ふだん愛用している調味料についてまとめてみました。
調味料のクオリティを上げるといつもの家庭料理が一段も二段も美味しくなって料理が楽しくなります。
調味料はケチらず良いものを選ぶが持論です。
- 調味料にこだわったことがない
- ふだん自炊をしない
- どれも同じに見えて何を選んだらいいのか分からない
食べることが大好きなので料理を作ることも大好き。
凝った料理は作れませんが自分の食の好みはよく分かっています。
さまざまな調味料を試してみた結果、スタメン調味料がだいぶ落ち着いてきたので自分自身の整理がてらまとめてみました。
(以下、タップできる目次になっているので興味のある調味料に飛ぶことも可能です)
旬で新鮮なものは余計な味付けをしなくても美味しい
東京勤務時代は3食すべて外食という日も珍しくありませんでしたが、現在生活している岡山・西粟倉村は人口1,450人弱の小さな村でコンビニすらありません。
生活環境が変わって自然と自炊する機会が増えていきました。
材木屋勤務の傍らで、くくり罠による狩猟や野菜づくりに取り組んでいます。
数時間前まで生きていた新鮮な鹿の肉や、無農薬で育てた不格好な野菜を食べています。
最近は自宅の庭でニワトリ9匹を飼育し始めたので近々、卵も生産できる予定です。
【まとめ】鹿肉・猪肉・アナグマ肉の簡単ジビエレシピ12選旬で新鮮な食べものを自給できる環境だからこそ、もっと美味しい料理が作れるようになりたいと調味料にも興味がわくようになりました。
調味料は料理を作るための材料の1つ。
いわば料理の脇役ですが、新しく良い調味料が手に入ると「この調味料を美味しく味わうためにどんな料理を作ろうか?」と調味料ありきで料理を作りたくなって楽しいんですよね。
自分の周りの料理が上手な人は調味料選びにもこだわっていることが多く、人に聞いたりお店をぶらついたりインターネットをさまよったりしながら美味しい調味料を探し求めています。
今回は、砂糖、塩、酢、醤油、味噌といわゆる和食における基本調味料5種類だけではなく、みりんやマヨネーズ等もまとめてみました。
なぜこの順番なのかというと「わかりやすく驚けるから」です。高クオリティの調味料による味噌汁、酢のもの、照り焼きなどを作ってしまうと「やべぇ…ワシ料理の天才かもしれん」と錯覚する。この錯覚が自炊における自己肯定感を爆上げ↑するのです。特に酢とみりんの錯覚力が破壊的すぎてほぼ犯罪。
— 小倉ヒラク | Hiraku Ogura (@o_hiraku) July 28, 2019
発酵デザイナーの小倉ヒラクさん @o_hiraku も味噌→酢→みりんの順番で調味料を切り替えていくと良いとつぶやいてました。
1. 砂糖 カップ印きび砂糖(日新製糖)
まずは和食の基本調味料さしすせその「さ」にあたる砂糖です。
日新製糖のカップ印 きび砂糖を使っています。
- 価 格 410円
- 内容量 750g
- 製 造 日新製糖(東京都中央区)
- 特 徴 ミネラルやカルシウムが豊富、まろやかでコクのある味わい、さらさらと細かい粉末で溶けやすく使いやすい
きび砂糖は粗糖やきび糖とも呼ばれますね。
きび砂糖は最低限の不純物を取り除き、結晶化させた精製途中の砂糖です。
そのためミネラルやカルシウム等のさとうきび本来の栄養素が豊富に含まれています。
色は茶色ですが、黒糖ほどクセはなく、味わいはまろやかでコクがあります。
精製された白砂糖の使用を止めようと思った時、砂糖を調べてたどり着いたのがカップ印のきび砂糖でした。
白砂糖ではなくきび砂糖で煮込み料理を作ると味の深みがぐっと出るように感じます。
2. 塩 沖縄の塩 シママース(青い海)
次は和食調味料さしすせその「し」にあたる塩です。
毎日使わない日は無いと言っても過言ではない調味料の基本ですね。
