【伊豆トレイルジャーニー2019】12月開催で関東圏の年納めレースに相応しいワンウェイ68kmの走れるトレイル

ウルトラマラソン&トレイルランナーのハダです。

2019年12月8日(日)に静岡で開催された伊豆トレイルジャーニー2019に出場しました。

今回は伊豆トレイルジャーニー2019の大会レビューです。

こんな人に読んで欲しい
  • 伊豆トレイルジャーニーのコース難易度が知りたい
  • アウトドアエキスポレース当日の雰囲気が知りたい
  • 台風19号被害によるコース変更はどうだったの?

伊豆トレイルジャーニーはトレイルランニングシーズンが終わりかけた12月初旬に静岡・伊豆を中心に開催されるトレイルランニングレースです。

この時期は全国的にレースが開催されないこともあり、年納めのトレイルランニングレースとして位置づけられることも多い人気レースです。

今回で7回目の開催。開催場所時期距離難易度も含め、関東圏に限らず全国のトレイルランナーが参加したいと思える企画が上手いレースですね。

ハダ

2019年最後の年納めレースとして参加してきました!

伊豆トレイルジャーニーとは?

コンセプトは「新しい伊豆の旅の創造」

まず、伊豆トレイルジャーニーはコンセプトが最高にかっこいいんです。

新しい伊豆の旅の創造

伊豆トレイルランニングレースではなく、伊豆トレイルジャーニーという名前が示す通り、ランナーにとって順位を競うレースとしてだけではなく、伊豆を巡り、自分と向き合う旅だと感じて欲しいという思いが伝わってきます。

2018年のハイライト動画

伊豆トレイルジャーニーの概要は以下です。

  • 開催日 2019年12月8日(日)
  • 開催地 松崎町松崎〜伊豆市修善寺温泉
  • 受 付 前日受付必須
  • 人 数 1,500人
  • 参加費 20,000円
  • 距 離 68.3km
  • 標 高 D+3,320m
  • 比 率 トレイル比率58%
  • 制 限 制限時間14時間
  • 点 数 ITRAポイントは3ポイント
  • その他 前日受付時にはアウトドアエキスポ開催

伊豆トレイルジャーニーの特徴は以下です。

伊豆トレイルジャーニーの特徴
  • 総距離68.3 km&獲得標高3,320mと中級者向けミドルトレイルランニングレース
  • 前日受付時にアウトドアエキスポ開催、お祭り感を楽しめる
  • プラスチックレス・ペーパーレス・キャッシュレスと持続可能性を目指す

特に注目しているのは前日に開催されるアウトドアエキスポです。

ここまで出展が多い大会も珍しいのではないでしょうか。トップパートナーのノースフェイスも、古マラソンティーシャツとオリジナルソフトカップを交換するイベントに取り組むなど、力を入れている印象です。

アウトドアエキスポ出展企業

THE NORTH FACE RUN+TRAIL YAMAP Black Diamond MEDALIST PaaGo WORKS goodr New-HALE オレは摂取す さかいやスポーツ

出展企業も豊富で楽しみです。

個人的にとても嬉しいのはプラスチックレス・ペーパーレス・キャッシュレスを徹底している点です。

マラソンやトレイルランニングレースに参加すると、必要以上に大量のパンフレットを手渡されてしまい、荷物もゴミも増えてしまいます

大会要項、観光案内、企業の販促用チラシなど、1枚1枚を読む暇もないボリュームになりがち。

また、エイドごとにある給水用の紙コップも1回のレースで何個も使うことになるので、自分自身がレースの度に大量のゴミを生み出しているようで申し訳ない気持ちになってしまいます。

見逃せないのは徹底したキャッシュレス化

トレイルランニングレースはレース前後の観光も含めて楽しむのが常。

普段の生活や出張先でも、できるだけ現金は使わず、モバイル決済電子マネークレカを使っているので、トレイルランニングレースでのキャッシュレスは非常に助かります。

小銭で財布がパンパンになるのも嫌だし、旅先で現金が無くなってコンビニATMで手数料を払って現金を下ろすのはもったいないですもんね。今後、こういった動きは大きくなりそうです。

大会はキャッシュレスですが、大会までの伊豆の有料道路は現金決済のみ200円✕2発

完全にキャッシュレス気分で万札しか持っていなかったハダは、有料道路の料金所のおじさんから9,800円のお釣りを受け取るハメになり、あやうく落としそうになりました(笑)

伊豆トレイルジャーニーのコースは?

