こんなサービスがあったなんて知りませんでした。
クラウドソーシングといえば、「ランサーズ」や「クラウドワークス」が有名ですが、「林サク」は林業・木材業版クラウドソーシングサービスですね。
「林サク」は、全国の林業関係者と建設業者がネット上で案件の受発注をすることができるサービス。
商社や問屋、製品市場など、多くの中間流通業者が介在する木材流通のなかで、需要と供給を直接マッチングさせることで、中間コストを省き、国産材活用の拡大を狙っているようです。
会員登録は無料。現在、募集案件は少ないようですが、登録企業数は892件(2014年5月31日現在)。登録しているのは、山林所有者や製剤業者、設計事務所、建築会社、大工など。
運営会社はマッチング成立時に、登録された案件の発注・受注金額に対して1%の紹介料金をとることでマネタイズしているようです。
運営会社であるkodo.ccは他にも「建設工事請負紹介マッチングサイト・建サク」「測量工事請負マッチングサイト・測ラク」など複数のマッチングサイトを運営しています。
(運営会社のkodo.ccグループは、三重県菰野町の温浴施設「アクアイグニス」を運営したり、不動産事業、建設事業などにも取り組んでいます)
特に「建サク」の登録企業数は、16,000社(2014年5月31日現在)を越えており、「建サク」に登録している建設業者と「林サク」に登録している林業関係者とのマッチングがうまくいけば、よりサービスは広がりそうな予感。
顔の見えない関係性でのコミュニケーションや、製品や仕事の質の見極めがしにくいこと等、クラウドソーシングサービスゆえの問題点はあるかもしれませんが、旧態依然とした林業・木材業界の中でこのような取り組みが生まれているというのは面白いですね。