【交尾外傷】ニワトリをペット飼育する際はオスメスの割合に注意

今日はニワトリ飼育のオス・メス割合について。メスは卵を生んでくれるしオスは群れを守ってくれますが、オスメスの割合に注意しないと繰り返す交尾でメスが外傷を負ってしまいます。

メス6羽+オス3羽=9羽体制

我が家のニワトリの構成は以下です。

  • 名古屋コーチン メス3:オス2 有精卵を孵化
  • ホシノブラック メス2 知人宅から合流
  • 烏骨鶏 メス1:オス1 知人宅から合流

3品種でメス6羽:オス3羽の計9羽体制です。

名古屋コーチンは有精卵から孵化させたことに加え、オスメスの判別は孵化後1ヶ月〜経たないと(ヒヨコ鑑定士でも無い限り)分からないこともあり、オスメスの割合をコントロールすることはできません。

実は名古屋コーチンのオスがもう1羽おり10羽体制だったのですが、今回の交尾外傷の問題もあり「オスを減らそう」と1羽解体して食べました。解体して食べた時の記事はこちらです。 【ニワトリの捌き方】名古屋コーチン有精卵を孵化 解体精肉して実食してみた

ニワトリは家の庭で育てています。朝晩は自作鶏舎に入れて鍵を閉め(+電気柵設置)、朝になると鶏舎を開けて庭で放し飼い、夕方になればニワトリが鶏舎に入るので鍵を閉める…というルーティンで飼育しています。

毎朝晩の交尾でメスが傷つく

いま抱えている問題は、交尾によってメスが外傷を負ってしまうことです。

ニワトリはオス・メスとも特別の交尾器官はもたず、総排泄腔の開口部(おしりの穴)を接触させて交尾を行います。いわゆる後背位でものの10秒と経たず終了するスピードプレイなのですが、毎朝・毎晩繰り返します。オスの性欲が止まりません。

メスの背中に乗るオスはクチバシで後背部、足で背中を掴みます。そのため、交尾を繰り返すと、メスの後背部や背中の毛が抜け、出血してしまったり、背中の皮が剥がれてしまうことがあります。モテる女ほど性交を迫られ背中が傷ついていきます。

メスに比べオスの方が一回り大きいので、オスに乗られたメスは体がグニャっと潰れてしまいがち。オスに襲われるのが嫌で朝晩はメスも敏感になりオスから離れて様子見をしています。

名古屋コーチン(オス)にとってはホシノブラック(メス)の方が先輩なので性交が成功しませんが、名古屋コーチンのメス3羽が名古屋コーチンのオス2羽に狙い撃ちされています。同じタイミングで生まれ育った兄弟家族なのに性欲は分け隔てないんだな。

すっかり背中の毛は抜け落ち、さらにその上から鶏皮(皮膚)にカギ爪を引っ掛けて交尾を繰り返すので皮膚が剥けて血まみれになってしまうこともありました。

衛生的にも良くないですし、傷が広がってしまうので伸縮性の包帯を巻いて療養させています。ただこれも交尾が行われると包帯がズレてしまったり汚れてしまうので定期的な交換が必要です。包帯が絡まって身動きが取れなくなってしまうこともあるのでベストアンサーとは言えません。

有精卵から孵化させてもオスの割合は調整すべき

ニワトリはコミュニティ内で順位付けするヒエラルキー社会です。我が家のニワトリ9羽も1位〜9位まですべて順位が決まっているそうです。ちなみに現在トップに君臨するのは写真の名古屋コーチン(オス)。紫色の足輪を付けているのでムラサキと読んでいます。

オスには群れを守る役割があります。我が家の庭に見知らぬ人が侵入するとつついてきます。おかげで近所の子どもを攻撃して泣かせたこともありますが、山に囲まれた西粟倉村でニワトリを飼育する上では非常に役立っています。

またオスとの交尾によってメスが(無精卵ではなく)有精卵を生みます。我が家のニワトリは毎日交尾をしているので、結果的に毎日有精卵を食べられます(有精卵と無精卵で栄養に違いはない)。孵化器に入れて孵化した卵もありました。

オスメスの割合の最適解は分かりませんが、我が家では以下のように考えています。

  • 有精卵を孵化させるとオス・メスの割合をコントロールできない、孵化後1ヶ月〜経たないと判別できない
  • オスは少なくとも1羽は居たほうが良い → メスが有精卵を生む、オスが群れを守る
  • オスが多過ぎるとメスが傷つく → オス4羽:メス6羽ではオスが多過ぎる → 10羽程度の群れに対してオス1羽で良い

とはいえ、ゆくゆくは有精卵を孵化させて数を増やしたい場合、どのオスを残すかが大事になってきます。

烏骨鶏のオスは小さく、後から合流した後輩くんなので年長者ホシノブラック姉さんとは交尾させてもらえません。そもそも、烏骨鶏のメスは毎日卵を産まないですし卵も小さいです。

残すならばオスは名古屋コーチン一択。コミュニティのトップに君臨するムラサキ(名古屋コーチン・オス)を残して、もう1羽の名古屋コーチン・オスは食べてしまおうかと考えています。

オス1羽を残し(時々)有精卵は孵化→生まれたヒヨコがオスだと分かれば孵化後1〜2ヶ月で食べる→メスのみ増やすというサイクルが回せるといいかもしれませんね。