ウルトラマラソン&トレイルランナーのハダです。
自宅から20kmの場所にあり、鳥取と岡山の県境に位置する那岐山(標高1255m)はお気に入りの山の一つです。
今回は那岐山を舞台にトレイルコースを設定し走ってきました。
仕事終わりの金曜日はそそくさと布団に入り、土曜日の早朝にラン開始、お昼には山を降り、那岐山周りの美味しいごはん屋さんでランチをするという設定の日帰りトレイルトリップです。
那岐山縦走ぐるり27kmの概要
今回のコースは那岐山縦走ぐるり27km。
名前の通り、那岐山を中心に縦走を楽しみながらぐるりと1周するコースです。
那岐山縦走ぐるり27kmの概要は以下です。
- 那岐山縦走を中心とした総距離27km&獲得標高1,500m
- 前半はトレイル、後半はロードと比率は半々
- 往復コースは飽きるのでぐるりと1周できるコース設定
- コンビニや水場の確保を考慮
- 休日早朝スタートし昼には山を降りる活動時間4−5時間の日帰りトレイルトリップ
週末の午前中のトレイル練習をイメージしてコース設定をしています。
獲得標高はある程度稼ぎたい、後半にトレイルはキツイので前半に寄せたい、後半にコンビニエイドを設定してしっかり補給できるように…などグーグル・マップや登山コースとにらめっこしながら考えたコースです。
那岐ピークスタフトレイルチャレンジの逆走試走も兼ねる
毎年6月に那岐山では那岐ピークスタフトレイルチャレンジというトレイルランニングレースが開催されています。
プロトレイルランナー・奥宮俊祐氏がプロデュースし、広島のITADAKIが企画をしているミドルトレイル。
UTMBの参加資格レースとして認定されており、ITRAポイントが3ポイントが獲得できるのも嬉しい点。
チャレンジコースは総距離57kmに対し獲得標高が4,590mと名前の通りタフなコース設定です。
およそ50km程度のトレイルランニングレースの獲得標高は3,000m台が多い印象ですが、まさかの4,500m越え!
今回の那岐山縦走ぐるり27kmは那岐ピークスタフトレイルチャレンジでも通る那岐山縦走の逆走コースを含んでいます。
那岐山は標高が1255mと高くはありませんが、那岐山縦走を通してトレイルでの獲得標高を稼げるのが良いですね。
那岐山縦走ぐるり27kmを走ってみた
今回のスタート地点は奈義町の那岐山登山口第一駐車場。
15台ほど車を止めることができます。
第一駐車場をスタートし少し登ると蛇淵の滝があります。
昔より淵に大蛇が住むといわれ、雨乞いの聖地としても広く知られています。
A、B、Cと那岐山にはコースがありますが、今回は登山道Cコースを選択。
前半はゴツゴツとした岩場が多いトレイルです。
1つ目の水飲み場はコップ付き。
走って登るというよりはガシガシとパワーウォークで登る程度の傾斜が多いですね。
針葉樹林ばかりではなく広葉樹林も多く景色の違いを楽しめるコースです。
ようやく空が開けてきました。
那岐山・三角点峰に到着。
第一駐車場からは3.3km程度。
ここから400m進むと那岐山頂に到着します。
その前に那岐山・三角点峰付近には水飲み場があるので立ち寄って水分補給。
脇道を200mほど下ると水飲み場があります。
縦走路沿いに水飲み場があるのはありがたいですね。
そして、那岐山頂に到着。
標高1255mと高さはそこまでありません。
山頂にはベンチなどもあり、スペースも大きいのでお昼ごはんに最適です。
那岐山頂には避難小屋もあります。
那岐山頂に到着したのでごはんタイム。
トレイルランニングレースではエナジージェルやエイド食が中心になるので、こういった山行ではてづくりのごはんを楽しみたいなと思っています。
前日に握ったおにぎりを食べるのがマイブームです。ハダはアルミホイル派、焼きたらこ党。
エネルギーを補給して、ここからはお待ちかねの那岐山縦走です。