台風19号被害により2019年は68.3km&D+3,320mにコース変更

伊豆トレイルジャーニーのコースの特徴は以下です。

伊豆トレイルジャーニーのコースの特徴
  • 松崎町から修善寺まで伊豆半島西部を北上するワンウェイコース
  • 総距離68.3km獲得標高3,320mトレイル率58%
  • 尻上がりに標高が高くなる後半勝負型レース

松崎町から修善寺まで伊豆半島西部を北上するワンウェイコース

伊豆トレイルジャーニー2019では、2019年10月に発生した台風19号の被害を受けてコース変更をしています。

コース前半の30km程度が大幅に変更されており、ロード&林道がひたすら続きます後半の仁科峠以降は例年通りのコースとのこと。

  • 2018年 総距離71.7km、獲得標高4,408m、トレイル率81%
  • 2019年 総距離68.3km、獲得標高3,320m、トレイル率58%

千葉達雄さんと鏑木毅さんによるコース説明

前日のブリーフィングでは、総合プロデューサー・千葉達雄さんとコースプロデューサー・鏑木毅さんによるコース説明がありました。

コースのポイントは以下です。

ブリーフィング時のコース説明ポイント
  • 例年の獲得標高4,408mに比べ、今回は3,320mと1,000mほど少ないが、これはITRA基準の獲得標高のため登降3m未満が反映されていない実際は例年と同程度の獲得標高。
  • 前半30kmはロード&林道が続きトレイル率が少なくなった後半は前日の雨でスリッピーになっている可能性あり
  • A1エイド〜A2エイドまでは26.7kmあり、その間はエイドなし。補給計画に気をつける
  • 天気は良いのでレース後半できれいな富士山を眺められる可能性高い

総距離68kmに対してエイドは3つと少なめなので水分や補給食の計画が重要になりそうです。特に、前半はロード&林道が続きA1〜A2間が26.7kmと長い点に注意が必要です。

後半は気持ちの良いトレイルと景色が待っているそうなので、前半をペースよく走りつつも後半に楽しむ余力を残しておきたいものです。

伊豆トレイルジャーニー参戦のきっかけは「オレは摂取す」

アミノ酸含有量8350mgと豊富なリカバリーゼリー・オレは摂取す

今回、伊豆トレイルジャーニーに参加することになったきっかけは、愛飲しているリカバリーゼリー・オレは摂取すでした。

オレは摂取すの製造販売元であるダイトー水産・齋藤社長のルーツがレーススタート地点である松崎町にあることがきっかけで、ダイトー水産は伊豆トレイルジャーニーのオフィシャルパートナーになっています。

実は、私の本家が松崎町にあり、500年前より先祖代々当地で漁業をしながら生計を立て、現在に至っております。

弊社は今は静岡県焼津市で事業を行なっておりますが、今があるのもご先祖のお陰であり、私の中では過疎化の進む松崎町の地域活性化をしていきたいという強い想いもあります。

今回、オレは摂取すを通じ、大会に協賛をすることで、大会を盛り上げ、本家のある松崎町の地域活性化をしていきたい想いもあります。

(ダイトー水産・齋藤社長のメール抜粋)

ハダがオレは摂取すを愛飲していたこともあり、ダイトー水産・齋藤社長からお声がけいただき、オフィシャルパートナーの招待枠として出場させていただくことになりました。

そう、オレは摂取すの招待枠で伊豆トレイルジャーニーに出場することになったのです。なんと恐れ多い…。

レース中にオレは摂取すを摂取しまくって結果を出し「オレは摂取すのおかげです!」と言いたいところですが、鈍足トレイルランナーのハダがどこまで走れるか不安しかありません。でも楽しむぞ。

オレは摂取すの特徴
  • マグロコラーゲンペプチドなど疲労回復に効くアミノ酸が豊富
    驚異のアミノ酸8,350mg
  • パラチノース配合でゆっくり燃える129kcalのエネルギー
    マルトデキストリン:5,300mg、パラチノース:3,000mg
  • ヘルスサポート成分
    鉄分(1日の摂取量7.5mg)、乳酸菌、ビタミンB群

濃厚ケミカルな海外製エナジージェルが苦手なので、胃がダメージを受けて食べ物が喉を通りにくいレース後半でもチューチュー飲めるオレは摂取すに助けられています。

国内製造の甘過ぎないアップル味なので日本人に飲みやすい味ですよ。

走りながら飲みやすいゼリー状なのでレースでも使えるのですが、レース後や練習後の疲労回復に効くのがオレは摂取すの特徴です。圧倒的なアミノ酸含有量8,350mg!ぜひお試しくださいね。

【オレは摂取す】アミノ酸8,350mg超の高成分オールインワン補給食【無料クーポンあり】

ハダ

オレは摂取すの公式アンバサダーに選んでいただき、クーポンコードを発行できるようになりました。上の記事の最後に31%OFFのクーボンコードを貼っています👆

前日受付、アウトドアエキスポ、宿泊先の様子

岡山・西粟倉〜静岡・伊豆600kmの大移動

12月6日(金)の仕事終わりの夜、岡山・西粟倉村を出発し、車で4時間移動。愛知・津島の実家に帰省。久しぶりに両親の顔を見て、宿泊。久しぶりの実家でリフレッシュできました。

