【OMM クラシック25】アドベンチャーレース&ファストパッキング向けザックが2020年にリニューアル

OMM(オリジナルマウンテンマラソン)のバックパック・クラシック25のレビューです。

1973年に発売されたOMMの名作が2020年に待望のリニューアル。いっそう多機能になったアドベンチャーレース向け&ファストパッカー向けのザックです。

こんな人に読んで欲しい
  • デイハイキング1泊2日テント泊用のザックを探している
  • OMM JAPANOMM LITEに参戦したい
  • ザックは収納力はもちろん整理力が大事

ハダはOMM LITEOMM JAPAN出場を視野に入れて購入しました。

ウエストベルトによって腰回りが安定するので8〜10kgの荷物を背負って走っても揺れにくいのが良いですね。

デイハイキングや1泊2日のテント泊でも使いやすい容量25Lです。

OMM・クラシック25の特徴まとめ
  • ウエストベルトの位置が高くフィットするので横揺れしにくい
  • メッシュポケットや雨蓋ポケットの収納力が高い
  • 背面パッド用ポケットがあるためDuomat以外のスリーピングパッドの交換可能

オールドスクールなちょいダサめなデザインが目を引きますが、リニューアルされた名作は機能性が向上するだけではなく拡張性も改善されています。

用途に応じたカスタマイズができるので汎用性の高さが見どころですね。

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OMM(オリジナルマウンテンマラソン)

OMM・クラシック25は容量25リットル17,600円。数字上の容量以上にメッシュポケットや雨蓋ポケットの容量が大きいので使い勝手が良いですよ。

デイハイキング〜1泊2日テント泊まで対応する容量25リットル

OMM・クラシック25の概要は以下です。

OMM・クラシック25の概要
  • 価格 17,600円(税込)
  • 容量 25リットル
  • 重さ リーンウェイト:405g、フルウェイト:715g
  • カラー グレー、ブルー、オレンジ、グリーン、ピンク、パープル
  • 生地 210T&TPU強化ナイロン
  • 付属 バックパッド/スリーピングマットとして取り外し可能なDuomat
  • 応用 ウエストベルトはウエストバッグとして使用可能、缶も開けられるペグ2本付

25〜30Lの1泊2日のテント泊にも対応するザックは数千円台のメジャーブランドから3万円を越えるガレージブランドまで種々様々なものがあります。

OMM・クラシック25は定価17,600円なので中間的な価格帯でしょうか。値段の割に安っぽくない作りが好印象です。

しかも背面パッド兼スリープマットであるDuomatも付属します。

長さ80cm・重さ200gと半身の軽量マットなので寝心地はあまり期待できませんが、他スリーピングマットの重ねて使うのにちょうどよさそう。1枚単体ではなく、サブマットとしての利用がおすすめ。

OMM公式サイトではDuomatは定価4,180円と意外と高いんですよね。

ザック選びでは重さが気になるところ。

OMM・クラシック25は背面パッドやウエストベルトを外した最軽量なリーンウェイトで405g、フルウェイトで715gとなかなか優秀です。

ウエストベルトはへそ上の高めの位置に設定されており、取り外しも可能です。

しかも栓抜き(!)としても使えるペグによって取り外しができる斬新なデザイン。ランニング中に落ちないかが心配でしたが、ペグの太さ・長さとスリーブの径が絶妙なので「落ちにくいけど取り外しやすい」仕様になっています。

ペグ1本の重さは大体10〜20gですが、OMM・クラシック25を着用することでテント設営時しか使わないペグ2本の重量すら削ることができます。これぞカリカリULスタイル。

デザイン的にもウエストベルトをウエストバッグ化して単体で使う機会は少ないですが、凝ったギミックはOMMプロダクトの面白いところですね。

チェストストラップは可動式なので好みに応じて高さ調整ができるだけではなく、ホイッスル付です。OMM JAPANの必携装備にもホイッスルが当てはまるのでOMM・クラシック25を買えばホイッスル要らず。

収納力の高いメッシュポケット+雨蓋

OMM・クラシック25の特徴は以下です。

OMM・クラシック25の特徴まとめ
  • ウエストベルトの位置が高くフィットするので横揺れしにくい
  • メッシュポケットや雨蓋ポケットの収納力が高い
  • 背面パッド用ポケットがあるためDuomat以外のスリーピングパッドの交換可能

サイドにあるコンプレッションコードはトレラン用ポールを押さえつけるのに最適

OMM・クラシック25には取り外し可能なウエストベルトがあります。

OMM JAPANやOMM LITEは山を上り下りするトレイルランニング的な要素が強い一方、1泊2日のテント泊装備を携行する必要があるので8〜10kgの荷物を背負うことになります。

OMM・クラシック25を購入する以前は「このウエストベルトが格好悪いんだよな」と後ろ向きだったのですが、ザックを背負って山を走ってみるとウエストベルトの確かな機能を実感したのでした。

平地や下りのランニングでザックの揺れが生じますが、ウエストベルトが横揺れを軽減してくれます。腰荷重のザックに比べてウエストベルトの位置が高い(へそ上)ので、腰回しが良い点も見逃せません。

