数字でみる日本酒の現状

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「明日の飲み会はちょっと日本酒を飲んでみるかな…」

この記事を読んでそう思っていただける方が1人でもいれば、僕はとても幸せです。

 

いつ飲む、日本酒?

飲み会で乾杯をする最初の一杯目はやっぱりビールですよね。寒い時期でもキンキンに冷えたビールは美味しいものです。
喉でググッと味わいたい。疲れた体にビールのうまさがしみわたります。1杯目があっという間に無くなり、2杯目。次は何を頼みますか?多くの方はふたたび、ビールなのかもしれません。では、3杯目。そろそろビールも飽きてきたな、と思う方もいるでしょう。次は何を頼みますか?気分を変えてスカッとハイボールもいいし、ちょっと甘めにカクテルも。いやいや、焼酎も捨てがたい。4杯目。5杯目。お腹もふくれ、酔いが回って気持ちのいい雰囲気になってきました…。楽しかった時間もいよいよ終わり…ん?日本酒が全然出てこない!

そうなんです。今回、記したいのはこの現状なのです。日本酒を飲むときってなかなか無いんですよね。

 

日本酒に対するイメージは最悪?

皆さんは日本酒に対してどんなイメージを持っていますか?

伝統的、親父くさい、味がキツイ、アルコール度数が高そう……様々なイメージがあると思います。CMの効果もあり、日本酒といえば“○(まる)”をはじめとするパック酒や“ONE CUP”などのカップ酒をイメージする方も多いでしょう。

 
ぼく自身、成人して本当に美味いと思える日本酒を飲むまで日本酒に対してマイナスのイメージがとても強くありました。日本酒が大好きでノンベエだった祖父の影響もあり、日本酒というと“ジイちゃんがよく飲んでるクサイ一升瓶の酒”というイメージでした。
 

日本酒の魅力でもある豊富な銘柄や味の多様さが逆に日本酒を選びにくくなっているようにも感じます。

特定名称酒だけでも大吟醸、吟醸、特別純米、本醸造…とたくさんの種類があり、味も甘口、辛口をはじめ、芳醇なモノ、爽快なモノ、様々です。

飲み方も、常温、冷や、熱燗、ぬる燗、燗冷まし…一体何℃で飲めばおいしいの?と疑問に感じる方も多くいらっしゃるはずです。(僕も分からないことだらけですが。)『ビールはやっぱり麒麟!』とキンキンに冷えたビールで喉を潤す、と単純にはいかないことが日本酒離れの原因のひとつなのかもしれません。

 

加速度的に減少していく酒蔵

江戸時代には造り酒屋は約20,000あったと言われています。どのまちにもひとつ、造り酒屋があったそうです。昭和末期には3,000あった酒蔵も今や1700近くにまで落ち込んでいます。およそ20年間で1300の酒蔵が廃業しました。これは驚異的な数字です。

 
皆さんのお住まいの近くの酒蔵がはいかがでしょうか。僕の住む地域でも、同じように暖簾をたたんだ酒蔵があります。日本酒に興味を持ち始めて調べてみたらすでに廃業していました。自分の地元の伝統的な産業がなくなるのはとても悲しいことです。

 
『そんなの知らない…』という方は、これを機にぜひ検索してみてください。日本酒と言えば雪国、というイメージがとても強いですが、そんなことはありません。酒蔵は全国にあるのです。あなたのまちにも、知らなかった酒蔵があるかもしれません。

 

最後に

あまりポジティブな話ではありませんでしたが、日本酒のおかれている現状について書かせていただきました。

次はぜひ日本酒の美味しい飲み方や酒器、日本酒に合う肴などもご紹介できたらと思っています。「日本酒って美味しい」そう感じる人が今より少しでも増えたら日本も少しだけ元気になる、そう信じています。

これを機会にぜひぜひ日本酒を飲んでみてください。この酒蔵の日本酒は美味いよ、というものがあればぜひお教えください。