アルトラのローンピーク5.0のレビューです。
- アルトラのトレイルランニングシューズが気になっている
- 100km越えのロングトレイルで着用するシューズを探している
- クッション性を備えつつも滑りにくいシューズが好み
アルトラ・ローンピークは新作がリリースされる度に必ず買い足す俺的ベストシューズの1足です。100km越えのウルトラトレイルレースの多くはローンピーク4.0&4.5で乗り切ってきました。
2021年に4.5→5.0と待望のメジャーアップデートがされたのでさっそく購入、足を入れてみましたよ。
- 広いトゥボックスで足指が開きやすい(レース後半のむくみによる圧迫感なし)
- 適度なクッション性で長距離&長時間のトレイルを走りやすい
- 粘りのあるアウトソールのグリップで濡れた路面でも滑りにくい
ローンピークらしいクッション性高く安定感は抜群の履き心地、滑りにくいアウトソールは健在です。メジャーアップデートで痒いところに手が届く細かなバージョンアップが随所に施され、いっそう履きやすくなった1足ですよ。
ハダ
人生初の100マイルレース・OSJ KOUMI100など、勝負どころのウルトラレースではアルトラを愛用しています
ローンピークはアルトラの人気製品だけあって生産数は多いものの、人気カラーやサイズは売り切れがち。ほぼ毎年バージョンアップがされるので売り切れてしまうと次のバージョンを待たざるを得ないこともしばしば。自分好みのカラーやサイズを見つけた時はポチっておくのがおすすめです。後悔はしませんよ!
アルトラの名作トレランシューズが待望のメジャーアップデート
アルトラのフラッグシップモデルのトレイルランニングシューズ、ローンピーク。約10年前に最初のモデルが発売されて以来、愛用するトレイルランナーも非常に多く大会での被り率も高いシューズですね。U.Lハイクでも選ばれることの多いシューズです。
アルトラのトレイルランニングシューズは、ローンピーク以外にもオリンパス、ティンプ、スペリオールなどがありますが、アルトラ1足目のトレイルランニングシューズとして非常に履きやすいモデルだと思います。アルトラのトレイルランニングシューズでおすすめを聴かれたらローンピークと答えるランナーも多いのでは?
アルトラ ローンピーク5.0の概要は以下です。
- 価格 17,600円(税込)
- 重さ 318g(27.5cmの場合)
- スタックハイト 25mm
- ミッドソール ALTRA EGO™、StoneGuard™
- アウトソール TrailClaw™付きMaxTrac™ラバー
- インソール 5mmコンター・フットベッド
- アッパー 耐久性のある速乾性エアメッシュ
ハダはサイズ27.0cm、ライム✕ブラックを購入しました。アルトラはアップデートごとに履き心地が変わることも少なくありませんが、ローンピーク5.0は4.5と同じく27.0cmサイズでちょうど良いです。
ハダはTシャツやパンツは黒・紺といった暗めのカラーを選ぶことが多いので差し色としてライムイエローがかわいいだろうと派手めなカラーを選んでみました。
ローンピーク4.5は全体的にゴツゴツしたデザインでしたが、5.0は丸みを帯びた曲線の美しいシルエットになりましたね。アッパーの素材感はスペリオール4.5とよく似ていますね。
アルトラの良さを残しつつミッドソールなど随所を改善
アルトラ ローンピーク5.0の特徴は以下です。
- 広いトゥボックスで足指が開きやすい
- 適度なクッション性で長距離&長時間のトレイルを走りやすい
- 粘りのあるアウトソールのグリップで滑りにくい
アルトラの特徴はなんと言っても広いトゥボックスにあります。100kmを越えるようなウルトラトレイルレースになるとレース後半で足がむくんでしまい、足先が窮屈に感じてしまうこともしばしば。
アルトラのシューズは足先が広いデザインになっており窮屈感を感じにくいのにシューズないで足ズレはしにくいことがポイントです。
ローンピークはクッション性を持ちながらも柔らか過ぎず安定感があるので100kmを越えるようなウルトラトレイルレースに履きやすい一足です。薄底ソールの場合、レース後半のロードの下りで足裏に痛みを感じることも多いですが、しっかりクッション性を持ちながらも安定感があるのが良いですね。
そして濡れた路面でも滑りにくい粘りのあるアウトソールには定評があります。今回はメジャーアップデートを通して、アウトソールのラグパターンが変更され、グリップ力が向上しています。
