くくり罠はふかふか落ち葉がある広葉樹林が隠しやすい

くくり罠を使って狩猟を行う場合、地面に穴を掘って罠(踏み板)をかける必要があります。

地中に石が多かったり、木の根が多いと穴が掘りにくいので罠が隠しにくくなってしまいます。

また、スギやヒノキなどの針葉樹林の場合、地表に落ち葉が少ないので設置した罠を隠しにくいことがあります。特にスギの葉は細長く芯があるので、罠を隠すには適していませんし、くくり罠の作動時に獣の脚を捉えるワイヤーに引っ掛かってしまう可能性も高い印象です。

例え、濃く新しい獣道があったとしても、罠の隠し方が下手だと獣にバレて罠を避けられてしまうことが多々あります。

いかに罠をうまく隠すか=いかに罠を隠しやすい環境に設置するかが大切だと分かってきました。

ここ最近は広葉樹が多い雑木林に罠を掛けています。

いま罠を掛けている場所は、道路と針葉樹林の間に雑木林があり笹なども生えているため、山から降りてきたシカの隠れ場所になっているようです。

落葉した広葉樹の落ち葉がたくさんあるので地面はふかふか。地面に深く穴を掘らなくても罠を設置することができるので時間短縮にもなります。

つい先日は自分の掛けた罠の場所が分からなくなってしまい、自分が罠に掛かってしまいました(泣)

罠場の見回りに出かけてみれば、案の定また場所が分からなくなってしまい、どこだったかな〜と探していたらピンと張ったワイヤーが。

あれ、おかしいな?とワイヤーの先を追ってみればシカが掛かっていました。推定1歳の雄シカ。小さな角が生えています。罠に掛かった前脚に加え、後脚にワイヤーが絡まり身動きが取れなくなって大人しくしていました。

2日連続のヒットは初めてなのですごくすごく嬉しいです。罠を設置してから2日で獲ることができたので獣道の読みも良かったのでしょう。

  • 12月1日 … 雌シカ
  • 12月9日 … タヌキ
  • 12月22日 … 雌シカ
  • 12月25日 … キツネ
  • 12月29日 … 雌シカ
  • 1月13日 … 雌シカ
  • 1月14日 … 雄シカ

猟期の結果は上のようになりました。11月15日〜3月15日までの4ヶ月間の猟期もいよいよ折り返し。

最近はGoogle Earthで自分が罠を掛けている山を眺めるのがお気に入り。山に深く入っていると自分がどこにいるのか分からなくなるときがありますが、山の繋がりをイメージするのにとても役立ちます。

鹿の行動範囲はとても狭く、0.5~2平方キロメートルの範囲内で休息と食事を繰り返しているそうなので、目撃情報からシカの活動範囲が見えてくるといいなと思っています。