ハダが生活する岡山県北の西粟倉村のお隣、美作市(旧:東粟倉)で開催された美作・後山ベルピールトレイルランに出場しました。今回は満を持して自作ワラーチでの参戦です!
美作・後山ベルピールトレイルラン概要
2015年から2018年まで山岳後山マラソンという名前で開催されていましたが、2019年からは美作・後山ベルピールトレイルランと名称が変わり、距離が30km→46kmと長くなりました。
参考 第1回 美作・後山ベルピールトレイルラン 開催要項兵庫県トライアスロン実行委員会2018年大会は台風のため中止となりましたが、ハダは2015年の第1回大会から毎年参加しています。皆勤賞!
なんと言っても家から会場まで車で20分の大会ですし、いつもトレイル練習をしているコースを走るのでホーム感満載の大会です。毎年参加しているので知り合いも増えました。
[レビュー]岡山県最高峰「後山」の稜線を駆ける30km。後山山岳マラソン(岡山県美作市・7月)- 開催日 2019年5月26日(日)
- ロングコース:総距離46km、獲得標高2,250m
総距離26km、獲得標高1,500mのショートコースもあり - ロード:トレイル比率=5:5
山岳後山マラソンという名称で開催されていただけにロード比率が高め - 制限時間:9時間(9時スタート〜18時終了)
- 参加費:9,000円/名
特徴としては、岡山県最高峰の後山(1,344m)を中心に駒の尾山〜鍋ヶ谷山〜船木山〜後山と縦走するコースが景色が素晴らしいです。この景色がお気に入りでハダはいつもトレイル練習をしています。
関西エリアからのハイキング客も多い手頃な登山道ですよ。ぜひ帰りは西粟倉村で温泉に浸かってくださいね。
50km未満のショートトレイルランニングレースの装備
50km未満のショートトレイルランニングレースなので軽めの装備で挑みます。
- ティーシャツ patagonia スリーブレス・キャプリーン・クール・デイリー・シャツ
- ショートパンツ patagonia ストライダー・プロ・ショーツ5インチ
- アンダーウェア MILLET ドライナミック メッシュ ノースリーブ クルー
- アンダーパンツ MILLET ドライナミック メッシュ ボクサー
- キャップ patagonia ダックビル・キャップ
- バックパック THE NORTH FACE マンタレイベスト
- GPSウォッチ SUUNTO AMBIT3 PEAK
当日の天気予報は、5月末の中国地方にしては猛暑の最高気温31度。
水分の補給はもちろんですが、大量に汗を掻くはずなのでMILLETのアンダーウェア&パンツで汗抜け対策をしています。
トレイルランナーのアンダーウェア(下着)問題を解決!Millet(ミレー)のドライナミックメッシュボクサーが見た目も性能もヤバイ件- 水
ソフトフラスク500ml✕2本 - エナジージェル
Mag-on 120kcal
ハニースティンガー 100kcal
アップルハニー 300kcal - 糖質系補給食
井村屋スポーツようかん✕3本 124kcal✕3本=372kcal - 脂質系補給食
トレイルバター 760kcal
MCTオイル 40ml 360kcal - 回復系サプリメント
メダリスト アミノダイレクト5500
MAGMAアスリートバーリィ
芍薬甘草湯 - 合計2,000kcal程度
今回は糖質系のエナジージェルや補給食を減らし、脂質ベースの補給食であるトレイルバターとMCTオイルを中心に補給食を組み立てました。
前半の急峻な上りの前にはエナジージェルでエネルギーを急速チャージしつつ、後半のエネルギー切れに備えてゆっくり吸収される脂質を摂取しながら走る予定です。
そして、今回は満を持して自作したランニングサンダル・ワラーチでレースに挑んでみました。
トレイル練習やハーフマラソン大会で走ったことはありますが、トレイルランニングレースでの使用は初めて。
急峻な上りや下りのガレ場など不安要素はたくさんありますが、まずは楽しんでワラーチランができればと思います。
【ワラーチDIY】材料2種類&費用3,000円のランニングサンダルの作り方や結び方を解説実際に美作・後山ベルピールトレイルランを走ってみた
家から会場までは車で15分。しっかり睡眠をとり、ゆっくり朝食を食べて会場に向かうことができました。
レースは9時開始。遅めのスタートと当日受付がOKな点が嬉しいですね。
阿蘇ラウンドトレイルのような大規模なトレイルランニングレースと比べるとお祭り感は皆無、草レース感が強くアットホームな雰囲気の大会です。
そして、なんと50kmのロングコースの参加者はわずか12名!
そんなレースあります?まるでグループランのような雰囲気です。
スタート〜15km
エイドで食べた東粟倉名物の素麺。美味しかった!