沖縄県糸満市にある青い海の沖縄の塩 シママースを使っています。
- 価 格 407円
- 内容量 1kg
- 製 造 青い海(沖縄県糸満市)
- 特 徴 カルシウムやマグネシウム、カリウムも豊富な天日塩
宮古島の雪塩しかり、沖縄は塩が美味いと有名ですよね。
シママースはサラサラ塩ではなくザラザラとした粗めの塩ですが、しょっぱ辛いだけの塩とは違い、塩自体の旨味もほのかに感じるまろやかな味わいです。
メキシコまたはオーストラリアの天日塩を沖縄の海水で溶かし平釜でじっくりと煮つめて作っています。
畑で採れた野菜に塩とオリーブオイルをちょいと掛けてグリルして食べるのが好きなのですが、少ない素材と調味料のシンプルな料理ほどシママースの美味しさが分かります。
しょっぱいはずの塩なのにほのかに甘いんですよね。
3. 酢 千鳥酢(村山造酢)
次は和食調味料さしすせその「す」にあたる酢です。
村山造酢の千鳥酢を使っています。
- 価 格 1,697円
- 内容量 1.8L
- 製 造 村山造酢(京都府京都市)
- 特 徴 ツンとしておらずまろやかな味わい
京都市の村山造酢・千鳥酢の創業はなんと1700年代前半の江戸享保年間!歴史が深過ぎる…!
千鳥酢はツンとした匂いやエグい酸っぱさが皆無でまろやかな味わい、そのまま飲んでも美味しいくらいカドがない味が特徴のお酢です。
京都の老舗料亭や料理研究家などプロ愛用者も多いそうです。
酢物、餃子のタレ、完熟梅サワー、ドレッシング、ピクルス…和洋中と何にでも合う汎用性がお気に入りです。
千鳥酢を使い始めてから酢を使った料理を作る機会が非常に増えました。
特に夏は酸っぱいものが食べたくなりますね。
いただきものの完熟梅で作った梅サワーも千鳥酢を使って作りました
4. 醤油 純正醤油 濃口(丸島醤油)
和食調味料さしすせその「せ」。
せ?せっ!?と忘れてしまいがちですが醤油(せうゆ)です。
香川・小豆島の丸島醤油の純正醤油(濃口)を使っています。
- 価 格 1,263円
- 内容量 1.8L
- 製 造 丸島醤油(香川県小豆島町)
- 特 徴 原材料は大豆・小麦・食塩のみ、添加物不使用
昔ながらのシンプルな製法で安くて美味しいオーソドックスな醤油です。
原材料は大豆・小麦・食塩のみで添加物は不使用です。
残念ながら大豆・小麦は国産ではありません。
煮込み料理や下味付けにも使うと醤油の深いコクと甘みが感じられますが、刺し身や冷奴に付けた時にその違いがはっきり分かります。
舐めて塩辛い醤油は少なくありませんが、丸島醤油は塩気の中にも甘みやコクを感じられます。
国産有機大豆などこだわればキリが無い醤油ですが、我が家は醤油をよく使うので品質にこだわりながらもコスパも重視で丸島醤油を選んでいます。
値段も非常に購入しやすい醤油なので買っておいて損はしないですよ。
ぜひ一度試してもらいたい醤油です。
丸島醤油は国産有機大豆+杉桶仕込みで作ったこだわりのものもありますよ。
5. 味噌 有機赤だし(まるや八丁味噌)
和食調味料さしすせその最後「そ」である味噌。
愛知県岡崎市のまるや八丁味噌の有機赤だしを使っています。
- 価 格 923円
- 内容量 500g
- 製 造 まるや八丁味噌(愛知県岡崎市)
- 特 徴 有機八丁味噌に有機米みそをブレンドした有機JAS認定商品
ハダは愛知県出身なので味噌は赤味噌に限ります。
味噌汁も当然、赤味噌が好み。
愛媛出身のお妻さまは赤味噌を料理でほとんど使ったことがなく抵抗感を持っていましたが、有機赤だしの深いコクとやわらかな酸味が美味しいと大満足しています。
八丁味噌は大豆のうまみが凝縮し深いコクと旨味がありますが、その豆みそに米みそを合わせることで、米みその甘味が加わり美味しく使いやすい赤味噌に仕上がっています。
有機赤だしはなんと3年熟成!