翌日12月7日(土)は早朝に愛知・津島を出発し、車で4時間移動、静岡・伊豆に到着。

ゴール付近・修善寺の駐車場に車を停め、臨時運行バスに揺られて80分(意外と長い)、前日受付会場へ到着しました。

前日受付はペーパーレス&スマホ受付でスムーズ

受付会場の松崎町農村環境改善センター

ペーパーレスの大会運営を謳っているのでパンフレットや観光案内は一切なし

渋滞しがちな必携品のチェックもスムーズに進み、スマホでピッと受付。あっという間に終わってしまい、手慣れた運営が非常に好印象でした。

そして、1年ほど前、東京出張に合わせて東京・神田のランニングショップ・Run Boys!Run Girls!のグループランに参加したことがあったのですが、グループランで一緒に走ったメンバー2名とまさかの再会

なんと宿まで一緒!ブリーフィングや夕食をご一緒し、レース前日に楽しい時間を過ごすことができました。レース前日は緊張してしまいがちですが、ずいぶんとリラックスできました。

岡山の田舎村民ランナーですが、トレイルランニングを通じて全国に知り合いが増えていくのは本当に嬉しいですね。

アウトドアエキスポはトレランブランドが多数出展

出展企業も豊富でお祭り感を楽しめるアウトドアエキスポ

アウトドアエキスポは、THE NORTH FACEBlack DiamondMEDALISTPaaGo WORKS goodrNew-HALEさかいやスポーツなど、トレイルランナーなら誰もが知っているブランドが出展していました。

もちろん、キャッシュレス対応しているので小銭を出す必要もありません。

またおもてなし会場という飲食ブースもあり、受付でもらえる2枚の交換券桑の葉うどん蟹汁いそめしクラムチャウダーマドレーヌなどを食べることができました。

スタート地点まで徒歩10分の西伊豆松崎伊東園ホテル

全室オーシャンビューの西伊豆松崎伊東園ホテル

宿泊先はスタート会場となる松崎新港から徒歩10分西伊豆松崎伊東園ホテルに宿泊。

バスターミナル受付会場スタートも全部近い、最高。

なんと全室オーシャンビュー。部屋に居ながら潮騒が聞くことができます。

地下一階には温泉付き。部屋にも浴槽があるので朝シャワーも可能。

伊豆だけあって海鮮が豊富な夕食バイキング

夕食・朝食は海の幸がたっぷりのバイキング形式蟹・刺し身・寿司・鍋…なんでもあります。

生ビールも飲み放題。レース前日だし1杯だけ…と思いながら2杯飲んでしまいました(笑)

プロトレイルランナー・奥宮俊祐選手なども宿泊しており、宿はトレイルランナーまみれ。

実際に伊豆トレイルジャーニーを走ってみた

朝3時30分に目を覚まし、シャワーを浴び、そそくさと着替え。

4時から朝食バイキングでたらふく朝ごはんを食べました。

朝が早いレースだとコンビニ飯や前日に準備したおにぎりを食べてしまいがち。レース前に温かいごはんをしっかり食べられるのは嬉しいですね。

ホテルから徒歩10分で会場入り。ホテルとスタートが近かったので余裕を持って会場入りすることができました。

風は強くないですが、気温が低く寒いのでシェルを羽織ってスタートを迎えます。

スタート〜A1白川(13.5km)

1500人と大規模なレースのためスタート前は大渋滞

朝6時、いよいよ伊豆トレイルジャーニーがスタートしました。

1,500人参加と人数が多いので序盤はペースを上げて150位くらいの位置に付きます。

最初のエイドまでは13.5km

途中、3〜7kmのエリアでトレイルを挟みます。広葉樹の気持ちのいいトレイルでした。

人数が多いためところどころ渋滞が起きますが、焦らず我慢。

人数も多いため序盤は渋滞が起きることもあった

トレイルが終わるとひたすらロード6kmが待っています。下りからの小上り。

ようやくエイドに到着。この後のA1〜A2は区間が長いので水分補給、補給食の摂取、MAGMAアスリートバーリィや芍薬甘草湯などを身体に入れます。

A1エイドに到着した時点で順位は133位

このペースで持つか不安ですが、なかなか良い感じです。

A1白川(13.5km)〜A2仁科峠(40.2km)

