ウルトラマラソン＆トレイルランナーのハダです。
2019年9月22-23日（日・月）に群馬県・川場村で開催された上州武尊山スカイビュートレイル140に出場し完走しました！
国内屈指の難関ウルトラトレイルと称されるだけあって自分史上最大にキツいレースでしたが、2019年の大本命レースを完走することができてホッとしています。
痛みに耐え、絶景に感動し、睡魔と戦い、嘔吐を繰り返した長いレースでしたが、レースが終わり一週間が経っても全身バキバキの筋肉痛です…戦いはレース後も続いています。
- 上州武尊山スカイビュートレイルを走ってみたいけど実際どうなの？
- 100マイルレース完走を視野に入れ100km越えウルトラトレイルを走りたい
- トレランシーズンの9月、どのレースを走っているか迷っている！
ハダ
上州武尊山140kを完走することができたので100マイルレース完走の目標が近づいてきました！
上州武尊山スカイビュートレイル140準備編
恐ろしい獲得標高…剣山かよ
今回出場した上州武尊山スカイビュートレイル140（山田昇メモリアルカップ）がどんな大会なのかはこちらの記事に準備編としてまとめました👇
【準備編】2019年にリニューアルした上州武尊山スカイビュートレイルのコース難易度やエントリー方法、必携品、アクセスまとめ
2019年にリニューアルして更に距離が伸び、総距離143k＆獲得標高9,200m越えにアップデートされました…！
ハダ
いよいよ上州武尊山が100マイル（160km）級レースになる日も近いかもしれません
上州武尊山スカイビュートレイル140の結果
武尊山・山頂の絶景
まずはハダのレース結果ですが、以下になりました。
- タイム 32時間6分30秒（制限時間38時間）
- 順 位 233位／848人（完走率68％）
- 部 門 65位／178人
30時間切り＆150番以内でのゴールを目標としていましたが、結果は2時間以上オーバー。
折り返しのA6エイドでダラダラと休憩したこと、睡魔＆嘔吐に負けA7エイドで90分の仮眠をとったこと、A8エイド以降ラスト20kmで全く走れなかったことなど、レース後半の展開が敗因。
とはいうものの、2019年の大本命レース＆人生史上最長距離のウルトラトレイルレースを完走することができ、今は嬉しい気持ちでいっぱいです。
ハダ
仮眠90分での順位ダウンが悔やまれるけど、あの仮眠がなければ完走できていなかったはず
上州武尊山スカイビュートレイル140を走ってみた感想
剣ヶ峰の山頂へと続く稜線
当日の様子を思い出すと長い記事になってしまいそうなので要点をまとめて記事を書いてみます。
- 文句なしに充実したエイドで食べる楽しみを味わえる大会
カレー、おかゆ、即席麺、素麺、コーヒーなど痒いところに手が届くエイドの充実具合に救われる - 歴史ある大会ゆえに丁寧なコースマーキング
マーキングが丁寧＆残り距離もマメに表示。一度もロストなし - 2,000m越えの剣ヶ峰＆武尊山の絶景に感動
レース前半に2,000m越えが2本続くが頂上には感動する景色が待っている
トレランレースはウルトラマラソンと比較するとエイドの数が少なく提供される補給食も種類が少ないのですが、上州武尊山140kはとにかくエイドの食べものが盛りだくさん！
胃がダメージを受けて食欲が無くても思わず手が伸びてしまうような補給食がたくさんあり、非常に満足度が高い大会でした。
「ナイトパートに入り寒くなるタイミングでコーヒーが飲みたいな」「ツルツルとすすれる麺類が食べたいわ」というタイミングで登場するエイドが秀逸でした。救われた〜！
- トレランポール無し完走は相当ハードルが高い。必ず準備すべし
慣れないポールでも持っておいて損なし！ポール無し完走は相当ハードルが高い - 獲得標高9,200m越え国内屈指難関トレイルは激しい登りの連続
気持ちよく走れるパートはほぼ無し。激しい登りと下りを繰り返す修羅の道 - 群馬・川場村までのアクセス△
都心在住ランナーなら良いが、岡山県民が参加するには遠過ぎた…！
今回、トレランポールを携行して初めてレースに参加したのですが、トレランポール無しでは完走はありえませんでした。
トレランポールがあると圧倒的に登りが楽！足を温存して上半身を使って急登を上れるので最高！
「トレランポール持ってこればよかったス…」「使い方よく分からないし必携品じゃないので用意しなかったんですよね…」と全力で後悔するランナーとたくさん出会いました。
使い慣れていなくてもトレランポールは精神的な支えとなってくれました。
ハダ
トレランポールを使うと、バランスを崩すことなく急登をガシガシと登れるのでレース展開にかなり影響しました
レース後半は睡魔と嘔吐でフラフラだったが仮眠で復活