「暑さが心配ですね」「コースロストだけは気を付けましょう」
なんて事前にお話していましたが、いざレースが始まると、なかなかのハイペース。まずは急峻な下りのロード、そして林内のトレイルに入ります。
12人と少ない大会なので3位以内のワラーチ入賞(笑)を狙ってトップランナーに続くかたちで2位をキープしていました。しかし、2週間前の阿蘇ラウンドトレイルの疲れが抜けきっておらずなかなかペースを上げられません。上りでワラーチも滑ります。
4km地点くらいで爆速で上りを駆け上がるランナーに抜かれ、さらにじわじわと後続ランナーにも抜かれ4位に。うーん、3位は厳しいかもと思いながらも付かず離れずのペースで4位をキープ。
途中から鳥取市の村上さんというランナーと仲良くなり、一緒に走ることに。過去に参加したレース、普段の練習内容、お互いの仕事の話などなど。これがトレイルランニングレースの楽しいところでもあります。村上さんは鳥取市内の喫茶店オーナー。必ずコーヒー飲みに行きますね!と約束し、3位&4位の順位をキープしながらじわじわ走り続けます。
まずは前半の難所、駒の尾山〜鍋ヶ谷山〜船木山〜後山の縦走コースまでのひたすらロード上り。ここは普段から自分が練習に使っているコースに近いのでずいぶんと気持ちが楽です。
しかし、思いのほかワラーチのクッションゼロで蓄積されるダメージが大きく、両ふくらはぎはすでにパンパン。ふかふかトレイルでは落ち葉や枝が足裏に入り込んでくるし、木の根っこに足をぶつけて悶絶すること数回。
駒の尾山頂に向かう急峻な上りで村上さんとは別れ、ゆっくりしたペースで山を登ります。
15km〜26km
ようやく駒の尾山頂に到着。ここからの縦走コースはいつもの練習コースなので気持ちも高まります。
途中ですれ違うハイカーに「そんなゴム草履で走れるんかいな?!」と何度も声を掛けられます。「修行なんですよ」と答えると露骨に変な顔をされました。なんでワラーチで走ろうと思ったんだろう…と半分後悔しながら縦走を続けます。
岡山県最高峰・後山へ到着してからは激下りの連続。ロープを頼りに足を滑らせないように山を降りていきます。途中、ランナーを1人抜いて3位に。お、いけるぞ!と安心していたら後続ランナーに下りで一気に抜かれ4位に。
「ワラーチでトレイルなんてすごいっすね!頑張ってください」とランナーに声を掛けていただけるのが救い。
しかし、ワラーチでは得意の下りを思うように攻めることができず、とにかく足を怪我しないことだけを考えながらゆっくり下ります。
後山を下り終えれば唯一の関門&エイド。すでに足はガクガクなのでゆっくり休憩して後半に備えようと思うものの、なかなかエイドには辿り着きません。そして、ボランティアスタッフのおっちゃんに遭遇。
ハダ
おっちゃん
ハダ
なんと唯一の関門26km地点の制限時間はスタートから5時間後の14時。すでに13時30分を回っています。
GPSウォッチはすでに26km越え。エイドまで遠くないはずだしギリギリ間に合うはず!とペースを上げてぐりぐり上りを攻めていきます。
しかし、一向にエイドが現れません。14時まであと15分、10分…5分……と時計を気にしながら上り続けてもエイドが出てきません。すでにGPSウォッチは28kmを越えています。
そして、ついに14時になってしまいました。終わった……4位なのに関門アウト…。緊張の糸が切れダラダラと歩きます。ようやくエイドに辿り着いたのは14時15分過ぎ。
ハダ、まさかの人生初の関門アウト。
レース結果
蓋を開けてみれば12人中、関門に間に合ったのは1位・2位の2名だけ。
4位のハダは関門から進めず早々にレース終了。エイドで休んでいた3位のランナーも関門に間に合わずレースを終了していました。もちろん、それ以降のランナーも全員関門アウトです。
(レース実行委員長の)栃山さ〜ん!、関門が厳しすぎるよ〜!
振り返り
レース全体の評価は下記のようになりました。
制限時間の厳しさは来年以降に改善されることを信じたいですね。
50kmのレースなのにエイドが2つしか無く、補給できるリアルフードやドリンクが少ないのはかなりシンドかったです。
猛暑だったこともあり、熱中症やハンガーノックなど体調を崩したランナーも少なくないのではないでしょうか。1つ目のエイドでペットボトル水500mlがもらえたのが幸いで、水が無かったら完全に脱水症になっていました。
また、自分自身のレースも振り返ってみました。
- ワラーチで初めてのトレイルランニングレース参戦
- ワラーチで怪我なく29kmのトレイルを走りきれた
- トレイルバターやMCTオイルなど脂質ベースの補給は成功
- ワラーチでの急峻な上りやガレ場の下り対策は必要
- 汗をかいてくると足裏が滑り、ワラーチがズレる
- 制限時間を意識したレースを組み立てる必要性あり
トレイルランニングを初めて5年以上経ち、参加したレースも30本を越えますが人生初めての関門アウトはなかなかショック。制限時間は鬼厳しかったですが、ペース配分を意識して走れば乗り越えられたはず。
でも、ワラーチで30km近い距離をトレイルランニングレースで走ることができたのは自信になりました。これは走り方を相当鍛え直さないとタイムを出せないぞ。励め、俺。
Trail Butter(トレイルバター)オリジナルトレイルミックス
今回レースで初導入した脂質系エナジーフード・トレイルバターがかなりいい感じでした。味は美味しいし、食べごたえもあるし、なにより脂質系エナジーフードなのでレース後半でじわじわ効いてきます。
128gで760kcal、価格は1,296円とパッと見は高く感じるのですが、100kcalあたりの価格は171円とエナジージェルのMag-onなどと比べるかなりコスパが高いです。
オールナチュラルでグルテンフリーの脂質系エナジーフードとケミカル感が少ないのが嬉しいところ。パッケージも可愛いですね。ぜひお試しください。