余ったひのきの短尺フローリングを使い、木製ボックスをつくりました。
組み合わせ自由自在がテーマ!
並べておくだけで棚代わりに小物や本を収納できるし、複数サイズがあるので組み合わせを変えるだけでいろんな使い方が楽しめる便利なヤツ。
ただ板を組み合わせてボックスを作るだけではなくて、さらに一工夫を加えたことで、楽しみ方がぐぐーっと広がるようしたのもポイントです。
今回つくったのは3サイズ。
幅と奥行きは揃え、高さを等倍の比率にしたことで、組み合わせた時の収まりがきれいになるようにしました。
◯サイズ
1)幅:30cm、奥行き:20cm、高さ:30cm 2個
2)幅:30cm、奥行き:20cm、高さ:60cm 2個
3)幅:30cm、奥行き:20cm、高さ:90cm 1個
◯所要時間
合計6時間
→材料のカット:1時間、組み立て:3時間、塗装:2時間
◯材料
・フローリング(ひのき)
→厚み:1.8cm、働き幅:10.5cm、長さ:1M程度のもの。計18枚程度
・木工用ビス:40本
・木工用ボンド
◯工程
1)フローリングの厚み調整、カット
2)組み立て(仮止め)
3)ビスで固定、穴隠し
4)塗装
◯工具
・ベルトクランプ
・インパクトドライバー
概要の説明はこれくらいにして製作工程。
今回は我らが製造所の製造部長にも手伝ってもらいながらDIY!
まずはフローリングの厚み調整とカットから。
こちらが今回の材料。節がほとんどないきれいなひのきのフローリング材。ただ1M弱と長さが短い。
これを厚みを薄くすることでフローリング裏のシャクリを無くし、必要な長さにカット。
また、フローリングを長さ方向にカットし、雄実のみ&雌実のみの板材をそれぞれつくりました。
さらに、板と板の接合部分は45度にカットして、突き合わせた際に美しく見えるように。
この2つの工夫が後々、おおきな役割を果たします。
次は組み立て(仮止め)です。
事前に部材にはビス用の下穴を空けておき、後々のビスの打ち付け工程が楽になるように。
部材を木工用ボンドで仮止めし、万能型のベルトクランプで固定。
ズレたまま固まらないように要所要所を確認。あふれたボンドを拭き取ることも忘れないようにして、しばし固まるのを待ちます。
いよいよ木工用ビスでの固定。
事前に空けておいた下穴を頼りに部材を固定します。部材同士の接合部分を45度にして突き合わせるようにしているので、それに合わせてビスも斜めに打ち付けます。
斜め方向の打ち付けは慣れていないこともあり、さらに合計5箱もあったので想像以上に時間がかかってしまいました。
さらに、ビス穴が大きく、とっても気になったので最後に修正。
ビス穴にオガ粉を詰めて瞬間接着剤で固定。
最後にノミと紙やすりを使って削りこみ、穴を隠して目立たないようにしておきました。
今回はラフな印象にしたかったので、最後にOSMOカラー(今回はパイン色)を拭き塗り。
薄く引き延ばすようにして塗りながら、布で拭き取っていきます。
そして…
ついに完成!
複数サイズあるので、いろんな組み合わせが楽しめます。
これが今回のポイントなのですが、雄実&雌実のみの板を組み合わせ、さらに45度で部材を突き合わせることで実がつながるようになっています。
つまり、実を外せば数が倍になるんです。
1つのボックスが2つに。今回は5つのボックスをつくったので、合計10つに増える仕掛け。10つもあればかなりの組み合わせが楽しめそうです〜。
こちらは塗装前の写真ですが、こんな感じ。ね、いいでしょ。
オガ粉と瞬間接着剤で隠したビス穴は塗料が染みこんでより目立ってしまうように。ボンドの拭き取りも甘く、塗料がうまく入っていない箇所が少々。
これはちょっと失敗。ま、でも、ビスがそのまま丸見えよりかはいくぶんかマシかも。
さっそく本やら雑誌やらレコードやら突っ込んでみましたが、収まりもよく、容量もあるので、満足の仕上がりになりました。
ボックスなら数があっても困らないし、置く部屋を替えた時には、組み合わせもまた替えればよいかな、と。おすすめです。
もっと簡単につくれるようにしたらオフィス市場にも提案できそう。
ユカハリ・タイルやフローリングとも組み合わせて「自分たちが働くオフィスは自分たちでつくりましょうよ」って対企業向けにチームビルディングの要素を含んだDIYワークショップとして提案してみたいな。