【ニワトリの捌き方】名古屋コーチン有精卵を孵化 解体精肉して実食してみた

自宅の庭でニワトリを飼育しています。今回は有精卵から孵化させた名古屋コーチン雄を解体して食べた記録を書いています。手のひらに乗るほど小さかったヒヨコが大きくなり、成長したニワトリを解体して食べる過程は非常に感慨深いです。

注意

グロテスクな画像もありますので苦手な人は読み進めるのを止めてくださいね

名古屋コーチン・ホシノブラック・烏骨鶏を飼育

我が家では2020年6月からニワトリの飼育を開始しました。現在は以下のニワトリ計10羽を飼育しています。

  • 名古屋コーチン 雄3:雌3
  • ホシノブラック 雌2
  • 白烏骨鶏 雄1:雌1

6羽の雌を飼育しているので毎日3〜4個の卵を生んでくれます。ニワトリ飼育前は毎週末スーパーマーケットで卵1パックを購入していましたが、卵を買うことなく自給できるようになりました。

バタリー養鶏のようなマンションにギュウギュウ詰めで育つニワトリとは違い、放し飼いで動き回り雑草や野菜くずを食べるニワトリの鮮度抜群卵は絶品です。箸で黄身を掴むと白身ごと持ち上がる粘度の高い卵が毎日手に入る喜びを噛み締めています。

名古屋コーチンは有精卵を孵化させヒヨコから育てる

名古屋コーチンは有精卵を孵化させて育てています。ホシノブラックはヒヨコを知人から分けてもらい、白烏骨鶏は大人になった個体を知人から分けてもらいました。

名古屋コーチンの孵化の様子はこちらをお読みください。【有精卵を孵化させて名古屋コーチンを育ててみた ニワトリ家庭養鶏の準備と手順のまとめ】

1度目の有精卵孵化は孵化器の温度調整がうまく出来ずヒヨコとして生まれることなく全滅。2度目の挑戦で購入した名古屋コーチンの有精卵10個から7羽のヒヨコが生まれました。そのうち雌1羽は知人の家に嫁いでいきました。

名古屋コーチン6羽(雄3:雌3)はすくすく育ち、気づけば孵化後8ヶ月が過ぎました。すっかり大人になった名古屋コーチンにある問題が発生します。

名古屋コーチン雄の性欲が強過ぎて雌の背中が傷つく

それは雄の性欲問題です。毎日のように名古屋コーチン雄3羽が名古屋コーチン雌やホシノブラック雌、白烏骨鶏雌の背中に乗り掛かっては交尾を迫るのでした。

有精卵から孵化させたため、雄:雌の比率は運任せのガチャ感があります。ヒヨコ状態では雌雄の判別ができず、孵化後1ヶ月ほど経ってようやく分かるようになりました。

いつもは仲良く一緒に行動しているのに朝晩になるとムラムラするのか交尾が盛んに行われます。雄は尖った爪先で雌の背中に乗り、クチバシで後頭部を噛んでバランスを取ります。そのため、モテる雌ほど背中が傷つき、後頭部にハゲが目立つようになってしまいました。

モテる雌の背中は毛が抜け落ち血まみれになってしまうこともありました。少しでも傷つかないように包帯を巻いてみても効果はあまりありません。ダメージを受けて元気がなくなることも増えたので雄の数を減らすことにしました。

いずれ卵を産まなくなった雌も食べる予定だったので一足早くニワトリの解体をすることにしたのでした。

首切り・毛抜き・解体・精肉の4ステップ

東京から西粟倉村にランナー仲間が家族で遊びに来てくれたのでそのタイミングでニワトリを解体することにしました。3人の男の子が鶏肉を食べられなくならないか心配でしたが、一生懸命手伝ってくれました。

ニワトリはコミュニティ内でヒエラルキーが決まった動物です。つまり10羽のコミュニティであれば1番〜10番までの順位付けがすべて決まっています(順位は威嚇行動も含めて日々変動します)。名古屋コーチンの雄3羽の中で最も順位の低い雄を捌くことにしました。強い雄には引き続き我が家のニワトリコミュニティを守って欲しい意図がありました。

