【パタゴニア ブラックホール・ダッフル 70L】トレラン遠征や家族旅行に重宝する大型バックパック

パタゴニアブラックホール・ダッフル 70Lのレビューです。

こんな人に読んで欲しい
  • トレイルランニングレース遠征用のバッグを探している
  • 長期出張家族旅行に使えるソフトバッグを探している
  • キャリーケースは既に持っているのでホイール付は要らない

2泊4日など100マイルのトレイルランニングレース遠征用のバッグとして購入しました。

ダッフルバッグというよりはドカドカ荷物を詰め込める70リットルの大型バックパックのような使い心地です。

パタゴニア ブラックホール・ダッフル 70Lの特徴まとめ
  • 持ち手の数が多く引き出しやすい上、バックパックとして背負うことも可能
  • メインコンパートメントの入り口が大きく荷物が出し入れしやすい裏面メッシュポケットも使い勝手が良い
  • 底部にはクッションパッド入り、頑丈な生地で荷物を守る

どうしてもトレイルランニングをはじめ山遊びの後は荷物が汚れがちですし、お土産を購入したりと荷物も増えがち。行きよりも帰りの方が荷物が増えちゃうんですよね。また、電車移動で複数の荷物を持ち運ぶのは置き忘れのリスクもありますし、車移動でも1度に荷物を運べると往復手間が無くなりますもんね。

荷物を入れるバッグは大きなもので1本化するに越したことはありません。

ハダ

トレイルランニングレース遠征はもちろん、オートキャンプや家族旅行など汎用性高く使えるのが嬉しいポイント。生地も頑丈なのでアウトドアシーンでも気兼ねなく使えます。

トレイルランニングレース遠征にぴったりの大容量ダッフル

パタゴニア ブラックホール・ダッフル 70Lの概要は以下です。

パタゴニア ブラックホール・ダッフル 70Lの概要
  • 価格 21,450円(税込)
  • 容量 70リットル
  • 重さ 1,440g
  • サイズ 高72cm・幅45cm・奥行34cm
  • カラー ブラック、ネイビー、ブルー等 計5種類
  • 生地 14オンス・900デニール・リップストップ・リサイクル・ポリエステル100%
  • 付属 バッグ内部に調節可能なストラップが2本付属
  • その他 TPU(サーモプラスチック・ポリウレタン)フィルムを生地表面にラミネート、底面はパッド入り

パタゴニアのブラックホールシリーズは名前の通り、ブラックホールのような収納力の高さが自慢のシリーズ。バックパックやトート、ウエストバッグ、キャリーバッグ等さまざまなバッグがありますが、その中心に位置するのがこのブラックホール・ダッフルです。

70リットルと容量が大きく重さもあるので、ダッフルバッグというよりはドカドカ荷物を詰め込める70リットルの大型バックパックのような使い心地ですね。

出張に出掛ける時はハード素材のキャリーケースを使うことが多いですが、軽くて嵩が増しがちなアウトドアウェアやギアの収納には適していません。山に遊びに行ってもキャリーケースのホイールを使うシーンも少ないですよね。

ブラックホール・ダッフルシリーズは多少雨にぬれても大丈夫ですし、汚れてもOK。生地も頑丈で縫製やアクセサリもしっかりしています。山遊びや旅行で使うバッグはこれぐらいタフなテイストなものが気分です。

ブラックホール・ダッフルシリーズは40・55・70・100Lの4種類

パタゴニア ブラックホール・ダッフルシリーズは以下の4種類のサイズ展開をしています。

以下、公式オンラインストアの商品ページテキストを参考に、サイズ別の使い分けをまとめました。

ブラックホール・ダッフルシリーズ 4種類サイズ別の使い分け
  • 40L
    16,500円 高54cm・幅35cm・奥行27cm 930g
    荷物が少ないときや長い週末に最適な、最小サイズのブラックホール・ダッフル。ほとんどの航空会社の機内持ち込み手荷物のサイズ基準を満たす大きさ
  • 55L
    18,700円 高68cm・幅40cm・奥行30cm 1,165g
    いつでもどこでも頼りになる働き者のブラックホール・ダッフル。気楽な週末旅行にも入念に練られた遠征にも十分なスペースでギアを整頓
  • 70L
    21,450円 高72cm・幅45cm・奥行34cm 1,440g
    1週間分の荷物を容易に収納できるブラックホール・ダッフル70Lは、ギア好きの人にぴったり。
  • 100L
    24,200円 高81cm・幅50cm・奥行37cm 1,640g
    最大サイズのブラックホール・ダッフル100Lはギアの多い長期旅行に最適で、荒っぽい冒険にも対応。