次のエイドまで26kmかつすべてロード&林道

A1エイドのある13.5km地点からA2エイドのある40.2km地点まではエイドは一切なし

その距離はなんと26.7km。おまけにひたすらロード&林道が続き、1365mの上昇

ひたすら登りが思ったよりキツく、心拍数も上がってしまいます。

時々歩きながら、どんどん抜かれながら、とにかく耐えしのぐ時間帯。

補給食もこまめに摂取し、登りによるエネルギー切れに備えます。

皆伐でハゲ山になったエリアの林道を進む

途中、皆伐でハゲ山になったエリアも登場。

マウンテンバイクのコースになっているのでしょうか、カーブミラーなども設置されており、アクティビティエリアなのかもしれません。

このしんどいパートが終われば残り28km

良いペースで走れたわけではありませんが、我慢に我慢を重ね、ようやくA2エイド・仁科峠に到着しました。

A2エイドの時点で順位は198位。だいぶ抜かされてしまいました。

しっかり固形物を補給しようとうどん2杯とバナナを胃袋に詰め込んで早々にエイドを出発します。

残り28km!ここからじわじわ追い上げたい。

A2仁科峠(40.2km)〜A3土肥駐車場(51.2km)

見晴らしが良く前を走るランナーが遠くまで見える

A2エイド〜A3エイドは11kmと短め。

ようやくお待ちかねのトレイルパートがやってきました。

前半のロード&林道でしんどい思いをした分、トレイルがとても楽しく感じます。

伊豆トレイルジャーニーのトレイルは木製階段が多く、湿っていて滑りやすく難儀しました。

最終エイドA3の様子

やっぱりトレランレースなんだからトレイルだよな、と思いつつも前半の疲労がしっかり溜まっているので思うようにペースを上げられません。

気分転換に出会うランナーに話しかけておしゃべりを楽しんでいたらA3エイドに到着。

これが最後のエイドです。この時点で200位

膝も腰も痛いしそろそろヤバいかも、ということでお守り代わりに持っていた禁断のロキソニンを摂取。1レースで1つまでのマイルール。

水分補給をしつつ、オレンジをバカ食いして早々に出発。

A3土肥駐車場(51.2km)〜ゴール

空気が澄んでいて遠くの町までよく見える

残りは17km。最高標高のだるま山を越えればあとは下り中心。

過去7回の伊豆トレイルジャーニーで今回が最も富士山がきれいに見えるという予想通り、美しい富士山を見ることができました。

富士山ってこんなきれいに見えるんだ。いつもは東京出張の新幹線越しに見ていただけなのでその美しさに驚きました。

過去7回の伊豆トレイルジャーニーで最も富士山がきれいに見える年だったとのこと

さあ、残りは10kmの下り

ここで最後の勝負をしようとペースアップして下っていきます。

体重の重さを生かして?重力に任せてずんずんと下っていきます。

腰、膝、足首と足全体が痛いけど我慢。我慢。最後は気持ち。

「俺は足を攣らない、俺は足を攣らない…」と呪文のように心で唱え続けます。

最後の勝負がうまくいき、じわじわと25人ほど抜かすことに成功しました。

参加人数が多い分、レース後半でもランナーが固まっていてまとめて抜きやすくてよかったです。

最後は修善寺の街中を駆け抜けてゴール。

はあ〜!!!疲れた!!!

美しい富士山も見ることができたし大満足のレースでした。

伊豆トレイルジャーニーの結果

後ろにはNEVER師匠こと鏑木毅さん

伊豆トレイルジャーニーの結果は以下でした。

  • タイム 8時間51分16秒
  • 順 位 162位
  • 男 子 156位/1239人中(男子総合)上位12.6%

当初の目標は10時間切りだったのですが、後半の追い上げがうまくいき、9時間切りに成功しました。

順位も男子の上位12.6%にあたる156位。上出来の結果となりました。

伊豆トレイルジャーニーの評価

伊豆トレイルジャーニーの評価は以下です。

伊豆トレイルジャーニーの評価
コース難易度
(3.0)
コース景観
(4.0)
エイド充実度
(2.0)
観光
(5.0)
アクセス
(3.0)
総合評価
(4.0)

年納めレースに嬉しい12月開催伊豆の立地を生かしたアクセス性お祭り感が楽しめる前日受付参加しやすい70km弱の距離富士山を眺められる景観と素晴らしいレースでした。

ITJは良いレースだよ〜!といろんなランナーから噂は聞いていましたが、噂以上の満足度の高さで本当に参加できて良かったです。

岡山・西粟倉村から車で600kmはキツイけど、レースは素晴らしいものでした。

【IZU TRAIL JOURNEY 2020】富士山を眺める絶景ワンウェイスピードレース・ITJ

2019年に引き続き2年連続・2度目の出場で翌年2020年のITJも走ったのでこちらもご覧ください。