赤だしの味噌汁がコクが深くて美味しいことはもちろんですが、これで牛すじや牛もつをコトコト煮込んでつくる土手煮が至高です。
そもそも八丁味噌メーカーは全国を見渡しても岡崎市に2件(まるや八丁味噌、カクキュー)しかないため、ハダが生活する岡山で販売していることは皆無で手に入りにくいのが辛いです。
6. みりん 有機三州味醂(角谷文治郎商店)
次はみりん。これも和食に欠かせない調味料の1つです。
愛知県碧南市の角谷文治郎商店の有機三州味醂を使っています。
- 価 格 3,564円
- 内容量 1.8L
- 製 造 角谷文治郎商店(愛知県碧南市)
- 特 徴 国内産有機米を原料に本場三河の伝統的な醸造法で製造
味噌に続き、愛知県出身者の愛知県びいきが続きます。
ご存知ない方も多いですが、愛知県東部・三河地方は、醸造に適した水と温暖な気候に恵まれ、200年以上前からみりんの醸造が盛んに行われており、現在でもみりん業者数全国一を誇るみりんの本場なんですよ。
有機三州味醂は、上質なもち米を原料に使用し、和釜で蒸煮しています。
仕込み後のみりんもろみを長期糖化熟成するみりん本来の製法で作るため、醸造・熟成期間は2年を掛けています。
アルコール分は13.5%あります。
みりん風調味料を使う人も少なくありませんが、煮込み料理で甘みやコクなど深さが出るのは断然本みりんです。
みりんはそんなに使わないから安いのでいいという人におすすめしたいのが味の一醸造の味の母です。
味の母は料理酒+みりんからできているので1本2役(料理酒&みりん)をこなす万能調味料です。
料理酒やみりんを大量に使う料理を作る時は味の母を使っています。
7. 油 まいにちのこめ油(三和油脂)
焼く・揚げる・掛けるで使う油と言えば、サラダ油・オリーブオイル・ごま油あたりを利用する家庭が多いと思いますが、ハダはサラダ油をこめ油に置き換えています。
山形県天童市の三和油脂のまいにちのこめ油を使っています。
- 価 格 910円
- 内容量 1,500g
- 製 造 三和油脂(山形県天童市)
- 特 徴 国内生産された米ぬか使用、揚げ物の際の嫌な油臭がなくさっぱりと軽く揚がる
我が家ではフライパン等で炒める際はオリーブオイルを使うのですが、揚げ物を作る時にはサラダ油を使わず、まいにちのこめ油を使っています。
油にクセがなくさっぱりと軽く揚がるので、せっかくならばと大量に作った揚げ物でも胃がもたれません。
サラダ油のペットボトル容器は捨てる際に不便ですが、まいにちのこめ油は紙パックで捨てやすい点も見逃せません。
8. マヨネーズ 松田のマヨネーズ(ななくさの郷)
埼玉県神川町のななくさの郷の松田のマヨネーズ(辛口)を使っています。
松田のマヨネーズには甘口・辛口の2種類がありますが、断然辛口がおすすめです。
- 価 格 518円
- 内容量 300g
- 製 造 ななくさの郷(埼玉県神川町)
- 特 徴 平飼い農家から仕入れた卵を使用し、化学調味料、食品添加物、砂糖は一切不使用の完全無添加
マヨネーズは幼い頃からあまり好きではなかったのですが、松田のマヨネーズに出会ってから大好きになりました。
酸味が少なく、やさしいハチミツの甘さとマスタードの辛味が効いた味わいです。
平飼い農家から仕入れた卵を使用し、化学調味料、食品添加物、砂糖は一切不使用の完全無添加のマヨネーズ。
キューピーのマヨネーズが食べられなくなるくらい美味しいですよ。
畑の採れたて野菜を茹でて松田のマヨネーズを付けて食べるだけで幸せな気持ちになれます。
松田のマヨネーズについてはこちらの記事に詳しく書きました。
