雪の中のくくり罠でシカを捕獲

週末2日間にわたって雪が降り、計40cm以上の積雪があったものの週の半ばになってだいぶ雪も溶けてきました。

雪が降ったことで山から降りてきたシカの足跡が目について焦るものの、ここしばらくは全く手応えがありません。ついには家のすぐ隣の畑の白菜もシカに食べられる始末。

猟友会長に「雪が降ってから全然獲れないっす〜」と電話で泣き言を言ってみれば「まぁ、焦らず辛抱してやってみなさい。地面の雪をどけたって、糠でも撒いてみたら掛かるわ〜」といつも優しいアドバイス。有り難い。

糠も罠もすっかり雪の下に埋まってしまっていたので、もう一度罠を掛け直して糠を撒いてみました。糠と罠の組み合わせは最近お気に入りの小林式捕獲法。前脚に掛かれば嬉しいな。

平日は仕事があるので出社前6時30分からの1時間ちょっとが勝負。「今日は獲れてるかも」と寒い朝も見回りが楽しみで早起きが捗ります。

まだ日が昇る前のため、ヘッドライトを頼りに罠場に進んでみると、今日も物音一つありません。「今日も駄目かぁ」と思っていると、

居た、居たーっ!大きな雄シカが掛かっていましたー!

竹やぶの入り口に罠を掛けていたのですが、すぐ近くのU字溝にすっぽりと仰向けにはまっていました。見つけた時にはすでに絶命していました。U字溝にはまって身動きがとれずに寒さで弱って死んでしまったのでしょうか…。

3-4歳くらいの雄シカでしょう。今までは雌シカばかりが獲れていたのでこれだけ立派な角が生えた雄シカが獲れたのは嬉しい。良いサイズなので解体して美味しく食べたかったのですが残念。立派な角はメルカリにでも出品してみよう。きっとすぐに売れるはず。

一人で運ぶのもたいへんな大きさでしたが、雪が残っているおかげで雪の上を滑らせながら運ぶことができました。そして、他の罠場も確認に行ってみると、

うおー、また獲れた!今度は1歳くらいの小さな雌シカが掛かっていました!

ここは以前イノシシが獲れた場所。継続してイノシシが獲れればいいなと狙っていたのですが、シカの糞や足跡も多かった場所でした。雪の中、唐突に糠が撒かれたいかにも怪しい罠の掛け方でしたが、餌に釣られたんでしょう。

1日で2頭のシカが獲れたのはこれが初めて。最後に獲れたのが1月19日だったので11日ぶりのヒットです。「獲れない獲れないどうしよう」と焦りに焦っていたのでちょっと一安心。

雪が降ってシカの歩行ルートが分かるようになったおかげで「あ、この道も通ってたのか」「大きな群れで動いてるんだな」と気づくこともたくさん。「こんなに雪が降ったら見回りにいけない」と雪が降ったことを言い訳にしている場合ではありませんでした。

11月15日〜3月15日までの4ヶ月間の猟期でイノシシ&シカで8頭の捕獲を目標にしていましたが、今回の結果を合わせるとイノシシ1頭&シカ8頭を捕獲できました。ひとまず目標は達成。ここからもうひと頑張りするぞ。