【BRS-3000T】わずか25gで送料込2,000円の中華製ガスストーブ 安心はできないが問題はなし

わずか25gと超軽量なのにAmazonで送料込2,000円で購入できる中華製ストーブ・BRS-3000Tのレビューです。

安かろう悪かろうのいい加減な気持ちでポチってみたものの、大満足の使い心地とコスパです。

ストーブは仕様も価格もピンキリですが、まずはOD缶+ストーブ+クッカーで湯沸かしや即席麺づくりを楽しんでみたいという方におすすめです。

一言で説明すると安心できないが問題はない超軽量ガスストーブです(笑)

こんな人に読んで欲しい
  • 軽くてコンパクトに収納できるガスストーブを探している
  • いきなり高価なものは買えないのでコストパフォーマンス重視で選びたい
  • 凝ったキャンプ飯はせずにお湯を沸かしたり即席麺を煮込む程度しかしない

OMM(Original Mountain Marathon)に出場するためにインターネットでキャンプギアを物色する中で鎌倉発アウトドアブランド・山と道の連載・チープハイクで紹介されていたことをきっかけにBRS-3000Tを知りました。

「格安の中華製ストーブなんて買って大丈夫なのかな?」とAmazonのレビューを読みながら不安はありました。

しかし、軽量化を重視したウルトラライト界隈では愛用者も多く、ブログレビューも数多くあったので物は試しと購入してみたのでした。

BRS-3000Tの特徴まとめ
  • わずか25gチタン製シングルガスストーブが送料込2000円
  • 小さいのでクッカー内にコンパクト収納できる
  • 湯沸かし即席麺を煮込む程度のキャンプ飯なら使い勝手良し

使ってみれば欠点はあるものの、使い心地は上々。

なにより軽量かつコンパクトにクッカーに収納できるのが良いですね。これで2,000円なら問題なし。

華奢な作りで耐久性が心配、ゴトクが小さく載せたクッカーが不安定になりやすい、ガス漏れがしやすい構造など、いくつか欠点もありますが、この価格で重さ25gはメリットが大きいですね。

前提:中華製ストーブには検査協会のPSLPGマークは無い

ストーブ器具やOD缶(ガス)は同一ブランドのものを使いましょうという注意書きを読んだことがある方は多いと思います。なぜ同一ブランドを推奨するのか?その理由は検査協会の検査実施有無が影響しています。

BRS-3000Tは日本ガス石油機器工業会の適合性検査を受けていないため、経済産業省令で定める表示=PSLPGマークを有していません。日本の基準をクリアしていないので国内販売することができません。

イワタニ・プリムスの公式オンラインストアのOD缶の商品ページから注意書きを抜粋しました。

プリムスガス器具にはIWATANI-PRIMUSまたはPRIMUSの表示のある専用容器(ガスカートリッジ)を使用してください。 他社製品との組み合わせは絶対に行わないでください

【理由】 燃焼器具は、器具とガスカートリッジが接続されてはじめて機能するものです。専用ガスカートリッジ以外のものは、ガスの出るバルブの形状、ノズルの太さ等、規格が異なります。この基本設計の違いにより、プリムスの器具に他のガスカートリッジを使用したり、逆にプリムスのガスに他社の器具を接続しますとガス漏れが発生したり、正常な燃焼を果たせなかったり、火災事故につながる場合があります

【大切なお願い】 インターネットなどの通信販売を通じ、海外のガス器具を輸入販売している一部の業者が、当社のプリムスガスカートリッジに接続、使用できるような記載をしていることがありますが、プリムスガスカートリッジを他社製品には絶対に使用しないでください。また、逆に当社製ガス器具に、他社製ガスカートリッジを使用することも禁止です。

…とこの注意書きを読んでしまうと中華製ストーブを使うのが不安になってしまいます。

ガス漏れや火災など、いつどんな不具合が生じるかは分からないので自己責任の範疇で使用する必要がありますね。

とは言え既に数十回使っていますが、今のところ不具合はありません。

わずか25g!送料込2,000円で購入できるチタン製シングルストーブ

BRS-3000Tの概要は以下です。

BRS-3000Tの概要
  • 価格 2,000円(税込) Amazonにて2021年8月現在
  • 重さ 25g
  • 付属 専用ポーチ、予備のOリング
  • サイズ 収納時はΦ37mm*52mm

