【アルティメイトディレクション ウルトラベスト&マウンテンベスト】2大ロングセラー徹底比較

ウルトラマラソン&トレイルランナーのハダです。

今回はアルティメイトディレクションの2大ロングセラー・トレラン用ザック・ウルトラベスト4.0マウンテンべスト4.0の徹底比較レビューです。

見た目が似ていることもあり「何がどう違うの?」と疑問を感じるトレイルランナーも多い商品ですが、機能や特徴を比較してまとめてみました。

こんな人に読んで欲しい
  • アルティメイトディレクションのザックを試してみたい
  • 100マイルレース参戦を見据えてザックを購入したい
  • ウルトラベストかマウンテンベストのちらを買おうか迷っている

ハダ

基本的なデザインや機能は同じだけど容量やポケットに違いあり!

元祖ハイドレーションパックブランド、アルティメイトディレクション

 

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1985年に誕生したアルティメイトディレクション(ULTIMATE DIRECTION)はハイドレーションパックというカテゴリーを発明した元祖ハイドレーションブランド

スコット・ジュレクをはじめ世界的なトレイルランナーが商品開発に関わっている元祖ハイドレーションブランドだけあってザックの機能性は非常に高いです。

特にアルティメイトディレクションの製品は総じて細かいポケットが多く、整理力に優れていることが特徴です。

アルティメイトディレクションのザックの特徴
  • ポケットが多く収納力&整理力に優れている
  • サイズ調整がしやすくフィット感が高い

とトレラン用ザックに求められる機能をしっかりと抑えています。

トレイルランニングレースに出場すれば着用率もトップレベルのブランド。今回比較する2つの商品も国内トレランレースでも見かけることが非常に多い商品です。

ロングセラーモデル、ウルトラベスト4.0マウンテンベスト4.0とは?

見た目が非常に似ているウルトラベストとマウンテンベスト

見た目が非常によく似ていますが、まずはウルトラベストとマウンテンベストのそれぞれの価格や容量をまとめてみました。

ウルトラベスト4.0
  • 価格 18,000円(税抜)
  • 容量 10.32L
  • 重さ 206g
  • 付属 500mlソフトフラスク2本
マウンテンベスト4.0
  • 価格 21,000円(税抜)
  • 容量 13.27L
  • 重さ 262g
  • 付属 500mlソフトフラスク2本

この比較だけではウルトラベストよりもマウンテンベストの方が容量が3L多く値段が3,000円高いということしか分かりませんね。追って詳細を比較します。

ウルトラベスト4.0とマウンテンベスト4.0に共通する3つの特徴

2つの商品に共通した機能をまとめると以下の3つです。

フィット感を向上させるコンフォートシンチシステム

脇下ではなく、背面下部でサイズ調整できるコンフォートシンチシステム

コンフォートシンチシステムはザックのフィット感を高めるアルティメイトディレクション独自の機能です。

従来の様に脇の下でサイズ調整するのではなく、背面で調整することによってより快適になり、サイジングと安定性が改善されるようになりました。

背面にあるコードを引き込むだけで簡単に調整できるのも嬉しいですね。

背面メインコンパートメント下部にあるコードを引き込むだけでサイズ調整できる

特にトレイルランニングレースにおいては出場するレースの距離によって荷物の量も大きく変わります。

  • 荷物が少ない時にサイズ調整のパーツが身体に当たって痛い
  • レインジャケットなど重ね着をするとフィット感が変わってしまう

といったことが起きにくいのがコンフォートシンチシステムのポイントです。

フロント部分の収納力&整理力

フロント部分の収納力&整理力がアルティメイトディレクションの特徴

アルティメイトディレクションの製品は世界的なプロトレイルランナーが開発に関わっていることもあり、細かい配慮が行き渡った収納ポケットが特徴です。

フタ付き&ジッパー付きポケットが多いことが嬉しいポイント。

サプリメントや錠剤、エナジージェルのゴミなどは気をつけていても落としてしまうことも少なくありません。

特にフロント部分の収納力と整理力が優れています

そのため、ザックを下ろして荷物を取り出すことを極力減らすことができ、レース中に走りながらエナジージェルなどを補給しやすくなっています。

フタ付き&ジッパー付きポケットが多く配置されている

私はフロント部分の収納には下記のアイテムを収納しています。

フロント部に収納する、取り出し頻度の高いアイテム
  • ソフトフラスク
  • エナジージェル
  • BCAA、芍薬甘草湯、リカバリー系サプリメント
  • MCTオイル(中鎖脂肪酸油)
  • スマートフォン
  • エイド用コップ

ヘッドライトやレインジャケット、マップなど取り出し頻度が少ないアイテムは背面のメインコンパートメントに入れています。

緊急時に使用するホイッスルもポケット内に隠れている

500mlソフトフラスクが2本付属

アルティメイトディレクションのザックは500mlサイズのソフトフラスクが2本付属しています。

500mlサイズのソフトフラスク(Body Bottle500)は1本4,000円(税抜)なので、2本で8,000円と決して安くありません。ソフトフラスクが付属されているのは非常に嬉しいですね。