さらにウエストベルトにはジッパー付ポケットの役割もあり、スマートフォンや補給食など小物を収納するのに役立ちます。

OMM・クラシック25は容量25リットルですが、フロントやサイド部分のメッシュポケットの容量が魅力です。

ガシガシと詰め込めるだけではなく視認性も高いのでレインジャケットなどの収納に便利です。

サイドポケット1つに500mlペットボトルが2本入るのも嬉しいですね。トレイルランニング用ポールやテント用ポールも収まります。

サイドに配置されたコンプレッション用ドローコードによってポールがしっかり固定できます。荷物が少ない時にはザックの厚みを押さえ揺れにくくできることもポイント。

雨蓋にもジッパー付ポケットがあり容量2リットルと大きいのでヘッドライトや防風ジャケット、補給食の収納に重宝しています。

OMM・クラシックには背面パッド兼スリーピングパッドとしてDuomatが付属されていますが他の薄型マットに交換することも可能です。

トレイルバム・バマーのように角4点を固定するタイプではなく、背面パッド用のスリーブがあるのでザック内で背面パッドがズレにくいのが嬉しいポイント。

ハダはDuomatではなく、エバニューFPmat125に差し替えて愛用しています。

定価3,300円ですが、2021年8月現在、Amazonでは税込・送料込で2,568円22%OFFで購入可能ですよ。

  • OMM・Duomat 幅45cm・長80cm 重さ135g 価格4,180円(税込)
  • エバニュー・FPmat125 厚0.5cm・幅50cm・長125cm 重さ200g 価格3,300円(税込)

エバニュー・FPmat125の方がサイズが大きく重さは増えますが価格は安め。素材が薄い割に硬さがあるので底付き感が無いのがお気に入りです。

後述するNEMO・スイッチバックの下に敷き込むといっそう寝やすくなるので安心感があります。

ショルダーに収納が無い → Go Podでドリンクホルダーを拡張

OMM・クラシック25の気になる点は以下です。

OMM・クラシック25の気になる点
  • クローズドセルマットの収納場所が無い
  • ショルダーストラップに収納ポケットが無い
  • ちょいダサデザインかつ原色カラーしか無い

テント泊慣れしていないハダは睡眠環境には重量もスペースも割きたい派。

OMM・クラシック25に付属するDuomatだけでは地面の凸凹や硬さを感じるので寝転がっているうちに体が痛くなってしまいます。

スリーピングマットとしてNEMOスイッチバック(ショート)を愛用しています。

収納時の厚みは5.1cmで重さは300gとカリカリに削り込んだスリーピングマットではありませんが、柔らかく粘り気のあるクローズドセルフォームなので就寝中に背中や腰が痛くなりません。

しかし、OMM・クラシック25はNEMO・スイッチバックを収納する場所に悩んでしまいます。

ザック底部にバンジーコードを外付けする方法もありますがランニング時に揺れてしまいます。現状は雨蓋の下に挟み込む方法で固定しているのですが、軽くて大きいNEMO・スイッチバックなので不安定さを感じてしまいます。

トレイルランニング用ザックに慣れたランナーからすると、ショルダーストラップに収納ポケットが無いので若干の使いにくさを感じます。

ソフトフラスクや補給食、スマートフォンを収納できると便利なのですが、そのためのポケットはありません。

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OMM(オリジナルマウンテンマラソン)

OMM・クラシック25はその点は考慮されており、別売・後付でショルダーストラップの機能を拡張できるスタッシュポケット・Go Podがあります。マジックテープで簡単に取り付け可能です。税込2,750円と高いのが懸念点。

Go Podをショルダーストラップに取り付けることで500mlソフトフラスクや補給食、スマートフォンを収納できるようになります。

ウエストベルト同様に簡単に取り外しができるので、ザックの使用シーンに合わせられるのが良いですね。この拡張性がOMMギアの真髄。

これはOMMのアパレル・ギア全般に言えることなのですが、ロゴやメインカラーのオレンジの主張が強過ぎるっ!ひと目でOMMと分かるデザインなので好き嫌いが分かれそうです。

OMM・クラシック25はグレーを購入しましたが、他のカラーは緑・青・紫・ピンク・オレンジ…と正直グレー以外に選択肢の無いカラーリングでした。

とはいえ、OMM・クラシック25のオールドスクールでちょいダサ目なデザインなのが好みです。

シンプルなデザインとモノトーンのカラーが好みなのでオールブラックカラーなどが発売されると嬉しいところ。

OMM・クラシック25の購入方法

OMM・クラシック25はOMM公式オンラインストアやアウトドア専門店、Amazon、楽天市場などで購入することができます。

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OMM(オリジナルマウンテンマラソン)

定価は17,600円ですが、安く購入したい人は海外通販サイト・Wiggleがおすすめです。

ハダは本体価格10,700円+送料792円=合計11,492円(税込)で購入することができました。その差額6,108円で35%OFFです。

OMM JAPANのようなシビアな大会にも対応する25Lザックが12,000円切りで手に入ると考えると良いお買い物でした。