日本の三大インテリア雑貨オンラインショップと言えば、個人的に次の3店舗がお気に入り。インテリアや雑貨に詳しくない自分でも、眺めているだけで楽しいお店です。
北欧、暮らしの道具店(東京)
パンと日用品の店 わざわざ(長野)
SCOPE スコープ(名古屋)
そして、自分が所属する材木屋「西粟倉・森の学校」でもオンラインショップを運営し木材を販売していることもあり、これらオンラインショップから勉強になることがたくさんあるわけです。
モノは試しということでSCOPEでお買い物。
みんな大好き北欧系食器・iittala(イッタラ)の中でも、北欧ビンテージの代表格とも言われるフローラボウルを買ってみました。
で、ようやく届いた段ボールを開けてみたところ、
「わわわ、なんか、すごい可愛い布に包まれてる〜!」
布?端切れ?いやいや、ファブリック?!
一つ食器買っただけなのに、こんな包装されてるなんて素敵過ぎるだろっ
どうやらSCOPEでフローラ・シリーズを購入すると、フローラ・シリーズのデザイナーのオイバ・トイッカ氏が同じくデザインした布に包んでお届けしてくれるとのこと。
なんだよこれ最高かよ。食器を使う前から好きになっちゃうわ。
商品を傷つけないための包装が包装以上の価値になることを実感しました。
そして、お客さんの手元に商品を届けるまでの過程や梱包一つにだってこだわり切る姿勢が素晴らしいなと思ったのでした。
包装へのこだわりは、明確な意図と共に記されていました。
そして今回、布にした理由。それはパッケージを素材その物にすると確実に再利用できて、ゴミにならなくていいなと、思ったからです。
パッケージは物の破損を防ぎ保管しやすいようにあると思うのですが、どちらかというと売り場で目立ち、売れる為のパッケージになっていてそれは僕にとって過剰すぎてしまう。
売る瞬間に凄く力が集中されていてそれがある故に、良い質のパッケージも再利用できなくて結局はゴミになる。
それで、その力の矛先を少しだけ変えてみました。
僕らは、パッケージが後々も価値があり、使える物であるといいなと思い、布のパッケージを作りました。だからあえて何々に使えますという再利用の方向が見えるような縫製や手を加える事は行ってません。素材のまま、切りっぱなしの布で包んでいます。素材だから幅広く再利用できる。
そして、その素材は、買ってでも欲しいぐらいに魅力的。そんな事ができたら最高だなって思っての復刻フローラ隠密裏企画だったわけです。
土屋鞄製造所のランドセルの包装ホスピタリティには同じメーカーとして驚愕したけれど(いつか自分に子どもができたら買いたい)、メーカーではないインテリア雑貨屋さんが仕入れる商品をここまで編集しているってすごいですね。WEBの記事も、商品も、お客さんの手元に届くまで過程も、すべてがきれいに繋がっているもの。
ブランドを広告するのではなく、ブランドを体現せよ。と、フィリップ・コトラー先生も言うてたことを思い出しました。