くくり罠の猟師のハダです。
岡山・西粟倉村の材木屋 西粟倉・森の学校に勤務しながらスキマ時間で狩猟に取り組んでいます。
今朝は1歳程度のメス鹿を捕獲することができました。
休日の土曜日に捕獲できたこともあり、自分で解体・精肉してジビエレシピを楽しみます。
令和2年度の有害鳥獣捕獲期間で3匹目の鹿です。
夜に自宅近くに出没する鹿を目視確認するも空弾きの連続
休日を中心にくくり罠の設置を行い、平日朝に見回り・修正を行うルーティンを繰り返しています。
最近は就寝前にヘッドライトを付けて自宅周りのナイトパトロールにも取り組んでいます。
どのエリアに獣が出没しているかを目視できると、罠場の選定もしやすくなります。
自宅の向かいの山沿いの草原には毎日のように鹿を確認していました。
しかし、ここだ!と思える濃い獣道が見つからないため、餌で引き寄せようとくくり罠+石ぐるり+撒き餌の小林式捕獲法で罠を設置してみても空弾きの連続でした。
5月に入り、山に餌も増えてきたのか米糠(撒き餌)に対する反応もいまいちで困ったものです。
餌での引き寄せ作戦は諦め、周囲を改めて散策し、ここは怪しいんじゃないかな?と思える獣道を発見したので追加で罠を設置していました。
傾斜がキツイのが難点ですが(捕獲後に暴れ回って死にやすいため)、細くて濃い獣道です。
林道の脇から流れる小川へアクセスできる獣道なので水飲み場として通っているのかもしれません。
すると、くくり罠を設置して3日目に空弾きをしていました。
足の置き場が悪かったのかくくり罠の踏み板のアームが片方しか上がっていませんでした。
これはいけるぞ!と小石で脚の置き場を誘導しつつくくり罠を再設置しました。
くくり罠設置から5日目で1歳のメス鹿を捕獲
土曜日の朝、近所の山にランニングに出掛けた帰路で罠の見回りをします。
久しぶりのヒットかと思いきやワイヤーで脚が千切れてしまっていた。
爪の大きさから1歳くらいの鹿だろうか?
申し訳ない、ちゃんと獲りたい。 pic.twitter.com/ez11kW8V6b— ハダ|材木屋トレラン猟師 (@hada_tomohiro) May 9, 2020
今回捕獲した罠場とは異なる場所では足が千切れていました。
オリモ式のくくり罠を愛用していますが、足が千切れているのは初めて。
鹿に申し訳ないことをしました。この鹿をちゃんと獲らねば…。
すぐ近くの別の罠では空弾き、この辺りに鹿の群れは通ってるんだな pic.twitter.com/iijb39vjWE
— ハダ|材木屋トレラン猟師 (@hada_tomohiro) May 9, 2020
他の罠場でも空弾き。
過去2週間は獣の捕獲数はゼロでなかなか調子が上がりませんでしたが、獣の動きを感じます。
大潮(満月)の日は獣の動きが活発になると聞くので大潮効果かもしれません。
今日もダメかなぁ?と思いながら最後の罠場を確認すると、ザン!ザン!と気が揺れる音が聞こえます。
獲れました!
可愛いサイズのバンビちゃんです。
春になって山に餌は十分あるはずなのに心なしか痩せて見えます。
自宅から200mの罠場で久しぶりに鹿捕獲。
1歳のメス鹿。
急かつ細い獣道にくくり罠を設置して5日目。
一昨日空弾きしていたので可能性は高いなと思っていたけれど、休日に捕獲できたのは嬉しい。
解体して食うぞ! pic.twitter.com/UUafvBQsDr— ハダ|材木屋トレラン猟師 (@hada_tomohiro) May 9, 2020
25kgくらいかな?
ほっそ〜。ガリガリです。
大物の鹿が獲れると興奮しますが、捕獲したり食べる分には小さな鹿の方が良いんですよね。
急斜面の踊り場に罠を掛けていたので、鹿が暴れ回り、地面がずいぶんと荒れています。
自宅から200mとずいぶんと近い場所で捕獲することができました。
休日の午後で時間もあるので今回は自分で解体・精肉することにしました。
小雨が降る中、軽トラの上でびしょ濡れになりながら解体。
猟師ならではの贅沢ジビエ・鹿タン。コリコリで美味いんだ pic.twitter.com/kqYLk0WIg7
— ハダ|材木屋トレラン猟師 (@hada_tomohiro) May 9, 2020
晩ごはんには小さな鹿タンを味わうことができました。
猟師ならではの希少ジビエ・鹿タンを味わいつつ喉にビールを流し込みます。
鹿タンはコリコリとした歯ごたえで美味しいんですよね。
しばらくはジビエレシピを楽しむことができそうです。
週末に捕獲した小鹿を調理。背ロースの低温調理は薄くスライスして粗挽きコショウ&粗挽きマスタードたっぷりで食べるのが好み。 pic.twitter.com/6R6fmMKxyQ
— ハダ|材木屋トレラン猟師 (@hada_tomohiro) May 11, 2020
ジッパー付袋に背ロース・塩・きび砂糖・料理酒を入れて揉み込んで1日放置。たっぷりの沸騰したお湯に袋ごと突っ込んで(火を消して)冷めるまで放置した簡単低温調理がお気に入り。
ギャバンの粗挽きコショウとマイヨの粗挽きマスタードをたっぷり付けて食べるのが好きです。