「君たち新入社員が失敗しても許されるのは最初の一年だけ。だから、この一年の間に分からないことは何でも聞きなさい」
社長の挨拶で始まった入社式。思い返せばずいぶんと遠い過去のように感じます。
振り返ればあっという間。新入社員として会社に入社して二ヶ月が過ぎようとしています。
分かるようになったことや出来るようになったことは毎日少しずつではあるけれど、その確かな感触を実感しています。
その手触りの大切さを実感しながら過ごす毎日です。
一方、自分はまだまだ新入社員。
当たり前のように毎日ミスはするし、怒られることもしばしば。
そんな時に決まって言われるのは「まだまだ新入社員だし、ミスできるのは今しかないから」という言葉。
「はい!スイマセンでした!」と口にしながらも、背中がむずむずとくすぐったいような思い。
「新入社員だからしょうがない」「新入社員だから失敗しても許される」
新入社員という期間限定の肩書に与えられた免罪符に頼りきってしまうのは怖いことなのではないかと感じています。
確実に決まっていることはひとつだけで、一年後には自分は新入社員ではないということ。
一年後には新入社員だけが持つ「失敗しても許される」免罪符はすでに期限切れになっています。
だからこそ、このタイミングで使い切ったほうがいいに決まってる。
新入社員だけが持つ免罪符は、スーパーマリオのスター状態のようなもの。
ゲーム開始直後からスターを持っていて無敵状態だなんて最高だ。
思いっきりダッシュして、ジャンプして、キノコもコインも山ほど手に入れてしまえばいい。
限りなくゴールに近づけばいい。
それはスター状態が終わった時、必ずアドバンテージになるはずだから。
失敗やミスを恐れて、何がアウトで何がセーフかを見極めるのではなくて、目の前の仕事に対して誠実に愚直に向き合うことこそが重要だと感じています。
新入社員に与えられた免罪符は「失敗許可証」ではなくて、「スタート直後から無敵状態」のアイテムだったりするのかも。
先日、お会いさせていただいた経営者の方から今の自分を勇気づけてくれる言葉をいただきました。
勉強と研鑽と苦悶の日々かもしれませんが、それに専念できることは幸せかもしれません。
「新米」ってよく考えたらいい言葉ですね。艷やかで一番美味しいお米です。
青臭いぺーぺーの新米クン、まだまだ、これから。
焦ることと急ぐことは違うんだぞ、と自身に言い聞かせながら、毎日を誠実に過ごしていきたいと強く強く感じています。