ウルトラマラソン&トレイルランナーのハダです。
今回はナイキ・ズームX ヴェイパーフライ ネクスト%のレビューです。
2020年の箱根駅伝でもランナーが同じシューズばかり履いており驚いた人も多いと思います。
でも、この厚底シューズの何がどうすごいのか分からない!という人も多いと思うので簡単にまとめてみました。
- ズームX ヴェイパーフライ ネクスト%の仕様が知りたい
- 実際の履き心地ってどうなの?
- 限定カラー・EKIDEN PACKのデザインを知りたい
2019-2020年の駅伝シーズンに向け、駅伝ランナーからインスピレーションを受けてデザインされた限定カラー・EKIDEN PACKのズームX ヴェイパーフライ ネクスト%を購入しました。
新年に多くのランナーが駆け抜ける日本の山岳風景をモチーフにデザインされ、エメラルドグリーンとオレンジが配色、左右でカラーが異なるアシンメトリーデザインになっています。
通常カラーは蛍光ピンクと蛍光グリーンですが、そろそろ他の色が出るんじゃないの?と待った甲斐がありました。
ハダ
サブ3にまだまだ届かない3時間7分台ランナーのハダですが……背伸びしてナイキのエリートモデルを履いてみました
トップランナーシェアNo.1のナイキ史上最速厚底シューズ
EKIDEN PACKモデルのズームX ヴェイパーフライ ネクスト%
インターネット上のメディアのタイトルを抜粋してみると、ズームX ヴェイパーフライ ネクスト%がランニング業界に与えているインパクトの大きさがよく分かります。
- 2020年箱根駅伝往路、区間賞受賞者全員が”ナイキ史上最速シューズ”着用
- 東京五輪内定の3人も 「MGC」出場選手の多くが「ナイキ」の“ズームX ヴェイパーフライ ネクスト%”を着用
- ナイキの勢いが止まらない、日本人ランナー総ナイキ現象
- ナイキが「マラソン厚底規制」に高笑いする理由
Marathon Grand Championship(通称:MGC 東京五輪代表選考会を兼ねた大会)や箱根駅伝では、多くのランナーがズームX ヴェイパーフライ ネクスト%を履いています。
3-4年前のトップクラスのマラソン大会では、アディダス、アシックス、ミズノ、ニューバランスあたりがシェアを奪い合っていた印象ですが、ナイキ厚底シューズの登場によってシェアも大きく変わりました。
他ブランドもズームX ヴェイパーフライ ネクスト%と同じようにカーボンファイバープレート入りシューズを開発していますが、もはやナイキの独壇場。
同じようにマラソン大会でも、サブ3以上を狙うランナーが多く履いている印象です。
ズームX ヴェイパーフライ ネクスト%の特徴
ハダは27.0cmを購入
ズームX ヴェイパーフライ ネクスト%の概要は以下です。
- 価格 30,250円(税込)
- 製造 中国
- 重さ 191g(27.0cm)
- サイズ 27.0cm
- 備考 白色のシューズ収納サック付
厚底で見た目の印象が大きい分、手に持って驚く軽さ・191g。
投げたら風になびきそうくらい軽い。
エメラルドグリーンとオレンジが配色、左右でカラーが異なるアシンメトリーデザイン
ズームX ヴェイパーフライ ネクスト%の特徴を公式サイトから抜粋しました。
- Nike Running史上最大のエネルギーリターンを生み出すNike ZoomXフォームを増強したネクスト%が、レース当日に反発力に優れた履き心地を発揮
- エンジニアード加工のウーブンメッシュ素材、VaporWeaveを表面に使用。軽量で通気性に優れ、しっかりと快適なフィット感を提供
- 軽量のサイドサッシに改良したシューレースを通すことで、土踏まずのバンドを排除し、シューズの軽量化と腱上部の圧力を軽減
- ミッドソールに採用したフルレングスのカーボンファイバープレートが、つま先を曲げるときのエネルギーロスを抑制
- つま先部分を広くし、余裕のあるフィット感を提供。足先の動きもしっかりカバー
- 縦方向のフレックスグルーブ(アウトソールやミッドソールにある溝)をアウトソールに備え、あらゆる天候と路面でのトラクションを強化
