くくり罠の猟師のハダです。
ふだんは岡山・西粟倉村の材木屋「西粟倉・森の学校」に勤務しながらスキマ時間で狩猟に取り組んでいます。
今朝は1歳程度の雌シカを捕獲することができました。
自宅向かいの山で明け方に2匹のシカと遭遇
平日や土日のスキマ時間で狩猟に取り組んでいるため、くくり罠はなるべく自宅〜会社の間(といっても車で3分)に設置するようにしています。
山の上の濃い獣道に掛けたほうが効率は上がるかもしれませんが、出社前の早朝やお昼休みの合間にサッと確認できるような場所を中心に罠を掛けています。
今回設置した場所は自宅向かいの山沿い。自宅から200mと超近場です。
明け方に2匹のシカが山を上がっていく様子を確認済み。
とは言うものの、斜面が急で罠を設置しにくく、獣道も複数あったため自信をもって掛けた罠ではありませんでした。
「獲れればラッキー、獲れても子ジカかな」くらいの気持ちでした。
1歳&20kg程度の雌シカを捕獲
くくり罠を設置してから1週間は全く反応なし。
4-5日目あたりでくくり罠の近くで新しい足跡ができていたので楽しみにしていました。
くくり罠を設置してから1週間後にようやくヒット。
自宅から200mの近場で小シカを捕獲
夜中に何度も鳴き声が聞こえていたエリア
罠設置から1週間後にようやく掛かった
餌なしのくくり罠だったので獣道が読めて嬉しい pic.twitter.com/PdeAn1ql0J— ハダ|材木屋トレラン猟師 (@hada_tomohiro) February 21, 2020
1歳&20kg程度の小さな雌シカでした。
急な斜面でも子ジカはぴょんぴょんと逃げ回るのでひっくり返って身動きが取れなくなってしまいました。
最近は撒き餌+石ぐるり+くくり罠の小林式捕獲法で罠を掛けることが多かったのですが、久しぶりに餌なしのくくり罠で捕獲することができました。
獣道や脚の置き場所の読みが当たって嬉しい。
バールで頭を殴り、失神させてからナイフで頸部を切り、血抜きをします。
斜面を登ろうと勢いをつけて前脚を踏み込んだ場所がくくり罠でした。
しっかり踏み込んでくれたので空彈きすることなく捕獲できました。
今回の雌シカはオリモ式のくくり罠で捕獲しました。
オリモ式は反応する重い個体でないと反応しないことが多いのですが、20kg程度のシカでも反応を確認できたことは新たな収穫です。
オリモは土に埋めやすく持ち運びも楽なのでくくり罠の設置スピードが上がるし、サイズが小さいので隠しやすいこともポイント。
昨年度はタヌキやキツネがくくり罠に掛かることも多かったのですが、今年度はシカ6頭を捕獲してタヌキなど小動物はゼロ。良い傾向です。
今回は解体の時間を割けないため、村内の獣肉解体施設に肉を納品。
こちらのオンラインストアで西粟倉村で獲れたシカ肉を購入することができますよ。
村の仲間たちが一頭一頭を丁寧に解体して東京のレストランや居酒屋に納品されています。
4ヶ月間の猟期終了まで残り1ヶ月弱
今回の雌シカで令和1年度の猟期(11月15日〜3月15日)の捕獲数は以下になりました。
- 2019年11月22日 … 雄シカ
- 2020年1月4日 … 雌シカ
- 2020年1月5日 … 雄シカ
- 2020年2月13日 … 雄シカ
- 2020年2月18日 … 雌シカ
- 2020年2月22日 … 雌シカ(NEW!)
11月・12月・1月は出張が多かったこともあり狩猟にしっかりと時間を避けなかったですが、2月・3月でペースを上げて挽回できれば良いなと思っています。
3月15日まで残り1ヶ月を切り、焦る気持ちを抑えながら丁寧に罠を掛けていきます。