ソフトフラスクは各ブランドで飲み口の形状やボトルの大きさが異なるのですが、アルティメイトディレクションのものは下記の特徴があります。

フロント部に収納する、取り出し頻度の高いアイテム
  • 飲み口を引っ張ってロックを解除するのでこぼれにくい
  • ボトルが透明なので中身が分かりやすい
  • 長過ぎないのでフロント部分でボトルが揺れにくい

私はすでにアルティメイトディレクションのソフトフラスクを4年以上使っています。消耗品ではありますが、いまだ現役で長持ちしています。

ウルトラベスト4.0の特徴

ウルトラベストはマウンテンベストに比べ左胸フロント部分の収納ポケットが2つ少ない

ウルトラベスト4.0の特徴をまとめていきます。

ウルトラベスト4.0はマウンテンベスト4.0に比べて少し小さめの容量10.32L

とはいうものの、ロングレースにも十分に対応できる収納力はあります。

私は初めて購入したトレラン用ザックがウルトラベスト4.0の旧作:SJ ウルトラベスト3.0(8.5L)でした(SJはスコット・ジュレクのイニシャル)。

フィット感が高く、軽く、整理力も高いザックで長年愛用していました。

ウルトラベスト4.0はSJ ウルトラベスト3.0の機能を踏襲しながら更にアップデートされ機能性が高まったザックです。

フロント部分の収納力や整理力の向上メインコンパートメントがジッパー付きになるなど大幅に改善されています。

デッドスペースが生まれやすいメインコンパートメント下部はダブル収納

メインコンパートメントの荷物をどううまく収めるかはランニング中の快適さにも繋がります。

どうしてもメインコンパートメントの下部はデッドスペースが生まれやすく、ザック全体の重心が高くなってしまいがち。

ウルトラベスト4.0はメインコンパートメント下部にジッパー付きポケットがあり、ダブルで収納できるようになっているのが特徴です。

ここにはヘッドライトやウィダインゼリーサイズのゼリーなどが収納できるので、体積の割に重い補給食やギアを入れるのに最適です。

ウルトラベストには脇下のジッパー付ポケットがない

マウンテンベスト4.0の特徴

ウルトラベストに比べ背面メインコンパートメントの容量が大きいマウンテンベスト

マウンテンベスト4.0の特徴をまとめていきます。

フロント部分のポケット数

フロント部分の整理力の高さはトレランザックブランドの中でもトップレベル

パッと見た雰囲気はウルトラベスト4.0と大差ないのですが、マウンテンベスト4.0の方がポケットが2つ多く配置されています。

具体的な場所は左胸ポケットのボトルホルダー部分の外付ポケットです。

私はトレイルランニングレースに出場する際には必ず、リカバリーサプリメント・MAGMAアスリートバーリィと攣り防止の漢方・芍薬甘草湯を携行しています。

この2つは細長いスティック状の袋に入ったパウダー状のため、エナジージェルなどと同じ収納ポケットに入れておくと誤って落としてしまうことも少なくありません

ボトルホルダー部分の外付けにピッタリと収まるので落とすこともありませんし残数も確認しやすいのがポイントです。

脇下のジッパー付き収納ポケット2つ

脇下ジッパー付ポケットにはスマホを収納することができる

これがマウンテンベスト4.0とウルトラベスト4.0の大きな違いの一つなのですが、マウンテンベスト4.0は両脇下にジッパー付ポケットがあります。

脇下にポケットがあるとフロント部分の整理力がアップするので非常に評価が高いポイントです。

このポケットにはエナジージェルやエイド用のカップを収納できますし、ジッパー付きなのでカギなどの貴重品を入れることもできます。

メインコンパートメントの容量

メインコンパートメントにはジッパー付の内ポケットあり

マウンテンベスト4.0の容量は13.27L

100マイルレースの必携品も収まる収納力があります。

荷物が少ない場合はバンジーコードを絞れば荷物が揺れにくくなるので大き過ぎて困るという心配もありません。大は小を兼ねます。

個人的には日帰りラントリップができることが評価の高いポイントです。

ティーシャツなどの着替えも十分に収納できるので、ロードやトレイルを数十キロ走って、美味しいランチを食べ、温泉で汗を流し、着替え、帰りは電車で帰るといったラントリップも楽しむことができます。

ザックはトレイルランニング製品の中でも値段が高く、長く使い続けるギアなので、汎用性の高さは重要ですね。

まとめ

チェストストラップの高さ調整:引っ掛け式のウルトラベスト(写真左)、可動式のマウンテンベスト(写真右)

マウンテンベスト4.0とウルトラベスト4.0の共通する特徴と独自の特徴をまとめました。

パッと見が似ており、その違いが気になる2つの商品ですが、基本的にはベースとなるザックのデザインや機能性は同じで収納面に細かい違いがあります。

ウルトラベストとマウンテンベストを一言でまとめると…
  • ウルトラベスト4.0:荷物を軽量化したいミニマムスピードランナー向け
  • マウンテンベスト4.0整理力と容量を重視したいランナー向け

ウルトラベスト4.0かマウンテンベスト4.0で悩んでいるランナーの参考になれば幸いです。

ウルトラベスト4.0の詳細はこちら👆

マウンテンベスト4.0の詳細はこちら👆

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