ラーメン屋・麺屋武蔵がお客さんによってグラスの色を使い分ける理由

1〜2ヶ月に1度は東京出張をしているハダです。

東京出張中の楽しみの一つがトーキョーごはん。

ハダが生活する岡山・西粟倉村にはラーメン屋がありません。最寄りのラーメン屋まで車で25分(遠っ!)。

ふだん食べられないラーメンを食い溜めるかのごとく出張中はラーメンをすすってしまいます。

そして、今回は都内でラーメン屋を展開する麺屋武蔵の浜松町店を訪れてみたら、そのオペレーションに感動したのでキーボードを叩いています。

麺屋武蔵とは?

麺屋武蔵は都内&海外に23店舗(2019年7月現在)を展開するラーメン屋さん。なんとインドネシアやウクライナにも店舗があります。都内在住のサラリーマンなら一度は行ったことがあるはず。

革新的なラーメンに挑戦し続ける「唯一無二」の店作りと自ら宣言する通り、非常にビジョナリーなラーメン屋さんです。

公式ホームページにも書いてある通り、ラーメンありきではなく、サービスありきで喜んでもらいたいんだという気持ちが伝わってきます。

昔は、ラーメン屋が「主」でしたね。

店主が、自慢げに「旨いラーメン作ったから、食べて!!」と、ラーメンが旨ければ、サービスや、衛生に、気を配らない店が大半でした。

我々は、そこが満足できなかったのです、そこに「主」たるお客様の喜びはないだろうと。

まず、サービスです。お客様に奉仕する気持ちがなければ、衛生的な環境も、美味しいラーメンも、作れるわけがありません。

96年創業時からの思い、それが「食べる喜びのあるラーメン屋を作りたい!」ということです。

96年当時、サービスに注力した営業を行うラーメン屋は、かなり斬新でした。

今でも日本のラーメンの歴史を、大きく変えたエポックメーカーの“96年組”と言われております。

お客様が主体と考えるラーメン屋その先駆けが麺屋武蔵だったと確信しています

そのビジョンを実現するかのように店舗ごとに強い特徴がありつつ、全体としてブランディングが徹底しており、学び深いラーメン屋です。そのためハダもよく通っています。

麺屋武蔵の特徴
  • 1,000円を越えるような高単価なラーメン
  • 店舗ごとに独創的な商品開発
  • こだわりの店舗内装で統一感のある空間づくりを徹底

1杯1,000円を越えるような高単価なラーメンですが、店舗ごとの独創的な商品開発は見ものです。店舗競争意識も高く切磋琢磨している雰囲気が伝わってきます。

さらに、ドア取手が刀の形をしていたり、武蔵が舞うティッシュケースだったりと「え、そんなところまで宮本武蔵で徹底するの?」と驚いてしまうくらい店舗内装や什器にまでこだわり手を掛けている点が素晴らしいです。

 

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まさかのタピオカつけ麺😂

静岡の放置林(=タケノコ)を生かした商品開発にも取り組んでいます。

麺屋武蔵・浜松町店でつけ麺を食べた

午後から浜松町で打ち合わせの予定があったので麺屋武蔵・浜松町店を初訪問しました。

浜松町はオフィス街ですがまだランチタイムには少し早かったので並ばずに入ることができました。

つるっと喉越しの良い太麺。濃厚な豚骨魚介Wスープ。箸で崩れてしまうほろほろのチャーシュー。

こういうラーメンやつけ麺って田舎じゃなかなか食べられないんですよね。

あー、美味しかった!

お客さんの男女によってグラスを使い分けている

つけ麺をあっという間に食べ切り、お水で口直しをして退店しようとすると右隣にいる女性のグラスの色が違うことに気づきます。

ハダ

あれ、オレのグラスは透明なのに、隣のお姉さんのグラスは水色

周りを見渡してみると女性客は隣のみ。残りは全員男性サラリーマン。

そして、全員が透明なグラスです。

思い返してみると先ほど退店した左隣の女性のグラスも水色だったのでした。

ハダ

男性透明のグラス、女性水色のグラスと分けて提供してるんだ

おー、なるほど!これはおもしろいオペレーション!

おもわず隣の女性客(お姉さん)に声をかけてグラスの写真を撮らせてもらったのでした。

ローコストかつ簡単オペレーションで印象が格段に上がる

ラーメン屋さんって脂っこいメニューが多いので、この対応は素晴らしいなと思ったのでした。

男性客が8割以上の中、残り2割の女性客にも徹底した配慮が伝わります。

なによりローコストかつ簡単なオペレーションで印象が格段に上がるレバレッジの効いた打ち手を実行しているのが素晴らしいですね。

調べてみると、麺屋武蔵の他店舗でもこの取り組みをしているようです。徹底してますね。

紙エプロンや髪ゴムが用意されたお店は増えてきたけれど、まさかグラスを使い分けるとは驚きでした。