ニワトリ解体は以下4ステップで進めました。

  1. 首切り 目をテープで隠し羽根や足を紐で括り、出刃包丁で首を切り落とす
  2. 毛抜き 毛をむしる、バーナーで表面を炙る
  3. 解体 腹を割き内臓を抜き取る
  4. 精肉 肉を部位別に分ける

ハダは猟師なので鹿や猪の解体経験はありましたが、ニワトリの解体は初めて。どんな体の構造になっているのか曖昧なイメージしかありません。頭にイメージするのはケンタッキーフライドチキン。ランナー仲間一家と奥さんと皆で試行錯誤しながら取り組みました。

ニワトリの目をテープで括り視野を奪います。テープで覆うだけで随分と大人しくなります。ロープで両足と羽根を縛り、身動きが取れないようにします。

出刃包丁で骨ごと首を切断。逆さにして血抜きをします。その後は羽根をブチブチとひたすら抜いていきます。手に羽根が付いたり飛んだりするので大きなタライに入れて毛抜をするのがおすすめです。

毛抜きの前にお湯に浸ける方法もありますが、ひたすら抜き続けるだけでもOKです。腕部分や尻部分の長い羽根が抜きにくい印象がありましたが、10〜15分程度であっという間に丸鶏になりました。さっきまで生きていたニワトリがもう肉としか認識できなくなってしまうのは狩猟に近い感覚があります。

最後にバーナーで表面を軽く炙り羽根を焼き切って終了です。

内臓の入った丸鶏の解体は様々な方法があります。YouTubeで探し当てた動画を頼りに解体を進めました。鹿や猪の解体に比べるとずいぶんと簡単でキッチンの上で完結するのはニワトリの良さですね。解体を進めるうちに「これは砂ずり」「こっちが心臓」と普段食べている鶏肉や内臓が収まっていることがよく分かります。

ふだんスーパーマーケットで見かける白色の鶏皮、ピンク色の肉とは違い、赤い肉、黄色い脂に驚きます。見た目は親鶏ですね。

丸鶏→解体→精肉までの過程は動画を観ながらでも1時間程度で終了しました。今回は肉や内臓はその場でバーベキュー、余った骨=鶏ガラはスープを作ることにしました。

いざ実食。今回はバーベキュースタイル。

孵化後8ヶ月の名古屋コーチンの肉はふだん食べている国産 or ブラジル産ブロイラー(若鶏)と全く違います。とにかく肉が硬いんだ。西粟倉の方言で言えばシワい。だけどジューシー。

親鶏のような肉のゴリゴリ感、皮の噛み応え、脂のコクを楽しむことができます。庭を駆け回りカエルを美味しそうに食べていた名古屋コーチンの姿が頭に浮かびます。

噛み応えのある親鶏肉やホルモンが大好きなので非常に満足度の高い味わいでした。ブロイラーのように噛み切れないので包丁で一口サイズに切ってから焼くとスムーズですね。

鶏ガラ(やモミジ、トサカ)を煮込んだスープに米と卵(これも名古屋コーチン!)を入れ、名古屋コーチンの黄金雑炊でシメ。濃い!スープがとにかく濃い!

翌朝のトレイルランニング後に食べたのですが体に染み渡って最高でした。ニワトリは捨てる部位が無いとよく言われますが、その理由が分かるくらいに食べ尽くすことができました。大満足。

卵生産→肉調達のサイクルを回す

名古屋コーチン雄を1羽食べたので現在は9羽体制になりました。雄が計3羽になったことで雌のダメージは軽減されましたが、まだまだ男どもの性欲は強く毎日交尾を迫っています。春になってから尚更お盛んだよ。

有精卵孵化→ニワトリ飼育→卵生産→解体と一連の流れを経験できたことで家庭養鶏のサイクルを1周できました。毎日の卵生産を楽しみつつ、ハレの日のご馳走としてニワトリを解体してバーベキューで食べるのが良さそう。

ニワトリの寿命は10年前後と言われるものの、無精卵を生む行為は女性で言うならば生理です。孵化後1年半程度で卵は産まなくなるようなので、ゆくゆくは雄に続いて雌も食べてみようと考えています。雄と雌で味わいも違うんだろうか。

ちなみに遊びに来てくれたランナー仲間は持ち帰った有精卵で孵化にチャレンジ中。我が家のニワトリが生んだ卵が仲間の家で孵化するなんて想像するだけで嬉しいものです。