ハダが購入にあたって最も悩んだのがサイズ選びでした。55リットルか70リットルか…それが問題です。

100マイルのトレイルランニングレース遠征(電車移動、少なくとも2泊4日)での使用を目的としていました。

パタゴニア店舗でサイズ確認をし、自宅にある旅行用バッグの寸法を計測し、トレイルランニングのウェアやギアを引っ張り出してはあーでもないこーでもない…と思案を重ねました。

55Lでも収まる算段はありましたが、結果、大は小を兼ねる理論で70Lを購入しました。以下のようなシーンを想定して70Lを選択しています。

  • バッグ内は膨れるが、必携装備確認があるので事前にレース用ザックに装備を入れておくと便利
  • 遠征の道中で補給食を追加購入(特に水分=2Lペットボトル複数本)し荷物が増える(しかも重い)
  • 帰路は汚れたウェアやギアが増え荷物がかさ増しする。土産を買って更に荷物が増える

トレイルランニングレース遠征では70リットルの容量がパンパンに詰め込むことは少ないですが、荷物が増えてもバッグに1本化して収納することで持ち運び移動を楽にできるようにしています。ブラックホールダッフルを背負って、両手にはさらに手提げバッグを持って…という状態では電車移動もストレスフルですから。

ちなみに、1サイズ小さい55リットルはカラーバリエーションが豊富で計10種類あります。パタゴニア公式オンラインストアのレビュー数も多いですし、1番売れているサイズは55リットルなのでしょう。

また、ブラックホール・ダッフルシリーズには上に説明した4種類以外にブラックホール・ウィールド・ダッフルというホイール付ソフトキャリーケースタイプもあります。サイズは4070100L3種類。ホイール付きの方が重い荷物を運びやすいですが、出張&旅行用のキャリーケースは既に持っているため選択肢からは除外しました。

入り口が大きく荷物が出し入れしやすい70L大型バックパック

パタゴニア ブラックホール・ダッフル 70Lの特徴は以下です。

パタゴニア ブラックホール・ダッフル 70Lの特徴まとめ
  • 持ち手の数が多く引き出しやすい上、バックパックとして背負うことも可能
  • メインコンパートメントの入り口が大きく荷物が出し入れしやすい裏面メッシュポケットも使い勝手が良い
  • 底部にはクッションパッド入り、頑丈な生地で荷物を守る

ブラックホール・ダッフル 70Lは3つの持ち手が付属しています。バックパック用のショルダーストラップ、手提げ用のハンドル、バッグ両端に付属した持ち手です。

容量が大きいため必然的にバッグ自体の重量も増えてしまいがち。容量も大きく重いので片手で持ち上げることはほとんどありません。車から引きずり出したり、引き上げて方向を変えるといったシーンが多くなります。

持ち手が複数あることでどの方向からでもバッグを引き出せる&持ち上げられるようになっています。これが本当に便利。

そして、ブラックホール・ダッフル 70Lはバックパックとして背負うことが可能です。長時間の持ち運び移動には不向きですが、70Lの大型バックパックと考えると使い勝手が非常に良い商品です。

内部にはマチ付きのインターポケットがあり、外部ポケットと繋がっている

メインコンパートメントにアクセスする広口の上部の蓋の設計とも相まって効果を発揮します。入り口が大きく荷物の出し入れがしやすい上、視認性が高いので、ドカドカと荷物を詰め込んでもすぐに取り出せるんですね。