パッケージの裏にはきちんと原材料がすべて情報開示されているのでお子さんにも安心して食べさせることができます。
9. ケチャップ オーガニックケチャップ(アニーズナチュラルズ)
ケチャップは国産化が難しい調味料の1つです。
ケチャップは海外サプリメント通販サイトiHerb(アイハーブ)経由でアニーズナチュラルズのオーガニックケチャップを取り寄せて使っています。
- 価 格 531円
- 内容量 680g
- 製 造 アニーズナチュラルズ(アメリカ)
- 特 徴 オーガニック認証、人工着色料や防腐剤は不使用、国産ブランドに比べサラッとしているが味は濃厚でトマトの風味が際立っています
HEINZ(ハインツ)のようなニンニク入りで味の濃いケチャップも好きですが、アニーズナチュラルのオーガニックケチャップは名前の通りオーガニックなのはもちろん、人工着色料や防腐剤が不使用な点が良いです。
カゴメなど日本ブランドに比べサラッとしており、酸味とほのかな甘味がバランスが良く、味が濃厚なのがお気に入りです。
懸念点としてはアメリカンなパッケージ形状でサイズが大きく日本の冷蔵庫に入りにくい点でしょうか。
ケチャップやトマト缶をよく使う人にぜひおすすめしたい本がジャン=バティスト・マレ著のトマト缶の黒い真実です。
トマト缶の生産と流通の裏側を明らかにした衝撃的内容で食品・農業関係者必読のノンフィクション本です。
10. カレーペースト カレーの壺 マイルド(第3世界ショップ)
最後はカレーペースト。
市販カレールウじゃ物足りないけどスパイスからカレーを作るほど凝ってもいないという(ハダのような)カレー好きにおすすめな本格派スリランカカレーペーストです。
第3世界ショップのカレーの壺 マイルド(甘口)を使っています。
- 価 格 563円
- 内容量 220g
- 製 造 第3世界ショップ(プレス・オールターナティブ、東京都目黒区)
- 特 徴 本格派スリランカカレーペースト、甘口タイプだがほどほどスパイシーな辛さで子どもから大人まで食べやすい
カレーの壺はスパイシー(辛口)、ミディアム(中辛)、マイルド(甘口)の3種類があります。
マイルド(甘口)は甘口とはいえほどほどにスパイシーな辛みがあり、野菜の旨味がぎゅっと凝縮された万能タイプで最もおすすめです。
カレーライスはもちろんですが、鶏もも肉をカレーペーストに漬け込み焼くだけでスパイシーチキンローストが完成したりと肉の下味付けに使い勝手が良いカレーペーストです。
カレーの壺を使い始めてからカレールウを買うことがなくなりました。
カレーの壺の詳細はこちらの記事をご覧ください。鹿を捕獲して鹿肉が大量に手に入ったときはカレーの壺でジビエカレーを作って作り置きしています。
【鹿肉スパイスカレー】カレーペースト「カレーの壺」を使った簡単ジビエレシピ【大量消費&作り置き】まとめ
今回はハダがいつも使っている調味料をまとめてみました。
調味料単体の価格を見ると「そんなに良いものを使わなくてもいいや」とスーパーマーケットにあるセール品を手にとってしまいそうですが、1つ1つの料理あたりの調味料単価で考えてみると大きな価格差はないものです。
良い調味料を自分の舌で選び、旬で新鮮な食べものと合わせてみると「自分が今まで使っていた調味料は何だったんだ…!」と感動すること間違いありません。
体は食べたものからしか構成されないので、新鮮な食べもの+良い調味料が体づくりを後押しすると思います。
今回10選をピックアップしてみましたが、目下の課題は料理酒とオリーブオイルでこれだ!と思えるものに出会えていないことです。皆さんのおすすめもぜひ教えてください。ハダが飛んで喜びます。