スキー場ゲレンデ急登ラッシュ
当日の天気予報が心配で初日の昼以降に雨予報。しかし、天気に恵まれ夜まで雨が降ることはありませんでした。
レース前半は2,000m越えの剣ヶ峰＆武尊山や地獄の連続スキー場ゲレンデ登りが続き、早々に足が死んでしまいました。
「まずは折り返しのA6エイド（87km地点）まで頑張ろう！」という気持ちだけでなんとか耐えしのぐことができました。
折り返し地点に到達するまでに何度も足を攣っていたのでエイドはしっかりめに休憩しつつ補給をしました。
しかし、24時を回ったA7エイド後（100km地点）で睡魔に襲われまっすぐ歩くことすらできなくなり、エイドで食べたものを全て嘔吐しまいました。「もうダメだ…」と思わず座り込んでしまいました。
足は終わり、雨に濡れ体温は下がり、睡魔に襲われ走れず、嘔吐を繰り返し力も出ません。
その後なんとかエイドまで戻り、野戦病院と化したゲストハウスで毛布にくるまって仮眠をとりました。「このまま朝まで寝てしまおうか」ともう一人の自分が誘惑します。
しかし、90分の仮眠でだいぶ身体が楽になり「おお、いけそうな気がする！」「休んだ分を取り返すぞ！」「ここまで来て諦めたくない！」とモッタイナイ精神が発動してレース後半を走り切る（歩き切る）ことができました。
最後のA8エイド以降のラスト20kmは「あと20km！」と気持ちは盛り上がっているものの、身体はボロボロ。
山も深く、自分が何処にいるかもよく分かりません。そのせいか途方もなく長い距離のように感じました。
本来であれば気持ちよく下れるはずの下りのトレイルやロードでもトレランポールを使ってブレーキを踏みながら足へのダメージを抑えるのに必死。
ゴール手前の橋を渡りながら30時間以上のレースを思い出して涙が流れてきました。「諦めなくてよかった」と噛みしめるゴールでした。
ハダ
前半はペースを抑えたつもりでも上州武尊山140kの急登の連続で早々に足が死んだのが課題…上りの練習をしなきゃ
上州武尊山スカイビュートレイル140まとめ
雨がズレ込み天気にも恵まれ絶景を眺めることができました
計画どおりのレース展開はできなかったのですが、自分なりに要点をまとめました。
- ペース：前半の山2つ＆連続ゲレンデでは焦らずじっくり攻める
長いレースなので後半に持ち返す場面はたくさんあると信じ温存する - ウェア：2,000m越えの剣ヶ峰＆武尊山は寒い
温度差が激しいので防風性＆透湿性を備えたジャケットがあると◎ - 装 備：急登が続くレースなのでトレランポール必須
トレランポールに慣れていなくても上半身を使って足への負担が減らせます - 補給食：エイド間の平均16kmと長く、急登前にはエネルギー補給が必須
急登前にはしっかり糖質を摂って吸収されやすいエネルギーを摂りたい
「もう一度出場したいか？」と言われると「いや〜、あんなキツいレースは1回で十分です」と言ってしまいそうですが、しばらくしたらまた「剣ヶ峰や武尊山の絶景を見たい」と思ってしまうのかもしれませんね。
ハダ
これで100km超のウルトラトレイルは阿蘇ラウンドトレイル120kと上州武尊山140kを完走！いよいよ100マイルレース完走を目指してUTMFに出場するぞ〜！
ウルトラトレイルで使用したギアまとめ
今回のレースでは新しいギアを試してみたので最後に紹介します。
【おすすめ】ウルトラマラソンやトレランのスタメン補給食ジェル＆サプリ5選
補給食やサプリはこのあたりが定番👆
【アルトラ ALTRA ローンピーク4.0】ロングトレイル向けゼロドロップシューズ
100km越えのウルトラトレイルのシューズはアルトラ一択👆
5本指ランニングソックス対決！インナー・ファクトとイトイエックスを比較してみた
ソックスは最近お気に入りのインナーファクト。長時間の雨でもノートラブル👆
【シナノ トレランポール14.0】長野発・創業100年越えスキーポールブランド
トレランポールは安心の長野発の創業100年のポールメーカー・シナノ製👆
【レッドレンザー NEO10R】600ルーメン＆10時間稼働で1万円！100マイルレース用ヘッドライト
今回のレースでもシェアNo.1だったコスパ抜群ヘッデン・レッドレンザー👆
【パタゴニア テルボンヌ・ジョガーズ】尻デカ足太短足ランナー向け美シルエットパンツ
レース後半のナイトランパートは寒さ＆冷え対策にテルボンヌ・ジョガーズ👆
【TIGER NEWエクストラクターポイズンリムーバー】2年間無条件交換保証でコスパ抜群1,980円
必携品のポイズンリムーバーは2年間保証のTIGER製👆
トレイルランニングを始めて6年ですが、自分なりの好みがようやく分かってきました。
上州武尊山140kに挑戦するトレイルランナーの皆さんの参考になれば嬉しいです。
