2021年からマウンテンバイク(MTB)に乗り始めました。ゴールデンウィークを利用して海なし村・西粟倉村から日本海・鳥取砂丘までマウンテンバイクで往復120kmを漕いできました。
西粟倉村〜鳥取砂丘は過去にランニングで何度か挑戦していますが、ランニングに比べて移動スピードが格段に早いので日帰り往復も楽しめていいですね。
最寄りの20万人都市・鳥取市
ハダが生活する岡山県北・西粟倉村は兵庫県と鳥取県の県境に位置する村です。
トンネルを潜れば鳥取県・智頭町や兵庫県・佐用町に入ることができます。瀬戸内海寄りの岡山市内までは車で2時間掛かる辺境の地ですが、人口20万人の都市・鳥取市内までは車で30分でアクセス可能です。週末に鳥取市内で買い物をしていると高確率で村民に遭遇する最寄りの大都市が鳥取市なのです。
奥さんと一緒に鳥取市内に出掛ける日は「ランニングで鳥取砂丘まで走ってくるから後で合流しよ」と市内で合流することもありましたが、「MTBだったら日帰り往復も余裕なのでは?」と今回のライドに至ったのでした。
レース仕様のXCマウンテンバイク トレック・プロキャリバー8
手に入れたMTBはアメリカでシェアNo.1のスポーツバイクブランド・トレックのプロキャリバー8です。ツイッターで知り合ったトレイルランナー仲間から譲っていただきました(感謝!)。
レース仕様のXCマウンテンバイク、フロントサスペンションのみのハードテイル+27.5inchタイヤ。タイヤやサドルを始めしっかりカスタムされていてトムソンのドロッパーシートポスト付き。これが超便利。MTB初心者としては申し分ないハイスペックなバイクで恐縮です。
自宅の裏山の作業道をMTBでダウンヒル。獲得標高を稼ぐためのトレーニングでよく走っているコースだけどMTBで下ると印象もガラッと変わる。登り切るまでがキツイけど良いクロストレーニングになるし下りが最高に気持ちいい。GoProのSuperViewは広角で撮影できる上スピード感が増す。#あわくらトレイル pic.twitter.com/UuNgFACMRx
— ハダ|西粟倉・森の学校 (@hada_tomohiro) March 14, 2021
いずれは人口1400人+森林率95%の林業の村・西粟倉村に無数に伸びる林業用作業道を繋いでMTBダウンヒル専用コースを開拓できないものかと妄想を膨らませています。作業道は間伐など林内作業のために開設されますが10年に1度程度しか使われず稼働率が低くもったいないんですよね。景観的にはハイカーやランナーにとってはつまらないものの、MTB専用コースとしては需要があると考えています。
往路:西粟倉村〜鳥取砂丘は下り基調の片道60km
当日の天気は午後から崩れる見込みだったので朝7時過ぎに自宅を足早に出発。スタートしたばかりはまだ肌寒くさっそくロングスリーブ+レインジャケットでバイクをひたすら漕ぎます。
西粟倉村〜鳥取・智頭町間の志戸坂トンネルまでは上り調子が続きますが、トンネルを潜れば下り基調でスイスイ進みます。智頭町は山道が多く道幅が狭いので、スピードを出す車が怖い。
20kmで智頭町中心部に到着。ランニングと比べると2倍〜3倍の速さで移動できますね。ローソン智頭町店でトイレを済まし、水分を補給して再出発。
智頭町を越えれば、すぐに鳥取市内・用瀬町に入ります。ここからは次第に山が開き、川沿いに下る気持ちの良いコースが続きます。道路に沿って線路も通っており、JR線と言えどもローカル感があってのどかです。
鳥取市・河原のお城・河原城を通過すれば、因幡自転車道(正式名称:鳥取県道500号鳥取河原自転車道線)が目に入ります。あとはこの自転車道に沿って進めば鳥取砂丘まで到着します。
智頭町中心部まで20km、鳥取市・河原まで20km、鳥取砂丘まで20km、と計60kmの行程です。
鳥取を訪れたなら飲んで欲しいのが大山乳業の白バラ牛乳シリーズ。コンビニやスーパーなどで当たり前のように並んでいるご当地牛乳です。旅先でローカルな牛乳を飲むのが密かな楽しみです。
鳥取市街地に近づくほど交通量は増えますが、因幡自転車道は河川敷を通るコースがあるので車を気にせず気持ちよく走ることができますよ。ちょくちょく分かりにくいルートもありますが、基本的には北(日本海)を向いて漕ぎ続ければ鳥取砂丘まで導かれます。
