トポアスレチック(TOPO Athletic)・MTN RACERのレビューです。
2019年秋に日本初上陸し、話題に上がることも増えたトポアスレチックのトレイルランニング用シューズを初購入して走ってみました。アルトラ一筋だったハダですが、トポアスレチックのクオリティの高さに驚いています。
- トポアスレチックのシューズが気になっている
- トレイルランニング用シューズの履き心地を知りたい
- ホカオネオネやアルトラとの違いが気になる
アルトラと比較されることの多いナチュラルランニング系ブランドのトポアスレチックですがその履き心地はアルトラとは別物。
今回紹介するMTN RACERはアルトラの優しい履き心地とは違って、しっかり反発する硬めのソールが特徴です。Vibramメガグリップの性能を生かした悪路でも噛んでくれる70-80kmのミドルトレイルレース向けシューズです。
- Vibramメガグリップ採用で濡れたトレイルなど悪路に強いグリップ力
- 排水性能が高く水抜けが良いため雨天のレースで履きやすい
- シューレースのデザインが良く足の甲のフィット感が良い
定価23,100円の商品でセールも少ないトポアスレチックですが、Amazonで格安に販売されているのを発見し光の速さでポチりました。なんと56%OFF・送料込で10,069円(税込)で購入することができました。Amazonさん、ありがとうございます。
Vibram出身VFFの生みの親が2013年にアメリカで設立したブランド
トポアスレチックは2013年にアメリカ・マサチューセッツで生まれたブランドです。日本では2019年秋から販売が開始されました。
世界的ソールメーカー・Vibram社で代表を務め、ビブラム・ファイブ・フィンガーズ(VFF)いった名作シューズを生み出したトニー・ポストによって設立されました。トニー・ポストから名前を取ってトポ(Topo)というブランドを名付けたんですね。
VFFを生み出したトニー・ポストのブランドだけあってナチュラルランニングやベアフットランニング志向が強いブランドです。しかし、アルトラと同じくゼロドロップ(つま先と踵の高さが同じ)のシューズばかりと思いきや、ドロップは0mm・3mm・5mmと展開は豊富です。ゼロドロップというよりもロウドロップをメインとしています。
大きな特徴としてRoomy Toe Boxが挙げられます。トポのシューズは一般的なシューズと比べ、足幅を広く設定したシューズのラインナップです。足先を窮屈に締め付けず、ナチュラルな動きを可能にすることで長距離・長時間のウルトラレースでもストレスの無い履き心地を実現しています。
Vibramメガグリップ採用 悪路に強いトレランシューズ
トポアスレチック・MTN RACERの概要は以下です。
- 価格 23,100円(税込)
- 重さ 264g(27cmの場合)
- カラー レッド、ティールブルー ※メンズは2色
- アッパー リップストップナイロン製
- ドロップ 5mm
- スタックハイト 踵:30mm 、つま先:25mm
- ミッドソール 3ピースインジェクションEVA
- アウトソール Vibramメガグリップ
- ラグ 5mm
アルトラのローンピーク、ホカオネオネのクリフトン5などトレイルランニング/ロードシューズは概ね27cmを購入していますが、トポアスレチックのMTN RACERはハーフサイズアップの27.5cmを購入しました(27cmが既に売り切れだった)。少しだけ大きい印象はあるので27cmでジャストサイズだったのかも。これから購入するランナーはアルトラのような足幅の広いシューズでのサイズ感を参考にすると良いと思います。
重さは264gと重くもなく軽くもなくといった印象ですが、ソールが重い分、重心の低いどっしり感があります。
MTN RACERはVibramソールの中でも最上級のグリップ力を誇るメガグリップを搭載しており、路面状況の悪いトレイルで効果を発揮するシューズです。
アッパーの内外両面には排水溝が設けられ、シューズ内に水がとどまらない設計になっている点からも、雨で足場の悪いトレイルを想定したシューズの作りになっています。
ドロップは5mm。アルトラのローンピークシリーズなどゼロドロップのトレイルランニングシューズを履き慣れているランナーからすると最初は違和感を感じるかもしれません。厚底ふわふわクッション系ではなく、適度な厚みで反発力を感じる硬さのあるソールです。