ゴトクはチタン製なので火に当てる度に色づく

見た目の金属感とは裏腹にBRS-3000Tを持ってみて驚くのはその軽さ!わずか25gは伊達ではありません。

コンビニでも手に入るキャンパー御用達のBICのレギュラーライターの重さが22gなのでライターとほぼ重さの変わらない超軽量シングルガスストーブです。

専用ポーチと予備の接続部Oリングが付属

軽量性を追求してゴトクはチタン製なのが嬉しいところ。使い込むと良い色合いになってきます。

全体的に強度は低そうな華奢デザインです。特にガスコックの取っ手が細過ぎて不安です。ガスコックの取っ手とゴトクを折り畳む順番を間違えるとコンパクトに収納できないので折り畳む際に慎重にならざるをえません。

クッカーにコンパクト収納可能 湯沸かしは問題なし

BRS-3000Tの特徴は以下です。

BRS-3000Tの特徴まとめ
  • わずか25gチタン製シングルガスストーブが送料込2000円
  • 小さいのでクッカー内にコンパクト収納できる
  • 湯沸かし即席麺を煮込む程度のキャンプ飯なら使い勝手良し

チタン製のシングルガスストーブがわずか25g超軽量クッカー内にコンパクト収納可能

にも関わらずAmazonで送料込2,000円で購入できるコストパフォーマンスの高さが特徴です。

ウルトラライト界隈ではテントやシュラフをはじめ金を出して軽さを買うような感覚がありますが、BRS-3000Tは安くて軽い!これがなによりも魅力です。

ガス缶との接続部

凝った煮込み料理や冬山には適しません。一方で、冬季以外のテント泊、湯沸かしと即席麺を煮込む程度の用途、OMM出場を前提とした軽量化…と求める条件には非常に合っています。

裏を返せばそれ以上でもそれ以下でもないのかもしれません。後述するように欠点もあります。

風に弱い・燃焼音がうるさい・クッカーが安定しない

BRS−3000Tの気になる点は以下です。

BRS-3000Tの気になる点
  • 風に弱いため風防が無いと火が消えやすい
  • ボオオオオオと燃焼音がうるさい
  • ゴトクが小さくクッカーが安定しにくい

軽さ・小ささ・低価格とメリットがある分、使い心地がトレードオフされているストーブです。

風に弱いため、途中で火が消えてしまうことも少なくありません。そのため、風防もしくは風防の代わりになるようなもので風を遮る必要があります。

また、ボオオオオオオオオオーーーーー!!!!と驚くほど燃焼音がうるさいです。というか噴出の勢いが凄い。極めて燃費の悪そうな音がします。

燃焼口とクッカーの底面が近過ぎるのかストーブやOD缶が熱くなりやすいので火傷にはご注意ください。

OD缶に接続した際にガスコックがきちんと閉まっていないとシュウウウーーーーー!!!とガスが抜ける音がすることもあるので注意。

そして、ゴトクが小さいため、大ぶりなクッカーを載せると非常に不安定です。ハダは550mlのシングルクッカーで湯沸かしをメインに使用していますが、地面が安定して平行が取れないと倒れそうになります。

湯沸かしの際には重心が高い位置にあるのでOD缶用のスタビライザーがあると安心です。

ハダはMSRキャニスタースタンドを愛用しています。足が長く安定感があるのにコンパクトに収納できるのが良いですね。

BRS-3000Tの購入方法

BRS-3000TはAmazonで購入することができます。

2021年8月現在はAmazon Primeで送料込2,000円で販売されています。通常のAmazon通り、注文から到着まで1−2日とスムーズです。

Amazonには同じようなデザインで複数のブランドがありますので類似品にご注意ください…と言いたいところですが、BRS−3000T自体もMSRポケットロケット2に酷似しています。

ちなみにMSR・ポケットロケット2の正規価格は8,250円(税込)。重さは73g。

ゴトクの開き方が異なる、バーナーヘッドには風を防ぐY字型ウィンドクリップ付き、1Lの水を約3.5 分で沸騰させるパワーがある等、純粋に価格と重さだけ性能を比べることはできませんが、BRS-3000Tは正統派アウトドアブランドには無いコストパフォーマンスを感じます。

ツイッターでよくやり取りしているじょあさん @KSG2999 はBRS-3000Tのレビュー記事で、中国のアウトドアブランドFire Maple社の超小型バーナーと似ているとも書かれていますね。<レビュー:BSR 超軽量チタンストーブ 中国製の超軽量バーナーをおそるおそる実用してみた。>

安心できないが問題はない超軽量ガスストーブ・BRS-3000T、ぜひお試しください。