ローンピーク5.0を履いて20kmほどトレイル&ロードを走ってきましたが、相変わらずの履き心地の良さでした。今回のメジャーアップデートでミッドソールが改善され4.5に比べて反発力が高くなり硬さも感じますが、非常にバランスの良いシューズです。
個人的には伊豆トレイルジャーニーのような70km程度のミドルレースから、上州武尊スカイビュートレイルやOSJ KOUMI100のような100マイル(=160km)前後のレースまで幅広く対応できると感じます。
排水穴も多く水抜けも良いですし、ラグは深過ぎないもののアウトソールのグリップ力も高いので悪天のレースにも効果を発揮するはず。ただ300g越えと一定の重さはあるので50km未満のスピードレースには向かないかも知れませんね。
アルトラ ローンピーク4.5との比較・変更点
ローンピーク5.0と前モデル・ローンピーク4.5を比較しました。
今回は4.5→5.0のメジャーアップデートですが、アルトラの定番トレイルランニングシューズがいっそう履きやすくなりました。単なるデザインやカラーの変更だけではなく、しっかりと改良されていますよ。
- 価格 16,500円→17,600円 ※1,100円アップ
- 重さ 299g→318g(27.5cmの場合) ※19gアップ
- サイズ ブルー✕ライム色のみ足幅の広いWIDE版 ※インソールベースの足幅が7〜8mm異なる
- ミッドソール デュアルレイヤー EVA/A-BOUND→ALTRA EGO™、StoneGuard™に変更 反発性と耐久性アップ
- アウトソール ラグパターンが変更されグリップ力向上
- つま先 つま先のアウトソール剥がれ防止のためのステッチ追加
まず値段が1,100円アップし、19g重くなりました。
今まではどのカラーも同じシルエットだったのですが、ローンピーク5.0はブルー✕ライム色のみ、よりワイドな足幅に対応するWIDE版として販売されています。インソールベースの足幅が7〜8mm広いデザインなのでサイズ選びにはご注意ください。
ミッドソールがALTRA EGO™、StoneGuard™に変更され反発性と耐久性が向上しました。ヘタレにくく柔らかく快適な履き心地を実現するウレタン素材です。
またアウトソールのラグパターンが変更されグリップ力が向上しています。枝や小石の突き上げで痛い思いもしません。
さらにつま先にアウトソール剥がれ防止のためのステッチが追加されています。つま先アウトソールの接着剤が剥がれてしまうことがあったので地味に嬉しい改善です。
アルトラあるあるのアップデートによる履き心地の違いは無し
アルトラ ローンピーク4.5の気になる点は以下です。
- 同じ製品でもバージョンによって履き心地やサイズ感が大きく変わる
- 靴紐が長過ぎていつも余る
- 使う機会の無いゲイタートラップが不要
これはアルトラユーザーの宿命なのですが、アルトラは同じ製品でもバージョンアップごとに履き心地(大きさやフィット感)が変わる魔のシューズです。良い意味でも悪い意味でも試行錯誤感が高いシューズブランドです。
ローンピークよりもクッション性の高いトレランシューズ・ティンプは特にアップデートごとの変化が激しくユーザーが離れてしまいがち(例:ハダ)。
しかし、今回のローンピーク4.5→5.0のメジャーアップデートはご安心ください。大きな履き心地の変化はありません。ローンピーク4.5(もしくは4.0)と同サイズの選択でアルトラらしい安心感のある履き心地を味わうことができますよ。
靴紐がいつも長いアルトラですが、今回も長めの設定でした。長い靴紐は二重結びして短くすれば紐も解けにくくなるのであまり困りませんが、木の枝等で引っ掛けないようにご注意ください。
アルトラのトレランシューズはハイカーにも好まれているのでゲイタートラップが付属します。が、一度も使ったことはありません。
ハダの場合、ローンピークは足外側アウトソール沿いのアッパーが破れてしまい履けなくなってしまうことが多いのでアッパーの耐久性を経過観察したいと思います。
アルトラ ローンピーク5.0の購入方法
アルトラ ローンピーク5.0はランニング専門店やAmazonや楽天などのECサイトで購入することができます。
最近はコロナ禍でレース開催もほとんどありません。2021年の勝負レースに設定していたUTMFも中止。山へのモチベーションがなかなか上がらずロードばかり走っていましたが、新しいトレランシューズを履くと山を走りたくなるものですね。
待望のメジャーアップデートされたローンピーク5.0は期待に応えてくれる安定感のあるシューズですよ、買いです。