くくり罠猟師のハダです。
ふだんは岡山・西粟倉村の材木屋、西粟倉・森の学校に勤務しながらスキマ時間で狩猟に取り組んでいます。
11月15日〜3月15日まで続いた猟期が終わり、5月現在は有害鳥獣捕獲期間です。
今朝は2〜3歳程度のオス鹿を捕獲することができました。
猪が筍を掘り起こす家の裏山の竹林
我が家の裏山の竹林には、至るところに猪が掘り起こした穴や食べ終わった筍の皮が散乱しています。
4〜5月は猪狙いで竹林にいろんなパターンでくくり罠を設置したものの肝心の猪は捕獲できずじまい。
5月後半に入り、我が家の裏山の竹林のタケノコはすっかり竹になってしまいました。
気づけばびっくりするほど大きくなる竹の成長スピードはすごいですね。
ちなみに昨年はゴールデンウィークにこの竹林で45kgのメス猪を捕獲することができました。
【狩猟】家の裏山でタケノコを掘るイノシシをくくり罠で捕獲、解体して食べてみた
【狩猟】家の裏山でタケノコを掘るイノシシをくくり罠で捕獲、解体して食べてみた猪狙いで設置していたくくり罠にオス鹿がヒット
深夜25時頃、ギェーッ!という奇声とガサガサと動き続ける物音で目を覚ましました。
どうやら家の裏山で生き物が暴れている様子。
耳を済ませてみると、どうやらくくり罠を設置していたエリアから物音がします。
タケノコが竹に成長するにつれて猪が土を掘り返すことも減っている印象でしたが、猪捕獲の可能性を捨てきれず仕掛け続けていたくくり罠が1本だけありました(3週間ほど放置していましたので完全にラッキー捕獲)
物音の大きさからすると猪か鹿だろうと捕獲を確信し(明け方まで死なないことを願いつつ)、再び眠りにつきました。
翌朝、罠場を訪れてみると大きな鹿がくくり罠に掛かっていました。
2〜3歳程度の立派なオス鹿です。
角の生え変わり途中で立派な角は生えていません(残念)。
すっかり夏毛になり斑点模様が出ています。
裏山の竹林に掛けたくくり罠でオス鹿を捕獲
深夜1時頃にギエーッ!という奇声とガサガサと止まない物音に驚き目を覚ます。
翌朝訪問してみると2-3歳のオス鹿が暴れていた。
角は生え変わり中、夏毛の斑点模様も出ている。
家付近の罠設置は捕獲できると音ですぐ気付けるのが良い。 pic.twitter.com/EhRGtfcxNl— ハダ|材木屋トレラン猟師 (@hada_tomohiro) May 24, 2020
角は無くてもオス鹿は凶暴です。
近づくと頭突きしようとしてくるので距離感を測りながらバールで殴打、ナイフを首に指し血抜きをします。
平日出社前だったので大急ぎで山から降ろし、村内の解体施設に納品しました。
鹿の角は毎年4〜5月に自然と落ち、夏〜秋にかけて生え変わるようです。
背中〜尻に掛けては夏毛に変わり、斑点模様が出ていました。
この時期の鹿にはダニが冬以上に付いており、少し時間を置くと全身がダニだらけになっていました。
現在は自宅から徒歩圏内の山にしか罠を掛けていないので捕獲数は増えませんが、見回りが楽で早期発見しやすいのが良いですね。