アルトラばかり履いているハダとしては購入すぐの足入れ時点で「ん、これは間違えた買い物をしたかもしれない」と不安になりました(汗)すごく硬い…。とはいうものの、実際に履いて走ってみると徐々に足も慣れてくるものです。何度か履いてみないと足に馴染まない、ちょっと小難しいシューズ、それがMTN RACERの印象です。
雨上がりの路面状況の悪いトレイルでも安心安全なVibramメガグリップで非常に滑りにくいです。濡れたロードでのグリップも秀逸。グニグニ系グリップというよりもしっかり固くてグッグッと気張れる印象。足幅が広い分、横ブレが少なく安定感も高いのが良いですね。
ハダのイメージとしてはトレイル率の高い70〜80kmのレースで履きたいシューズです。広葉樹のふかふかトレイルよりも地面や石がむき出しになるような針葉樹林帯のトレイルで効果を発揮してくれるはずです。
ソールは硬めでしっかり反発 70〜80kmのミドルトレイルレースで履きたい1足
トポアスレチック・MTN RACERの特徴は以下です。
- Vibramメガグリップ採用で濡れたトレイルなど悪路に強いグリップ力
- 排水性能が高く水抜けが良いため雨天のレースで履きやすい
- シューレースのデザインが良く足の甲のフィット感が良い
みんな大好きVibram、さらに最上級のグリップ性能を誇るメガグリップの滑りにくさは秀逸です。ラグは5mmと深過ぎず尖っていないので濡れたトレイルはもちろんロードでもしっかり路面を噛んでくれます。Vibramはソールが硬い分、長い距離を走ってもソールが削れにくいので、結果的に長持ちするのも良いですね。
特にトポアスレチックはセールも少なくシューズの価格も高いのでちゃんと履きつぶしたいものです。
Vibramメガグリップを採用し悪路でのグリップ力を売りにするシューズの分、雨天のレースでの水はけも考慮されています。シューズ内の水はけも良く、雨の中でも一定のパフォーマンスを出してくれるはずです。足幅が広く重心が低く安定感のある走り心地なので横ブレには強い印象を受けます。アッパーが水を弾きやすいリップストップナイロン製なのも見逃せないポイントですね。
足入れ時に非常に良かったのはシューレースと靴紐のコシ感です。力いっぱい引き込むとぴったりと足の甲を包んでくれるしっとり感のあるシュータンが好みです。シューレースと靴紐のチョイスも素晴らしく紐を結びやすく解きやすいのが良いですね。
水弾きの良いアッパーだが蒸れとシワが心配
トポアスレチック・MTN RACERの気になる点は以下です。
- 着用回数が増えると硬めのアッパーにシワがつきやすい
- アッパーがメッシュ素材ではないので蒸れを感じる
- ソールが重いのでスピードレースには向きにくい
MTN RACERを履き始めてすぐに気になりだすのはアッパーのシワです。リップストップナイロン製で水弾きの良い素材ではあるものの、アッパー生地自体が硬くハリのある素材なので足指部分にシワが目立ちます。このシワが割れて水が入る or 破れるといったことがなければいいのですが、アッパーの耐久性が心配です。
さらにアッパーの話題なのですが、メッシュ素材ではないので水の侵入がしにくい分、シューズ内が蒸れやすい印象を受けました。足の包み心地が柔らかいわけではないので、薄手のソックスよりも濡れにも強いドライマックスのような厚手のソックスと合わせるのが良いように感じます。やさしく包むというよりも足を守るといった印象の強い質実剛健なシューズ感。
Vibramメガグリップの硬いアウトソールをはじめソール全体が厚いデザインをしています。その分、ソールに重みを感じるシーンもあります。30−40kmのスピード系トレイルレースではロードでシューズの重みを感じてしまうかもしれませんね。ロードでキロ4分ペースで走ってみましたが足に重みを感じるような印象でした。
トポアスレチック MTN RACERの購入方法
トポアスレチック・MTN RACERは公式オンラインストアやランニング専門店、Amazonや楽天市場で購入することができます。
MTN RACERは定価23,100円の商品。セールも少ないトポアスレチックですが、Amazonで格安に販売されているのを発見し光の速さでポチりました。なんと56%OFF!送料込で10,069円(税込)で購入することができました。Amazonはマメにチェックしていると破格のセールを見つけることができますね。良い買い物ができました。