くくり罠で狩猟をしています。猟師歴4年目のハダです。
ハダが生活する岡山・西粟倉村は2019年11月15日から猟期が始まります。猟期は3月15日までの4ヶ月間です。
今年も獣を獲って美味しく食べ尽くすぞ!と狩猟モチベーションが徐々に高まってきました。
11月15日の猟期開始に向けて肩慣らしにくくり罠を設置
とは言うものの、記事を書いている11月5日現在は有害鳥獣の捕獲期間なので狩猟をすることはできます。
有害鳥獣の捕獲期間でも獣を獲っている猟師は身近にたくさん居るのですが「冬になって山に餌が無くならないと獣も山から降りてこないよなぁ」と自分に言い訳をし、この3−4ヶ月はまったく狩猟に取り組んでいませんでした。
ご近所さんの畑ネットに角が引っ掛かった雄シカを捕獲振り返ってみると、2019年8月25日に記事を更新していました。
ご近所さんの畑のネットに引っかかった雄シカを捕獲したのですが、それ以降は全く獲っていません。
トレイルランニングでは頻繁に山に入っていますが、狩猟では随分とご無沙汰しています。
猟期4ヶ月でシカ&イノシシ16頭!サラリーマンのスキマ時間くくり罠狩猟昨年度は猟期4ヶ月間で16匹のシカ・イノシシを捕獲しました。
数が全てではありませんが、より技術を高めて昨年度の実績を越えたいので「猟期が始まる前に肩慣らしをしておかなきゃ」と週末に山に入ったのでした。
自宅からわずか200m先の柿の木にはクマの形跡あり
サラリーマンとして働きながら狩猟に取り組んでいるので、基本的には自宅近くに罠を掛けるようにしています。
肩慣らしということもあり、罠に掛かればすぐ発見できる位置に罠を掛けたいと近くの山を散策しました。
長らく山に入ってなかったけど、11月15日の猟期開始に向けて下見。
最近、夜道で鹿を見る機会があまりなかったけど、山に入れば糞や足跡がたくさん。
家からすぐ近くの柿の木にはクマの糞もある。 pic.twitter.com/CJZodWaBAT— ハダ|材木屋トレラン猟師 (@hada_tomohiro) November 2, 2019
家の近くの山際に大きな柿の木があるのですが、その下ではクマの糞を発見しました。
家からわずか200mの場所にクマが来ているとは驚きです。クマの糞の中には柿の種がしっかり入っていました。
そして、柿の木の近くにはシカの糞も発見。いくつか獣道もあります。隣の休耕地にも新しいシカの足跡が残っています。
夜中に自宅に帰ってくると、シカの鳴き声や足跡が聞こえる日もあるので、シカが回遊している場所なんでしょう。
ということで「ここなら玄関を開けたら即発見できるぞ」と安直な理由でくくり罠を設置。自宅からわずか200m。
久しぶりに山に入ってくくり罠を5本設置。明日明後日で掛かると嬉しいな。写真はホカホカのシカの糞 pic.twitter.com/B5uFzyVfCX
— ハダ|材木屋トレラン猟師 (@hada_tomohiro) November 2, 2019
そして、引き続き山を散策してみます。
昨年度の猟期中にシカを5匹獲った罠場があるのですが、その罠場近くにも大きな柿の木があります。
そして、シカの背丈に届きそうな高さにある枝はすべて葉も実も付いていません。
どうやらシカが柿の葉や実を食べているようでした。え、シカって柿好きなんだ?
くくり罠+石囲い+糠を使った小林式捕獲法
小林式捕獲法の餌として使う糠に柿の実を追加したスペシャルバージョン
くくり罠を設置する方法の一つに小林式捕獲法というものがあります。小林さんが考案したので小林式捕獲法。そのまんまですね。
- くくり罠を設置
- くくり罠の周囲を石などの障害物で囲む
- さらに周囲に餌となる糠(ぬか)を撒く
小林式捕獲法は昨年度ずいぶんと活用し結果が付いてきた方法です。獣道が特定しにくい平地で餌への反応が良い場合に有効です。
シカは石などの障害物を踏みたがらないので、餌を食べに来たシカが石をまたぎ中央部のくくり罠を踏むというもの。
シンプルで効果的な方法ですし、前足でくくり罠を踏むことが多いため、肉の多い後足がくくり罠で傷みにくいのも嬉しいポイント。
獣道が特定しにくかったのでまずは様子見と小林式捕獲法でくくり罠を設置してみました。いくつか罠場を分けて計5本。
落ちていた柿を添えてスペシャルバージョンの小林式捕獲法です。贅沢だな。
米ぬか+柿の実トラップは残念ながら空弾き。でも、近いうちに掛かりそう pic.twitter.com/Z47zwGGTXg
— ハダ|材木屋トレラン猟師 (@hada_tomohiro) November 2, 2019
すると、翌日には1本の罠で空弾き。お、柿の食いつきがいいゾとテンションが上がります。
今朝は獲れてる!と意気揚々と罠場に出掛けたものの2日連続空弾き。残念 pic.twitter.com/UdhW83ucCA
— ハダ|材木屋トレラン猟師 (@hada_tomohiro) November 3, 2019
また翌日にも空弾き。獲れる!と自信満々だったのに残念。
柿を添えた小林式捕獲法で雄シカを捕獲
そして、罠を設置してから3日目の朝。
自宅から200mの最寄りの罠場を真っ先に確認するのがハダの狩猟ルーティン。
すると、玄関を開けてすぐにシカのお尻が目に入ってきたのでした。
お、ついに掛かったー!
まだ角が生え変わっていない雄シカ。背中には夏シカ特有の斑点もある
雄シカです!2歳程度。まだ角が生え変わってない!
角が生え替わり中の雄シカをくくり罠で捕獲 pic.twitter.com/LetqLEahNe
— ハダ|材木屋トレラン猟師 (@hada_tomohiro) November 4, 2019
いつもはスマホで適当に写真を撮ることがほとんどだったのですが、自宅からわずか200m先だったのでカメラを持ち出して撮影してみました。
冬に備えて脂肪を蓄えているのか、肉付きが良い印象
猟期前の肩慣らしのつもりでしたが、獲れると嬉しいものですね。
自宅から200mと近く、罠を掛けた場所も平地だったので、捕獲後の処理もずいぶんとスムーズに進めることができました。自宅の近くで獣を獲るって楽ですね。
最近、冷蔵庫も大きいものに新調したので捕獲した獣の肉は冷蔵庫にガンガン詰め込んで、良質な野生のタンパク質をたっぷり摂取したいと思います。いよいよ猟期はがんばるぞ!