トレイルランニングの大会レポートやレビューってなかなかネット上でヒットしません。いや、ほんとに。
RUNNETの場合、大規模なマラソン大会ではレポートが書いてあることも多いけれど、レポートが一つもない地方大会も多かったりします。ましてや競技人口がまだ少ないトレイルランニングはなおさら。
大会のWEBや申込サイトに載っているのは概要ばかり。ほんとうに知りたいのはレース当日の様子やコースのリアルな雰囲気なのに、その情報がうまく見つからないんだよなぁと常々感じていました。
だったら自分自身が大会に出場しているんだから、備忘録も兼ねて大会レビューでも書いてみようと思い立ったのでした。なので!さっそく一本目の記事を書いてみます。
なかばトレイル蒜山 レース概要
- 距 離:24km(トレイル:ロード=5:5)
- 日 時:2016年8月14日(日)
- 場 所:岡山県・真庭市
- 運 営:funrunde合同会社
- 参加賞:ジャージー牛乳せんべいw
- WEB:なかばトレイル蒜山|funrunde
岡山県と鳥取県境にある中国山地の大山連峰の東に連なる上蒜山(1,202m)中蒜山(1,122m)下蒜山(1,100m)の三座を縦走し、縦走後はひたすらロード10kmを走るミドルコースのトレイルです。
すぐ近くにある鳥取県最高峰の大山(1,729m)はとってもお気に入りの山。三・四ヶ月に一度くらい登ったり走ったりしています。大山はほんとうに自信を持っておすすめするのでトレランをやってるひともそうでないひともぜひ試しに一度登ってみてください。鳥取の宝です、マジで。
大山の近くということもあって会場までの道のりも慣れているし、2015年は蒜山高原マラソン全国大会@ハーフマラソンにも出場しました。なにより8月に一発はレースに出たいと思いながらも、近場では大会が開催されておらず、悩んだ末に参加したのが今回の大会でした。
実は申込〆切を何日か過ぎていたのだけれど、お願いしたらなんとか出場させてもらえることになりました(ラッキー)。でも、正直に言うと、WEBの20年前(言い過ぎか)のhtml感とか、申込手続きの面倒臭さ(クレジットNGのFAX送信&銀行振込)から、あんまり期待もしていなかったのでした(失礼)。
実際に走ってみた
なかばトレイル蒜山は、フタを開けてみれば計100人が参加するレースでした。
7月に参加した山岳後山マラソン(31km・岡山県美作市)でお会いした方もちらほらいらっしゃって「あ、ども、ご無沙汰ですー」とご挨拶。まだまだ岡山でトレイルランニングの大会って小規模なものが多いけど、こういう出会いが地味に心強かったりするのだ。
すっかり前置きが長くなったけれど、いざスタートです!
天気にも恵まれて最高のスタート。やっぱり蒜山は美しい。この後、どれくらい暑くなるのかだけが心配…
早朝6時受付開始&7時スタートって、自宅を出発するのが早過ぎてかなりシンドイけれど、その分お昼前にレースが終わるのが地味に嬉しいっすね。
2km程度の舗装路を走ったかと思えば、すぐにトレイルへ。ここから約12kmの蒜山三座・縦走が始まります。
トレイルに入って早々、トレイルの中央には鎖が出現。急な斜面は鎖を引っ張りながら登っていきます。「初っ端からかなりキツイから覚悟した方がいいよ」と前回出場者の方のアドバイスが的確過ぎて辛い。
しばらくすると笹原の稜線へ。最高の見渡しのおかげ(せい)で先の先までコースが見えてしまうのが逆に辛いっす。
蒜山三座はとにかくコースが狭い。ひと一人が通るのがやっとの道幅がほとんどなので、登山客とすれ違う時やランナーを抜くときは注意しないと危ないかもしれません。
思わず声(嗚咽&感嘆)が出てしまうくらい、キツい前半のトレイルですが、さすがの蒜山高原。縦走の合間合間に見える景色は格別でした。
折り返し12km後、三座で最も高い上蒜山(1,202m)山頂への登りは「崖」です。鎖にしがみつかないと登れないくらい、崖。
下りは大山のように急で道幅が狭く、ガレ場も多々あるので、相当に注意しないと怪我します、ほんとに。でも、登りで差がつけにくい分、下りで攻めればぐっと順位が上がるはず。
コースは、舗装路(2km)→三座縦走(12km)→舗装路(10km)と続くのですが、最後の舗装路もまた心が折れます。ただただ見晴らしの良い自転車道をひたすら淡々と10km。
ここで挫けずにしっかりと粘ればタイムは縮んだにちがいありません。道の駅に寄って用を足している場合じゃなかったぞ俺。
まとめ
結果は、
- タイム:4時間3分
- 順 位:17位/100人中
というまずまずの順位でレースを終えることができました。でも、目標の4時間以内には間に合わなんだ。
今回の出場でコースもしっかりと頭に入ったし、頑張りどころ&力の抜きどころも見えたので、来年も出場してタイム更新を狙いたいと思います。
余談ですが、下りの急カーブで滑って転んで笹原に突っ込みコースアウト、笹で切れて腕を出血したり。お気に入りのシューズだったHOKA ONE ONEは激しい下りに耐え切れずパックリと靴底ソールが剥がれてオシャカになってしまったり。身体もギアも相応にズタズタになったのでした。キツかったけど、ほんとうに楽しかった!