どんよりとした空模様の日曜日、本日は地区の草刈りデイでした。
草刈りしてたらマムシが出現!
「雨も振りそうだし、ささっと終わらせましょ。じゃ、各自お願いします」
と区長の号令のもと、草刈りが始まるやいなや、するすると目の前にマムシが出現。
しかし、そこはさすがの村のオッチャンたち。さして驚きもせず、慣れた手つきでグリグリっとマムシの頭を潰したのでした。
そのまま捨てられそうな様子だったので
「マムシ、欲しいです、食べたいス!」とお願いしてみると
「お前、マムシ食べたいんか?!そいだら皮剥いたるワ」
と快くマムシの皮を剥いでくれました。
頭を外し、内臓を取り除いて、丁寧に洗うときれいに肉と骨だけになりました。毒々しい模様とは相反して、うっすら輝く純白のお肉。頭が無くてもウネウネと動き続けるあたり、さすがの生命力。ありがたく頂戴します。
「食ったら鼻血が止まらんくなるワイ」
「ズボン突き破ってまう」
「今晩寝られんくなっても知らんゾ」
と地区の諸先輩方から脅されながら家路についたのでした。
「乾かして干物にしてもいいし、そのまま炙って食ってもええゾ」
とのことだったのですが、調べてみると寄生虫のリスクもあるようなので、しっかりと火を通そうと唐揚げにすることに。揚げれば臭みも気になりにくいかもとの判断です。
ということで、マムシの唐揚げ、マムカラづくりに挑戦です。
ジビエレシピ?マムシの唐揚げをつくってみた
マムシを骨ごとぶつ切りにして、片栗粉をたっぷりとつけて、油でこんがりと五分。仕上げに粗挽きコショウと塩をふりかけて…
…はいっ!あっという間に完成!
なかなか美味しそうじゃないの。ってことで、気になるお味は…
おいしいっ!臭みもないし、骨の歯ごたえもいい。
三重県南部で食べた郷土料理のウツボの唐揚げに似ています。ビビっていた割には拍子抜けの美味しさ。
おすそ分けした地区のニイチャンたちも「全然いけるわ」「ふつうに旨いね」とたいへん好評でした。
近所のオッチャンは
「いくら食べるモンがなくてもマムシなんてよう食わん」
なんて言っていたのだけれど、この美味しさで精もつくなら最高最強の珍味じゃないのヨ。
「昔はな、山師の人らはマムシを見つけたらその場で捌いて、キモ(心臓)をパクっと生で食べよったんじゃ。そりゃ精がつくって言うとった」
「生はホンマに効くらしいで」とオッチャン。生はよう食いません。
(味よりもいちばん気になる)その効果はどうなんでしょうか。
調べれば調べるほどその効果は凄まじいようで。精力増強、滋養強壮、マムシパワーで今夜は絶倫っ!とイキたいところです。
果たしてマムシ効果なのか、夜に飲んだコーラのカフェインのせいなのか、はたまた単に気持ちの問題なのか、夜は深まったのになかなか寝付けず、こんな記事を書いているわけで。さあさあ、どうなる俺。乞うご期待。