とはいえユーザーのニーズにしっかり応える商品開発力。これぞエバニューの真骨頂ですね。
トレイルバム・Bummerの背面パッドとしてシンデレラフィット!
ハダはOMM・クラシック25やトレイルバム・BummerなどUL系ザックの背面パッド兼スリーピングマットとして購入しました。
OMM・クラシック25に付属する背面パッド兼スリーピングマットであるDuomatは柔らかく短いので全く眠れる気がしません。トレイルバム・Bummerに付属する背面パッドは厚みと柔らかさはあるものの、小さいため背面パッド兼座布団くらいにしか使えません。
UL系ザックの背面パッドとして背中の負担を減らしつつ、簡易なスリーピングマットとして使えるものを探していました。
薄い・軽い・硬い、必要最低限の機能に絞り切ったスリーピングマット
NEMO・スイッチバック(ショート)と比較するとその薄さが際立つ
エバニュー・FPmat125の特徴は以下です。
- 薄い わずか0.5cmの薄さ!5つ折りに畳んでも厚さ2.5cmでザック収容量を圧迫しない
- 軽い わずか200gの軽さ!軽さの割に大きく長さ125cmで頭〜太ももまでカバーできる
- 硬い 畳をイメージさせる弾力!小石などの凸凹を拾わない硬さで防水機能もあり
薄い・軽い・硬いと三拍子揃ったミニマムなスリーピングマットです。しかも125cmで3,300円と手頃な価格なのも嬉しい。
わずか0.5cmの厚みなのでクッション性はまったく期待できません。しかし5つ折りに畳んでも厚さ2.5cmなのでザック収容量を圧迫しないのが良いですね。
重さは200gと表記あり。しかし、実測重量は190gを切ります。さすが控えめなエバニュー。
長さが125cmあるので身長171cmのハダでも頭〜太ももまでをカバーできます。膝より下はザックに乗せれば良いので必要以上に長い必要はありません。
岩場などゴツゴツした凸凹を拾わないくっきりした硬さがあります。ふわふわやしっとりといったクッション感はゼロ。くっきりした硬さです。
粗雑に扱ってもほとんど表面が傷まないタフさがあります。
折り目を完全につぶしていないのでコールドスポットが生まれにくいのも見逃せないポイント。
FPmat125のみでは不安な場合はNEMO・スイッチバックを重ねて使用する
エア式やインフレータブル式など破れやパンクのリスクのあるスリーピングマットの保護マットとしても使用可能です。
ハダはエバニュー・FPmat125+NEMO・スイッチバック(ショート)と組み合わせてスリーピングマットを使用しています。
スキー場やキャンプサイトなど芝生のような柔らかい地面ではエバニュー・FPmatでも問題なく眠ることができますが、テント泊初心者なので睡眠環境はしっかり整えたい派。
エバニュー・FPmat125で地面の凸凹を軽減しつつ、NEMO・スイッチバックのしっとりもちもちクッションで快適性を高める…と重ね使いがお気に入りです。
断熱性は低いので底冷えはする
より薄さや軽量さを求めるならOMM・Duomatという選択肢もあり
エバニュー・FPmat125の気になる点は以下です。
- 断熱性は低いので底冷え感はある
- 最軽量クラスではない
- 25cm*50cmなので背面パッドとして使えるザックは限られる
春のスキー場や針葉樹林の野営で使用しましたが、断熱性は低いのでテント泊時に底冷えを感じることがあります。
グラウンドシートやテントとの組み合わせも影響はありますが、5度を下回る環境での単体使用は厳しいように感じます。
硬くて寝れなくても命は取られませんが、寒くて寝れないのは命に関わります。
カリカリにベースウェイトを削るようなテント泊はほとんどしないので、背面パッドとしてザックに収容しつつ、クッションの高いマットをもう1枚用意するようにしています。
薄さ・軽さが魅力のエバニュー・FPmat125ですが、クローズドセルマットの最軽量クラスではありません。もっと軽い製品もあるんですね。
以下、クローズドセルマットの代表的な軽量モデルを参照します。
- 山と道・Minimalist Pad 53g 3,520円
- 山と道・UL Pad 15+(100cm) 113g 5,060円
- サーマレスト・Zライトソル(Sサイズ) 290g 5,280円
- サーマレスト・リッジレスト ソーライト(Sサイズ) 260g 3,520円
- エバニュー・FPmat100 160g 2,860円
ダントツに軽いのは山と道・Minimalist Padですね。厚みはエバニュー・FPmat125と同じ0.5cm。長さは100cm。しかし、軽いロールタイプなので風に飛ばされやすく、発泡性もあるので傷や凹みが付きやすいとのこと。同じく山と道・UL Pad 15+は113gで長さ100cmですが、Minimalist Padと同様に傷や凹みは付きます。
その点、エバニュー・FPmat125の硬さ=傷の付きにくさは評価すべきポイントですね。
トレイルバム・Bummerにはシンデレラフィットでしたが、OMM・クラシック25には入りません。
そもそもOMM・クラシック25に付属するDuomatの方が幅が5cmほど狭いんですよね。そのため、ハサミやカッターでカットする必要があります。
FPmatは100と125の2種類 悩んだら125を買うべし
写真左のOMM・Duomatは80cmなので肩から腰までしかカバーできない
エバニュー・FPmatは公式オンラインストアやアウトドア専門店、Amazonや楽天市場で購入することができます。
サイズは100か125で悩むところですが、悩んだら大は小を兼ねる精神で125を購入するのがおすすめです。
- FPmat100 2,860円(税込) 100cm*50cm(4つ折り) 160g
- FPmat125 3,300円(税込) 125cm*50cm(5つ折り) 200g
なぜならばFPmat100は4つ折りで100cm、FPmat125は5つ折りで125cmなので不要であれば後からハサミでカットすることが可能だからです。
値段も500円ほどしか変わりません。何度も山で使ってみて「もっと厚みを薄くしたい」「余分な重量を削りたい」と考えるようになってからでも対応できますよ。