シカを狙っているのにタヌキがくくり罠に掛かる

3月に入り西粟倉村では春の訪れを感じられるようになりました。長く続いた冬もようやく終わりです!

ところが今週は雨の日がずいぶんと多く困ったものです。罠を掛けては糠を撒き、糠を撒いては雨に流され、罠を掛け直してはまた雨が降る。思うように猟も捗りません。

暖かくなってきて人里に降りてくるシカも減ってきた印象、と言うのは言い訳っぽくて嫌だけれど、夜中に路上でシカを見かけることもほとんどありません。みんな何処に行ったんでしょうか?山にはもう食べ物がいっぱいあるのかな。

3月15日の猟期終了が目前に迫っているのになかなかシカが獲れません。とにかく焦る、焦る、焦る…。

そして、本日久しぶりに罠に掛かったのはタヌキでした。めっちゃグゥグゥ言ってる…!

せっかくなら解体して肉を取って調理、タヌキ汁でもすすりたいところですが、仕事もあり解体する時間も無いのでタヌキは泣く泣くリリース。

タヌキって小さいけれど凶暴で身軽なので罠を外すのも一苦労。噛まれやしないかドキドキします。

タヌキが罠に掛かったのは今期3匹目。狙ってもいないのに取れるものですね。くくり罠の反応する重さの設定が軽過ぎるのでしょうか。まだまだスキルが足りません。

タヌキは個体や部位でかなり肉の味にばらつきがあるので、いつも解体して食べるか悩んでしまいます。

過去にタヌキを解体して肉を食べた時は、お腹周りや脚の肉はケモノ臭が強烈で食べられたものじゃなかったのですが、首の肉は歯応えがあって旨味もありとても美味しかったです。

ちなみに今期はキツネも獲れました。キツネも解体できずリリースしたのですが、お肉は食べたことがないので気になります。

タヌキもキツネもイヌ科の雑食なので肉の臭みや美味しさには個体差がかなりありそう。ただ、毛並みはどちらも美しいので一度なめして革にしてみたいなと思っています。