NEMO(ニーモ)のスイッチバック(ショート)のレビューです。
- テント泊初心者が1つ目に購入すべきマットを探している
- 耐久性や価格からクローズドセルマットを検討している
- 軽くてコンパクトなものが欲しいが寝心地は重要
スリーピングマットはエア式・インフレータブル式・クローズドセル式など様々なものがありますが、破れて使えなくなる心配の無いクローズドセルマットは初心者1つ目のマットとしておすすめです。
テント泊初心者のハダは散々いろんな人に相談しては悩んだ挙げ句、1つ目のマットは無難にクローズドセルマットを選びました。クッション性が高く折り畳みがコンパクトなNEMO・スイッチバックの快適な寝心地に大満足しています。
- しっとりもちもち素材で地面の底付き感が無い
- 凸凹がきれいに噛み合いコンパクトに折り畳める
- 折り畳んで座布団にも使える
テント泊での縦走など重量やザック容量を削りたいシーンには向きませんが、友人とのバーベキューやキャンプを楽しむシーンで快適な寝心地を実現してくれます。しっとりもちもちな感触がクセになりますよ。
名作サーマレスト・Zライトソルと対抗するクローズドセルマット
NEMO・スイッチバックの概要は以下です。
- 価格 5,830円(税込)
- 重さ 300g
- サイズ 厚2.3cm*幅51cm*長130cm 収納サイズ:奥行13cm*幅51cm*高10.75cm
- 材質 ポリエチレン
- 断熱材 クローズドセルフォーム、メタライズドフィルム
- R値 2
パッと見た感じはよくあるZタイプ=蛇腹折りのクローズドセルマットですが、ランダムに並べられたかのような六角形の凸凹フォーム形状が特徴です。
後述しますが、この凸凹がぴったりと噛み合うことで厚みのあるマットでしっとりもちもちなクッション性を実現しながらも折り畳み時に分厚くならない工夫がされています。
クローズドセルマットかつZタイプ=蛇腹折りのカテゴリーでは長年サーマレスト・Zライトソルが市場シェアを取っていますが、NEMO・スイッチバックはその対抗馬として挙げられることの多いマットです。
凸凹がきれいに噛み合いコンパクトに収納可能
NEMO・スイッチバックの特徴は以下です。
- しっとりもちもち素材で地面の底付き感が無い
- 凸凹がきれいに噛み合いコンパクトに折り畳める
- 折り畳んで座布団にも使える
NEMO・スイッチバックはしっとりもちもち素材で地面の底付き感がありません。
マットの厚みは2.3cmと肉厚。
サーマレスト・Zライトソルは2cmなので0.3cm分厚いですね。ただし、重量や折り畳み時のサイズは大差ありません。
高さのある独自の凸凹フォーム形状により同カテゴリーの一般的なパッドよりも20%も圧縮されないスペースを確保できるとのこと。つまり、温かい空気を溜め込めるようになっているんですね。寝袋のロフトを引き出す役目を果たし、保温性をいっそう高めるのでしょう。
さらに硬さの異なる2層のフォーム素材を組み合わせることで快適な寝心地を実現しています。しっとりとした手触り、ふわふわというよりももちもちした感触です。
裏面には地面からの熱を反射するサーマルフィルムを装備しています。
不規則に並べられた凸凹の突起同士はぶつかることなく、ピタッと組み合わさるようデザインされています。きれいに噛み合うことで折り畳んだ時にコンパクトに収納できるようになっているんですね。
スリーピングマットとして使うだけではなく、道中の休憩時やキャンプ時に折り畳んで座布団として使うことも可能です。ロールタイプにはないZタイプ=蛇腹折りの良い点です。ロールタイプのクローズドセルマットではクルクルと巻き上がってしまいますもんね。
クローズドセルマットの宿命 体積が大きくザックの収納箇所に悩む
171cmのハダの場合、ショートサイズ130cmがあれば頭から膝までカバーできる
NEMO・スイッチバックの気になる点は以下です。
- 体積が大きいためザックの収納箇所に悩む
- パタパタと開くのでバンジーコードなどで縛る必要あり
- 重さ300gとそれなりの重量がある
広げた時のサイズは厚2.3cm*幅51cm*長130cmとショートサイズのクローズドセルマットとしては一般的です。一方、折りたたみ時のサイズは奥行13cm*幅51cm*高10.75cm。
この奥行13cm&高さ10.75cmが何とも言えない難しいサイズ感なのです。
1泊2日のテント泊用のザックはOMM・クラシック25(25L)やトレイルバム・バマー(30L)を愛用していますが、サイドポケットに収納するには大き過ぎて入りません。かといってザック底部にバンジーコードを取り付けて外付けすると揺れが気になってしまいます。