那岐山縦走の全体感が見える美しい稜線。
奈義町の町並みがよく見えます。
奈義町の奥に見えるのは岡山県北の温泉街・湯郷。
あ
なぜか那岐山から滝山への縦走中にはなぜか鹿の死骸が2つありました。
おそらく熊が死骸を運んだのではないかと思いますが、死骸が新しいのでいっそう怖いですね。
トレイルランニングや狩猟で熊に遭遇したことがありますが、本当に恐ろしいですね。
那岐山から3km縦走して滝山(1192m)に到着。
那岐山→滝山は終始景色も良いので那岐山頂で終わらずに滝山まで縦走するハイカーも多い印象です。
那岐山縦走ではゴツゴツとした岩場が多いのが特徴。
マイ裏山であり定番練習コースの後山縦走ではこういった岩場は無いので新鮮です。
広戸仙(1115m)に到着。
ここから那岐ピークスタフトレイルチャレンジと同じように声ケ乢登山口に出ることもできるのですが、今回は尾根コースを経由して手前の金山林道登山口に向かいます。
那岐山→3km→滝山→3km→広戸仙→3km→声ヶ乢と本来の那岐山縦走は計9kmありますが、今回の金山林道登山口の尾根コースでも距離は大して変わりません。
広戸仙を越えるとあとは下り基調。
ところどころ風倒木などもありますが、テクニカルなトレイルが多くて楽しいですよ。
ここが本当に城の跡なのかと痕跡を感じない矢櫃城跡。
無残に倒れた看板が城跡感があります。
前半はゴツゴツとした岩場や木階段が多い印象でしたが、細くふかふかとした下りトレイルは疾走感があって気持ちが良いです。
下りトレイル一辺倒かと思いきや、時折きれいな景色を眺めることができます。
長い冬が終わり春の訪れを感じる新緑と花の彩りが気持ちの良いトレイルでした。
金山林道登山口に到着。
スタートから13km程度の道のりでした。ここから残り14kmはロードが続きます。
油断したのか登山口手前の林道で盛大に転んでしまい左手が血まみれに。痛ェ…
道路にはなぜかメス鹿の頭蓋骨が落ちていました。
今回のコースで鹿の死骸を見るのは3体目。一体どうなってるんだ那岐山…
金山林道登山口から最寄りのコンビニ(ファミリーマート)まではロード下り7km。
前半はトレイル一辺倒でしたが、峠走並のロード下りで足の筋肉を刺激します。
山から降りると一面に広がる畑。のどかなで景色の良い道路も好物です。
岡山の奈義町には陸上自衛隊の日本原駐屯地があります。
今回のコースで通った滝山南部には演習場があり、演習場を通って滝山に登ることはできません。
日本原駐屯地入り口は国道53号線沿いに位置し、ファミリーマートやローソンがあります。
金山林道登山口から7kmと距離があるので水分やカロリーにはご注意ください。
今回はファミリーマートで水分補給(レッドブル)&カロリー補給(アイスクリーム)をし、しっかりめに休憩をして再出発。
ちなみにファミリーマート隣には唐揚げや鯛焼きの露店もあるのでカロリー補給に最適ですよ。
奈義町の観光スポットの1つである奈義町現代美術館。
建築家・磯崎新氏によって設計され、平成6年にオープンしています。
隣には奈義町のピザの名店・La gita(ラ・ジータ)があるので、ランチ→美術館の岡山県北ローカルデートもできますよ。
奈義町現代美術館を越えてからはゆるやかなロード上りが続きます(これが地味にキツイ)が、那岐山麗 山の駅が見えればスタート&ゴール地点である那岐山登山口第一駐車場まではあと少し。
前半13kmはトレイル、後半14kmはロードときっぱり分かれた極端なコースですが、那岐山縦走ぐるり27kmのコースは以上で終わりです。
那岐山縦走ぐるり27kmのまとめ
以上、那岐山縦走ぐるり27kmでした。
レースではないので適度に休憩しながら、GPSウォッチを止めておにぎりやおやつ、コンビニエイドを楽しみながら走った27kmでしたが、およそ4時間程度で走り切ることができました。
