くくり罠を設置する獣道を選定する4つのポイント

くくり罠での狩猟は以下の手順で行っています。

今年は自分史上最高に良いペースで獣を捕獲しているので高速でPDCAを回している実感があります。

  1. 罠の設置場所の決定
  2. くくり罠の設置
  3. 罠場の見回り
  4. 罠に掛かれば、殴打→止め刺し
  5. 山から搬出
  6. 解体

基本的には0〜5の手順を一人でやることがほとんどです。

イノシシシが掛かった時は一人で「4. 殴打→止め刺し」ができずに猟友会長に散弾銃で仕留めてもらいましたし、「5. 搬出」や「6. 解体」を友人に手伝ってもらうこともあります。

西粟倉は20-30代の若手ハンターがちらほら居るため、みんなで助け合ったり作戦会議しながら狩猟に勤しんでいます。これが本当に有り難い。狩猟免許保持者は上のグラフのように超高齢化社会!60歳以上が6割を占め、30歳以下は全体1割程度しかいません。若手ハンターがもっと増えると嬉しいな。

最近の自分の課題は兎にも角にも「0. 罠の設置場所の決定」。適切な場所に罠を設置できないとやっぱり獣は掛かりません。いや、本当に全然掛かりません。この1週間は空振り続き。

この2日間で西粟倉村は計40cm以上の積雪があったので村中雪まみれ。山奥に隠れていたシカ達が餌を求めて途端に山から降りてきました。夜に道路で遭遇することも増えました。

今朝も見回りをしてみれば、家のすぐ近くにシカの足跡を大量発見。雪のおかげで足跡がくっきり残っています。大きなサイズも居るし群れで来ているのでチャンス!と思っていたのですが、見事に罠には掛かっておりませんでした。雪が降ると歩行ルートが変わってしまうんでしょうか?くっきり残った足跡と重ねて罠を仕掛けたのに違う道を通っていた。ぐぬぬ、明日こそは。明日こそはっ!

濃く新しい獣道を見つけ、シカの歩行ルートを特定できると、捕獲率はぐっと上がります。だからこそ、良い獣道を見つけることに時間も気持ちを割かねばなりません。

上の獣道も「お、ここはきっとすぐ獲れるぞ〜」と思っていたら翌日には大きな雌シカがヒットしました。狙い通りのヒットは本当に気持ちがいい。

  • 道が細い
  • 新しい足跡が残っている
  • 平地ではなく、傾斜がついている
  • 落ち葉で罠を隠しやすい(広葉樹林など)

わずかな経験値ですが、この4つの要素が揃った獣道が最高です。個人的な優先度も上から順番通り。

狩猟マニュアルには傾斜地には罠を掛けないようにしましょうと書いてあるものもありますが、平地よりも傾斜地の方がシカが勢いよく上り下りするので踏み込みが強く罠に掛かりやすい印象です。

今はとにかくトライアル&エラーを繰り返して自分なりに仮説検証をする時期。狙って獲れるようになるぞ。

獣道を本当に獣が足繁く通っているのか分からない場合はテクノロジーの力を借りましょう。トレイルカメラなら気になる獣道に設置しておけばどんな獣が通っているのか録画して確認することができますよ。