結果的にザック上部の雨蓋やストラップで抑え込むように外付けしています。あまりバランスが良いとは言えず、軽くて大きいマットゆえバタつかないか風で飛ばされないかが心配です。
蛇腹折りに収納するマットですが、マットが開かないように固定するバンジーコード等はありません。自分で用意する必要があります。
バンジーコードなどで縛ることもできますが、コードが細過ぎるとマットが凹み(傷つく)クセが付くのでご注意ください。かといって大きな輪ゴムでは千切れた時に困るし、ヨガマット用のマジックテープ付ストラップでは過剰過ぎるし…と自分なりの解をまだ見いだせていません。
重さは300gです。
体積が大きい分、持ってみて「重いなぁ」と実感するわけではありませんが、様々なマットと比較すると特段軽いというわけではありません。以下、クローズドセルマットの代表的なモデルを参照します。
- 山と道・Minimalist Pad 53g 3,520円
- 山と道・UL Pad 15+(100cm) 113g 5,060円
- サーマレスト・Zライトソル(Sサイズ) 290g 5,280円
- サーマレスト・リッジレスト ソーライト(Sサイズ) 260g 3,520円
- エバニュー・FPmat100 160g 2,860円
エバニュー・FPmat125との比較、長さは5cmしか変わらない
サーマレスト・Zライトソル(Sサイズ)は290gとほぼ同じ重さです。
とはいえ、同じく蛇腹折りかつザック背面パッドへの収納が可能なエバニュー・FPmat100は160gとNEMO・スイッチバックの半分の重さしかありません。
軽さと性能はトレードオフの関係です。重さだけで性能を測ることはできませんが、軽量クローズドセルマットというカテゴリではまだまだ軽い製品がたくさんありますね。
軽量性を追求しないキャンプでしっかり寝たい時の追加マット
エバニュー・FPmat125との比較、素材感も厚みも大きく異なる
現状、ハダのテントも合わせた現状のスリーピングシステムは以下です。
OMM JAPANやOMM LITEの出場も見据えて軽量なギアが中心です。
- テント ヘリテイジ・クロスオーバードーム2G(2人用)
- シュラフ パタゴニア 850ダウン・スリーピング・バッグ 30F/-1C(レギュラー)
- マット② NEMO・スイッチバッグ(ショート) ※快適に寝たい時に追加
- マット① エバニュー・FPmat125
- グラウンドシート デュポン・タイベック・Rシルバー(1m*2mサイズ)
- ペグ MSR・グランドホグステイク(4本)
テントはヘリテイジ・クロスオーバードーム2Gを使っています。設営が簡単な自立式のシングルウォールで超軽量ドーム型シェルターです。
スリーピングマットはエアやインフレータブルではなく、クローズドセルマットを使っています。マット①のエバニュー・FPmat125は折りたたんでザック背面パッドとして使えるのがお気に入りのポイントです。
とは言え、エバニュー・FPmat125だけでは寝心地が今ひとつなので、マット②としてNEMO・スイッチバック(ショート)を重ねて寝ています。
NEMO・スイッチバッグは厚み2.3cmとそれなりに嵩張りますがしっとりふかふかの寝心地を提供してくれます。ちゃんと眠りたい時の追加マット的な位置付けです。
グラウンドシートはテントに合わせた既製品が売っていることも多いですが、値段が高いのでタイベックで代用しています。1m*2mにカットされたものがAmazonで1,000円程度で手に入ります。
サイズは2種類あるが130cmのショートで十分
NEMO・スイッチバックはAmazonや楽天市場、アウトドア専門店で購入することができます。
NEMO・スイッチバックはレギュラー/ショートの2種類のサイズがあります。
- レギュラー 長さ183cm 重さ415g 価格7,150円
- ショート 長さ130cm 重さ300g 価格5,830円
身長171cm&66kgのハダはショートサイズを購入しました。クローズドセルの欠点である重量と折りたたみ時サイズをコンパクトにしたい意図がありました。
長さ130cmあれば頭から太ももまでの範囲をカバーできますのでスリーピングマットとして困ることはありません。
NEMO・スイッチバックの基本カラーはオレンジですが、ボリエールというダークグリーンの新色カラーもあります。派手はオレンジとは異なり落ち着いた良い色味なのですが長らく売り切れ中です。