自宅から20kmの近場に縦走トレイルを楽しめる山があるのは嬉しいですね。
前半はトレイルを楽しみつつ、後半はロードでゆっくり流すイメージでしたが、週末のトレイル練習としては少し物足りない印象でした。
もう少し距離を伸ばして総距離40km&獲得標高2,500m越えくらいのコースを設定したいなと思いました。
この点は前半の那岐山登山道のAコースやBコースを周回したり、那岐ピークスタフチャレンジ同様、中盤に智頭町まで北上することで調整ができそうです。要開拓ですね。
GPSランニングアプリ・Stravaと連携できる立体地図動画作成サービス・ayvriで3Dコースを作成しました。
那岐山周辺は美味しいごはんが充実
最後に那岐山周りの飲食店をご紹介します。
走り終えた後のごはんが楽しみで走ってるようなものなので山周りのごはん屋さんは超重要。
那岐山は1255mと高過ぎない標高で初心者向けという点に加え、近くに美味しい飲食店が多い点がポイントです。
本格的ナポリピザが食べられる奈義町の人気店、La gita(ラジータ)
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奈義町でごはんと言えば必ずと行っていいほど名前が上がるのがLa gita(ラ・ジータ)。
本格的なナポリピザが食べられるお店で休日は入店待ちの列ができるほどの人気店です。
奈義町現代美術館の隣にあるガラス張りの建物が目印です。休日のランチ&ディナーデートにバッチリの雰囲気です。
今回の那岐山縦走ぐるり27kmコースでも通ります。
ジビエメニューも豊富な智頭町のフレンチレストラン、山のブラン
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山のブランは鳥取・智頭町にあるフレンチレストラン。
シェフのハジメさんの創作意欲がたっぷり詰まったメニューと広々としたお店の雰囲気が素敵で大好きなお店です。
ランチはピザを中心のメニュー展開、カフェ利用もOK、夜は予約制のコースディナーがあります。ジビエメニューも豊富。
今回のスタート地点である那岐山登山口第一駐車場から山道を進んで15kmほどの立地です。
【山のブラン(鳥取・智頭)】ジビエディナーを食べられるフレンチレストラン【山のブラン(鳥取・智頭)】ジビエディナーを食べられるフレンチレストラン
お妻さまと予約制のフレンチディナーを食べた際の記事も御覧ください👆
クラフトビールとパンが楽しめる智頭町・タルマーリー
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タルマーリーは智頭町にあるクラフトビールとパンのお店。
全国どころか世界からお客さんが集う田舎に佇む伝説的なパン屋さんです。
今回のスタート地点である那岐山登山口第一駐車場から山道を進んで12kmほどの立地です。山のブランも近いですよ。
タルマーリーのオーナー、渡邉格(ワタナベイタル)さんは本も書いているのでぜひ読んでみてください。
マルクス主義と天然麹菌に導かれた元パンクロッカーが田舎のパン屋をつくるまで経緯が非常に面白いですよ。
土曜日早朝ラン → La gita or 山のブランでランチ → タルマーリーでテイクアウトがおすすめ
今回の那岐山縦走ぐるり27kmは4〜5時間で走り終えるコースなので早朝スタートすればランチタイムに美味しいごはんを楽しむことができますよ。
ハダのおすすめは土曜日の早朝から走り、ランチはLa gita または山のブラン、そして、テイクアウトでタルマーリーのパンとクラフトビールを買って帰るのがおすすめです。
午前中いっぱい走った土曜日の夜のご褒美はタルマーリーの自家製クラフトビールを喉に流し込み、日曜の朝はタルマーリーのパンと淹れたてのコーヒーでゆっくりした朝食を楽しむなんて最高です。