地方旅✕自転車の需要は大きいのでこういったコースを繋げて西粟倉村の山々にもアクセスできるようにしたいですね。全長◯◯kmとか、カフェやランチ屋さんとかお風呂とか、マップに落とし込むだけでもずいぶんと訪れるサイクリストが増えるように感じます。逆にマップに落とし込まれていても草刈りがされていないとか路面状況が悪いとマイナスのイメージになってしまいがち。
鳥取砂丘=丘なので日本海に届く直前に上り基調が続きますが、サクッと日本海に到着。コンビニ休憩2ヶ所を挟んだものの3時間と掛からず到着しました。ランニングと比べるとあっという間に移動できてしまうのが自転車の良さですね。
鳥取砂丘前は観光地化されているのでコロナ禍でも随分と賑わっていました。
新店・Totto PURINの砂プリンでエネルギー補給。粉末状のカラメルをプリンに乗せていただきます。いわゆるトロトロ半液体系のプリンでスルスルとお腹に入っていきました。
鳥取砂丘は日本三大がっかりスポットと揶揄されることも多いですが、岡山県北民のハダからすれば山陰を訪れたならぜひ足を踏み入れて欲しいおすすめコンテンツです。砂しか無いけど楽しいんだ。裸足で軽くランニングするのが最高です。冬は積雪と重なってソリ滑りを楽しむ地元民も現れるんだぜ?
復路:鳥取砂丘〜西粟倉村は上り基調60km
下り貴重の片道60kmなら心地よい疲労感で終わることができますが、今日は上り基調の帰路が待ち構えています。市街地に移動してラーメンを啜り、足早に西粟倉村に向かいます。午後から天気が崩れる見込みなので早めに帰りたいところ。
鳥取市は人口20万人の街で車が無いと移動しにくい地方都市です。電車やバスで観光するのは意外と大変。とは言え、自転車1台=ロードバイクやMTBといったスポーツバイクがあれば移動が随分と楽になります。
市街地から少し離れると日本最大の池(!)・湖山池もあり、休日朝はランナーやサイクリストが練習に励んでいます。1周15kmちょっとで回れるスーパーフラットコースなので自主100マイルにもちょうど良さそう。
帰路となると疲労も蓄積し、お尻が痛くなってきました。コンビニでアイスクリームを食べたりレッドブルを飲んだり都度休憩しながら西粟倉村に向かいます。
用瀬町や智頭町に着くころには雨が降ったり止んだりと落ち着かない天気が続き、最後にはヒョウが降ってきました(泣)
帰路は獲得標高も増え、1時間近く余分に掛かってしまいましたが、なんとか西粟倉村に到着。6時間越えと初めてのロングライドにサドルに慣れないお尻は真っ二つに割れてしまいそうでした。
6時間ちょっとで120kmを移動できる自転車の面白さを味わえた初めてのロングライドでした。
次は1日100kmくらいMTBを漕いで1泊2泊でMTBライドトリップをしてみたいなと妄想を膨らませています。奥さんの実家が愛媛・今治なので長期休暇を利用してしまなみ海道経由で大移動するのも良さそう。
ウェアや装備のまとめ
最後に当日着用したウェアや装備の紹介です。
ウェア
- シャツ パタゴニア ロングスリーブ・キャプリーン・クール・ライトウェイト・シャツ
- パンツ パタゴニア テルボンヌ・ジョガーズ
- シューズ ニューバランス MT10
- ヘルメット バーン メイコン・バイザー
- グローブ サロモン アジール・ワーム・グローブ
- サングラス グダー OGs
装備
- バッグ パタゴニア ライトウェイト・トラベル・ヒップ・パック 3L
- レインジャケット パタゴニア ストーム10
- 水分 ペットボトル500ml:1本(都度コンビニ補給)
MTB用のウェアは全く持っていないのでほとんどがトレイルランニング仕様です。MTBバイクを始めたからといって新たにウェアを買い足さなくてもランニング用に愛用するウェアで十分に対応できそうです。厚底だとペダルを踏み込んだ時のふわふわ感が気になるのでシューズはニューバランスの薄底ランニングシューズ・MT10です。
今回特に良かったのは(2連続中止になった100マイルレース)UTMF2021用に新調したパタゴニアのレインジャケット・ストーム10です。今まではパタゴニアのレインジャケット、クラウド・リッジ・ジャケットを愛用していましたが、より軽くコンパクトに収納できて水弾きも汗抜けも良いので荷物を減らしたいトレイルランニングやMTBで重宝しそうです。