値段に比例するかのごとく、デザインは全く安っぽくありません。これは好印象。
シューレースやインソールなど見えにくい細部にもこだわりを感じます。
シューレースは足甲の血管にかかる圧力を軽減するため中央からズレた形状
ズームX ヴェイパーフライ ネクスト%がすごいことはなんとなく分かったけど、ランニングシューズに3万円は高いなぁ〜と感じるランナーも多いはず。
セールで安くなったランニングシューズが3足は買える値段なので、ハダも購入するのにだいぶ勇気が要りました。
でも、自己ベストタイムを更新したくて大会に出場し続けているからこそ、モチベーションアップとタイム短縮に必要な投資だと割り切ってポチっとしました(笑)
個人的にランニングの楽しみは走ることだけではなく、ウェアやシューズを選ぶことも含まれるので、トレンドやテクノロジーは積極的に取り入れたい派です。
ズームX ヴェイパーフライ ネクスト%の良い点
アウトソールは滑りやすそうだが意外に滑りにくい
実際にズームX ヴェイパーフライ ネクスト%を履いて、ジョグや15kmビルドアップ走、1,000mインターバル等に取り組んでみました。
ズームX ヴェイパーフライ ネクスト%の良い点は以下です。
- 驚きの軽さ191g
- 3分台/kmなどスピードを出した際のグイグイ進む推進力
- アッパー生地が薄いのに窮屈な締めつけ感はなくフィット感が高い
シューズを履き、まずは歩いてみると、グリン、グリンと自然と前に進む様子に驚きます。
そして、スピードを出して走ってみると、グイ、グイと足裏が回転するかのような感覚。
押し出されるというよりもグリグリと回転するような感覚に近いですね。
真横からみるとそのデザインの特異性に驚きます
特に新開発されたアッパー素材・ヴェイパーウィーブの質感が絶妙。
水を弾きそうなハリのある素材感なのにフィット感を邪魔しない優れものです。
想像以上にしっかりフィットして足を支えてくれます。
アッパー素材は水も弾いてくれそうで小雨の降るレースも安心感があります。
ズームX ヴェイパーフライ ネクスト%の気になる点
購入時からソール部分にはわずかにシワがあり、次第にシワが増えていきそう
自分がズームX ヴェイパーフライ ネクスト%を履きこなしているとは到底思えず、シューズに走らされている感MAXなのですが、ズームX ヴェイパーフライ ネクスト%の気になる点は以下です。
- スピードを出したくない時も自然とスピードが出てしまう
- 小指外側に若干詰まり感あり
- 使用限度400kmと言われる耐久性の低さ
インソールは剥がせない一致型
スピードを出したい時のグイグイ進む推進力とは裏腹にゆっくり走りたい時も自然とスピードが出てしまいます。
ゆっくり走ると着地音も変な音になってしまいます。ペコ、ペコ、といった感じ。
また、足の小指(外側)が若干詰まっているような印象が気になりますが、これは合わせる靴下を薄手のものにしたら改善できました。
普段はアルトラのようなトゥーボックスが広いシューズを履いているせいもあるかもしれません。
そして、このズームX ヴェイパーフライ ネクスト%の最大の懸念点は耐久性。
使用限度は250マイル=約400kmと言われています。少なっ!
ここ一番のレース用シューズとして大切に使わなければいけませんね。
シューズに走らされている感を無くすための練習をしていたら使用限度を越えてしまいそうでゾッとします。
ズームX ヴェイパーフライ ネクスト%の購入方法
ズームX ヴェイパーフライ ネクスト%はナイキ公式サイト、ナイキ店舗、ランニングショップ、楽天市場など、購入できる方法はたくさんあります。
ナイキ公式サイトの在庫は豊富なので、サイズが分かればポチッと買うのが良いかと思います。
まずは2020年2月のそうじゃ吉備路マラソン(フル)でシューズの性能を試してみます。
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