総距離51km&獲得標高3,000m、熊野古道の山々を駆ける熊野古道トレイルランニングレースを完走したのでレビューする(三重県熊野市・12月)

ゼッタイに2016年はこのレースで締めるぞ!と2016年・年始早々から鼻息荒く楽しみにしていたトレイルレースに出場してきました。

学生時代に開催地のお隣・尾鷲市に計半年ほど住んでいたこともあり、何度も歩いた熊野古道。美しい熊野の山並みを思いっきり走れるとなったら参加するしかないでしょう!

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熊野古道トレイルランニングレース 概要

三重県熊野市で開催される熊野古道トレイルランニングレースは、2013年から始まり、今回で4回目の開催。

参加したのは50Kのレースで、総距離51km、獲得標高3,000mのミドルトレイル。50kmの他にも、10km、30kmと計3種類のコースが用意されており、レベルに応じて参加できるのが嬉しいところ。

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1,340枚を越える日本一の千枚田・丸山千枚田や、ツエノ峰から眺める雲海、断崖絶壁・神秘的な瀞峡など、熊野の美しい景色を要所要所に眺めながら走ることができます。

薄暗い針葉樹林をひたすら走るだけのレースでは飽きてしまって面白みが少ないですが、山を越え視界が開けた先には絶景が待っていると思うと頑張れるものです。

プロランナーの参戦とスムーズな運営

ゲストランナーにはお馴染みプロトレイルランナーの鏑木毅氏。

2017・IAUトレイル世界選手権代表選考指定レースということもあり、ネットや雑誌でしか見たことのない有名選手もたくさん参加されていました。Salomonの丹羽薫氏をはじめ、The North Face、RaidLight、アシックスなどプロチーム所属のトレイルランナーも多く出場し、それだけで目の保養になります(笑)

 

4回目とあって運営も非常に手慣れたもの。各所に細かくガイドさんが配置されているコースアウトする心配もほとんどありません。

4箇所あるエイドは非常に充実しています。第1エイドの茶粥、第3エイドのめはり寿司(熊野名物!)、レッドブルも飲み放題(うっぷ!)、そして、レース後のラーメンと至れり尽くせり。うまいもんを口にするとヨッシャー頑張ろーって思えるもの。

 

地方のトレランの大会って、開催二週間くらい前にゼッケンが届いてようやくコースの全容が分かったり、宿泊施設や温泉などの情報が全然無いことも多くあります。

レース前に知っておきたい情報が公開されずに困ることが多いのですが、熊野古道トレイルランニングレースは公式サイトやFacebookなどでどんどん情報が更新されていくので非常に安心感がありました。レース直前になると不安になって気持ちが落ちてしまいがちですが、その辺りのフォローがお上手。

 

地味に嬉しかったのはスタート地点のブースにテーピングブースがあり、無料でテーピングしてもらえたこと。

多くのランナーがニューハレなどのテーピングをして走っているのを見て、自分もテーピングちゃんとできるようにならなきゃなと思っていたものですから、プロからテーピングの指導を受けることができたのは良い経験でした。

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熊野古道トレイルランニングレースを実際に走ってみた

前置きがすっかり長くなってしまいましたが、さあさあ!走ってみましたよ。

朝6時開始〜夕方4時まで、制限時間10時間、51.2kmのミドルトレイルのスタートです。

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霧がかっていてあまりきれいに見えなかった丸山千枚田

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空が白んできたレース序盤、茶粥が染みる第一エイド

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ツエノ峰から眺める雲海、絶景。

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河川敷の砂利をひたすら走る。この500mが異様に長い

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第二エイドにて運営スタッフの浜中さんと

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深く険しい熊野の山々

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レース中盤の激登り、一族山

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レース終盤。ゴールはすぐそこ

制限時間10時間の40分前、9時間21分でゴール。順位は127位/273人中。

残り40分しかないのにまだゴールしていない半数のランナーはどうなったんだろうと気になっていたのですが、なんと今回のレースの完走率は70%前半だったとのことで、80人近くのランナーが途中棄権または制限時間内にゴールできず終いだったとのこと。いやはや、危なかった!

なによりレース中に感動したのはツエノ峰から眺めた雲海。見渡すかぎりの雲の海!

ここまできれいに見えることはなかなか無いそうで、当日は雨の心配がある中(終盤にはパラパラと降ってしまいましたが)、本当に良いものが見ることができました。

 

20-30kmのショートトレイルは全国で増えてきましたが、40-50kmってまだまだ少ない印象です。次は一気に飛んで70km越えとハードルが二段も三段も上がってしまいます。そろそろショートトレイルよりもキツいの欲しいな〜ってランナーにおすすめです。

 

来年は50位以内でのゴールを目指して再チャレンジしてみようと思ったのでした。ぜひ一緒に出ませんか?