ダブルジッパーなのも地味に便利。メインジッパーの紐を外せばキーロックも取り付けられるので航空機輸送にも使えますね。

さらに上部の蓋の裏にはジッパー付メッシュポケットが2つあります

これが大容量で便利なんです。バックパックとして背負った際に背中に接地する部位なので鋭利なモノの収納には向きませんが、モバイルバッテリーやヘッドライト等、すぐに取り出したいものの収納にぴったりですよ。

容量が大きく重いので背負っていたバッグを下ろす際はついドサッと落としがちですがバッグ底部はクッションパッド入りです。ハダの場合、ノートPC13インチやモバイルバッテリーも収納することが多いのでクッションパッド入りは安心感があります。

ジッパー自体は防水仕様ではないので注意が必要ですが、生地自体は900デニール+ポリウレタンコーティングを施してあるので多少の水なら弾いてくれます。

バックパックとして背負う際はパッキングにコツが必要

パタゴニア ブラックホール・ダッフル 70Lの気になる点は以下です。

パタゴニア ブラックホール・ダッフル 70Lの気になる点
  • 片手で持つには重過ぎる&厚過ぎる容量
  • 背負う想定で荷物をバックパック底面側に寄せる必要がある
  • バックパック用ショルダーストラップが貧弱かつチェストストラップが無い

ブラックホール・ダッフル 70Lは片手で持ち上げるには重過ぎる&厚過ぎる容量があります。基本的にはウェアやギアなど嵩張るけど重たくはないものの収納がメインですが、塵も積もれば山となってそれなりの重量感になってしまいます。

バッグ上部に手提げ用のハンドルが付いていますが、片手で持ち運ぶシーンはほとんどなく、バックパックとして背負うことがほとんどです。

バックパックとして背負う際にはバッグの片側=右側がザック底部になりますが、背負いやすさを考慮して荷物のパッキングに工夫が必要です。

コンプレッション用ストラップで調整しながら、背負った際に荷物が揺れにくいように収めることがコツです。これは登山のパッキングにも当てはまりますね。

  • 腰に該当するバッグ右側 → 軽くて嵩が大きいもの
    例)ウェアやダウンジャケット、シュラフ等
  • 背中中心に該当するバッグ上部 → 重いもの(取り出す頻度の高いもの)
    例)ノートPCやペットボトル等

バッグ自体に厚みがあるので背負った時に重い荷物が体から遠い位置(バッグ底面)や腰に近い位置(バッグ右側)に集中すると不安定になりやすく移動も大変です。

細かく荷物を詰め込むと背負う度にバッグ内部で荷物が動いてしまいます。ポイントとしては、バッグ内部の荷物を大型ドライサック等にまとめて収納すること。

ウェア等の衣類はまとめることで軽くて大きな塊をつくるわけです。そして、コンプレッション用ストラップで調整することでバッグ内部で荷物を動きにくくすると背負いやすくなります。

70Lの容量を持つ大型バックパックとして背負う想定の割には取り外し可能なショルダーストラップが貧弱な印象を受けます。薄手でクッション性も無いので肩に食い込んでしまいます。

せめて簡易なチェストストラップが付属していれば、ショルダーストラップが外に広がるのを防いで背負いやすくなるのではないでしょうか。

とは言え、薄いショルダーストラップをプラスチック製パーツで接続している簡素な作りにも関わらず、何十kgもある荷物を背負っても壊れないのはさすがパタゴニアといった印象です。

ドサ袋のように荷物をドカドカ詰め込んで粗雑に扱ってもバッグが壊れないのは安心感がありますね。

使わない時はコンパクトに収納できるので自宅収納スペースを圧迫しない

パタゴニア ブラックホール・ダッフル 70Lはパタゴニア公式オンラインショップやパタゴニア店舗、アウトドア専門店、楽天市場などで購入することができます。

容量が大きくパッキングに神経を使うことなくドカドカと荷物を積み込むことができるのが最大の利点です。一方でキャリーケースと違って使わない時にはコンパクトに収納できるので自宅の収納を圧迫しないのも見逃せないポイントですね。

トレイルランニングレースの遠征、キャンプ、家族旅行、長期出張…と使い勝手の良いダッフルバッグは1つ持っておくと重宝します。