最近、自作ワラーチでのランニングにハマっています。小石を踏むとめっちゃ痛いです。
サンダルで走ってる変な奴と言われていることでしょう。でも楽しいから止められません。
既成品に納得できるランニングサンダルが無い
ランニングサンダルと言えば、LUNA SANDALSやXero Shoesあたりが有名ですね。
かくいう自分もそれらのブランドに憧れ、店頭で履いてみたものの、いまいち足にフィットしない印象でした。
裸足感覚のランニングを目指して履くのに靴ずれしているようでは元も子もありません。そしてなにより値段が高いんですよね。
既成品が自分に合わないのであれば自分に合うものを自分で作ってみよう!ということで、試しにワラーチを作って走ってみたらこれが想像以上に面白いんです。作るのも走るのも楽しくてすっかりハマってしまいました。
調べてみると、インターネット上には数多くの自作ワラーチが散見されるので皆同じところに行き着くのでしょう。無いものは自分で作ろうのDIY精神ですね。
定番の木村東吉式ワラーチを試してみたが…
ワラーチの作り方は、足裏の滑り止めにペレマットを使ったり、紐に真田紐を使ったり、ラダーロックを使ってサイズ調整をしやすくしたり…いろいろなやり方があります。いろいろあり過ぎてどれが良いのかよく分からん。
なかでも、真田紐を使った木村東吉さんの作り方が有名ですね。上の動画です。自分もこの方法で第1号を作ってみました。
しかし、実際にワラーチで走ってみると、足指付け根の裏側に玉結びした真田紐ができるため着地時に違和感が出るし、長距離を走ると紐がすれて血が出たり、足裏にマメが出来てしまいます。
ワラーチを履くのにも時間がかかり過ぎるし、適当に結んで履くと走りにくい。
雨に濡れると水を吸って走り心地が変わる。短い距離なら問題ないが長距離は難しい。ということで断念。
昨晩DIYでつくったワラーチで早朝10kmランしてみた。
— 羽田 知弘|西粟倉・森の学校 (@hada_tomohiro) 2018年9月7日
木村東吉氏(@greatlife01 )のワラーチづくりを参考に、材料はビブラムソールと真田紐の2種類のみで極力シンプルに。
材料費3000円、製作時間2時間のコスパ重視のワラーチ。
圧倒的な軽さと地面を踏みしめる感覚が気持ちいい。足が苦しくない! pic.twitter.com/8haQzmsOhE
材料は2種類のみ、費用3,000円、制作時間2時間
そして、第2号のワラーチ作りに挑戦。
とにかくシンプルに材料は2種類のみ。Amazonで簡単に購入できる材料だけです。
木村東吉式と作り方はほぼ同じ(上の動画を参照)ですが、真田紐の代わりにパラシュートコード(パラコード)を採用、結び方も変えました。
パラシュートコードは、シューズ紐のように調整をしやすいだけでなく、中に芯があるので強度が期待できます。直径4mmの9芯タイプを使用。
- vibramシート8338(厚さ7mm) … 1,600円程度
- パラシュートコード … 1,000円程度
厚さ7mm→10mmへ変更した第3号
よく使っているのは厚さ7mmのvibramシートですが、厚さ10mmのもので第3号も作ってみました。
しかし、厚さ10mmだと「しなり」が足りないと言うか、足の動きにうまく対応しきれない感じです。地面の凸凹も感じにくい。今のところ、マイベストは7mm。
第1号→第2号の改善はとてもうまくいきました。
真田紐からパラコードに変え、紐の結び方を変えたことで着脱がしやすくなり、ランニング中の足のズレも減りました。
ハーフマラソン大会に出場して実際にレースでも使ってみました。
後半は足裏に痛みを感じたり、多少の血マメができたものの大きな問題はなし。むしろ当時の自己ベスト更新ができました。
本当に走り切れるんかな…とドキドキしながらも、西粟倉村〜姫路城の66kmロングランにも挑戦。無事完走できました。
疲れてランニングフォームが崩れると足裏へ衝撃が伝わりやすくなり痛みを感じたり、着地がずれてパラコードで足が擦れたりしますが、これは練習で改善できそうです。
フォアフット走法が身につくワラーチラン
もともと激しく練習をしたり、レース後半になると腸脛靱帯炎(いわゆるランナー膝)になってしまいがちでした。
もっと速くなるために練習したいのに痛くて走れない。もどかしい思いをする中で興味を持ったのがフォアフット走法でした。
フォアフット走法は足のフォアフット(前足部)から着地する走り方のこと。ヒールストライク(かかとからの着地)よりもひざへの負担が軽減されること、接地時間が短く筋肉への負担が和らぐことが期待できると言われています。
実際にワラーチで走ってみると、ソールの厚みが7mmしか無いので、かかと着地が全然できません。
かかとから着地すると骨や関節に負担がかかって違和感しかない。自然とフォアフット〜ミッドフット走法で走りやすいのが特徴です。
そして、ワラーチでのランニングやフォアフット走法をはじめてから見事にランナー膝はなくなりました。膝の痛みは皆無!
しかも、ハーフマラソンやフルマラソンでは自己ベストタイムを更新でき、人生最長距離のトレイルランニングレース(78km)も完走することができました。成長を実感します。
今年はワラーチでトレイルを楽しみたい
ロードでは計300km以上ワラーチで走ったのですが、トレイル(未舗装路)はまだ未経験。
上り坂は滑らないのだろうか、下り坂でスピードを出せるのだろうか、石の上を走れるだろうか。
諸々不安ですが、雪が溶けたら西粟倉の山々をワラーチで楽しく走りたいなとわくわくしているのでした。
5足以上のワラーチを自作して完成形が見えました
5足以上のワラーチを作り走り、ようやく自分に合ったワラーチが完成しました。
簡易的でコストパフォーマンスの高い「速く走れる」「長く走れる」ワラーチです。
必要な材料や作り方、紐の結び方や走り方まで徹底的にまとめたのでぜひこちらの記事もご覧ください。
【ワラーチDIY】材料2種類&費用3,000円のランニングサンダルの作り方や結び方を解説