ニワトリを半家畜・半ペットとして飼育しています。今回は市場流通しない二黄卵(におうらん)について。家庭養鶏するからこそ味わえる醍醐味です。
1個の卵に黄身2つ入り 市場流通しない二黄卵
二黄卵(におうらん)とは読んで字のごとく、黄身が2つある卵のことを指します。
二黄卵は縁起の良いものだと喜ばれる一方、一般的にスーパーマーケット等で購入できる卵パックでは二黄卵は規格流通外品とされ、流通することはありません。養鶏場から直接購入する場合には混じってしまうこともあるようです。
産卵リズムが安定していない産卵初期(産卵開始から1~2ヶ月間)には卵黄が2つ続けて排出され、卵白が付着して卵が形成された場合に二黄卵になると言われています。その確率は3〜5%だそう。
ハダの奥さまの親戚には養鶏業者がおり、鶏舎を見せていただいたことがあります。その養鶏場はバタリー養鶏(マンションのような鶏舎)で養鶏業を営んでいるのですが、稀に二黄卵が発生するとのことでした(上写真は養鶏場で見せてもらった二黄卵)。「二黄卵は規格流通させられないから自分たちやスタッフが食べてるのよ」とのことでした。
実際にニワトリを飼育してみると確かに二黄卵を生む
2021年5月現在、ハダ家では計9羽のニワトリを飼育しています。うち雌は6羽。名古屋コーチン3羽・ホシノブラック2羽・烏骨鶏1羽という構成です。毎日3〜4個の卵を生んでくれるのでスーパーマーケットで卵を買うことは無くなり、自給できるようになりました。
我が家のホシノブラックが今朝は二回り大きい卵を産んだ
いつも50g前後なのに計測してみれば74gと市販のLサイズよりも大きくずっしり
これは間違いなく二黄卵だと割ってみたらかわいい双子ちゃんが登場
こんなにレア感があって楽しいのに既存流通では規格外品になってしまうなんてもったいないね pic.twitter.com/d3AzTJKjpJ— ハダ|西粟倉・森の学校 (@hada_tomohiro) December 15, 2020
ニワトリが毎日生む卵の中には稀に通常の卵よりも一回り大きく、形が細長いものがあります。それが二黄卵。上に書いたように産卵初期1〜2ヶ月の時期にはよく生んでいました。1ヶ月に90個くらい生む卵の中で1〜2個くらいは二黄卵が混ざっていたので、確率3〜5%に近いと言えるでしょう。
特大サイズの二黄卵の目玉焼き🍳🍳ほかほかごはんに醤油とバターを落として食べるのがマイブーム🍚肝心なところでフライパンに殻が落ちてしまった😩#ハダん家のニワトリ pic.twitter.com/f460zGHID7
— ハダ|西粟倉・森の学校 (@hada_tomohiro) April 7, 2021
よく友人に卵をプレゼントすることがありますが、(特にお子さんのいる家庭に)二黄卵をプレゼントすると本当に喜んでくれます。「本当に2つ黄身が入ってたよ!」と言われるのが嬉しいんですよね。
二黄卵を孵化させると双子が生まれるのか?
二黄卵が稀に生まれる様子を見ていると「二黄卵を孵化させたら双子が生まれるのでは?」と考えてしまいます。実際に試してみたことはないのですが、二黄卵を孵化させるのは難しいとのこと。
孵化過程で卵内の栄養や酸素の取り合いが起こってしまうそうです。そもそも1羽のヒヨコが生まれることを想定されているため、卵には1羽分のヒヨコが生まれるための栄養しか入っていないようなのです。
規格流通しないけどコンテンツ力のある二黄卵
名古屋コーチンの二黄卵。
黄身二つで卵かけごはんが濃厚で美味い。 pic.twitter.com/7TZID4Q2mT— ハダ|西粟倉・森の学校 (@hada_tomohiro) December 21, 2020
二黄卵は規格流通しない卵ですが、卵1個に黄身が2つ入っている特別感は楽しいものです。黄身2倍の卵かけごはんなど居酒屋メニューであったならば思わず頼んでみたくなりますし、飲み会の席も盛り上がるに違いありません。
ちなみに黄身が2つある分、白身が少ないといった訳ではなく、通常の卵に黄身がもう1つプラスされたような内容構成です。味も通常の卵と同じですよ。