THE NORTH FACEのマンタレイベストを購入して半年ほどが経ち、使い込むうちにマンタレイベストの良さがかなり見えてきたので商品レビューを書いてみました。
スピードランナー向け軽量テクニカルベスト
公式WEBサイト・商品ページの説明は以下です。
THE NORTH FACEのサポートアスリートと共同開発した、スピードランナー向けの軽量テクニカルベスト。
500mlのソフトフラスコや防寒着、補給食などの荷物を収納できながら、素材のストレッチ力を活かしたタイトフィットパターンを採用することで、負担となる揺れをできるだけ抑えることを実現しています。
エイドステーションなどの補給ポイントがしっかりと設けられているショート~ミドルレースで、必要最低限の荷物だけを持ち、走りに集中するための装備として開発しています。
マンタレイベストについては商品ページの説明がとても分かり易く、水分(ソフトフラスク)、防寒着1枚、補給食(エナジージェル)とレースに必要な最小限の荷物だけ装備したい場合に重宝します。
手ぶら以上でソフトフラスク1本とエナジージェルを2−3個持つようなラン練習から50−60kmのミドルレースまで対応できます。
【Fabric】 ナイロンストレッチメッシュ
【Function】
- 全体がストレッチしてフィット感を得られる軽量ベスト
- 肌あたりに配慮した柔らかいバインディングテープを使用
- 大型の2つの背面ストレッチポケット
- サイドコンプレッション
- 胸部分にボトルポケットとストッパードローコード
- ロック式センタージッパー
- 縦型のジッパーポケット
- ホイッスルつきジッパータブ
- フロントに2つのストレッチメッシュポケット
- リフレクターロゴ
【原産国】 ベトナム
【Size】 M、L
【Weight】 M:215g、L:235g
【Color】 (K)ブラック
トレイルランニング用のベストは胸元のストラップを絞って固定するタイプのものが多いですが、マンタレイベストはジッパーを閉め上げ、衣服を着るように装備を背負えることが特徴です。
身長171cm&体重67kgでMサイズを着用。Mサイズで215g、軽い!
生地自体に伸縮性がありフィット感も高いので、背負っているというよりも上着を1枚着ているような感覚です。
長所と短所をまとめてみた
長所
- ソフトフラスク500mlが2本、エナジージェル、防寒着1枚、ヘッドライト、スマホなど50-60km程度のミドルレースにも対応する収納力
- チェストストラップではなくジッパーによる着脱タイプなので、前面部の収納力が高く荷物を取り出しやすい
- トレランベストにありがちな派手なカラーリングではなく、オールブラックカラーなのでトレランレース以外の練習にも使いやすい。都市部出張先での20−30kmランに使いやすく、財布も収納してラン&ビールがしやすい
- トレランベストの中でも比較的安価で9,720円(税込)
短所
- 荷物が軽い状態で走っているとベスト自体が少しずつ上ってくる時がある
- 500mlのソフトフラスクが2本入るが生地が薄く直径の太いものは非常に出し入れしにくい。ペットボトルも同様。
- ジッパーを閉め、両脇下サイドベルトを引っ張ってサイズ調整するだけなので、着用できる身体のサイズ制限が厳しい。ティーシャツ+レインウェア程度なら良いが、荷物が多く何枚も重ね着していると苦しくなる
- 全面メッシュ素材なので中身が丸見え!
収納力たっぷり2段階前面ポケットが2つ
チェストストラップではなくジッパーを採用しているのでポケットが大きく、胸〜お腹にかけての前面部の収納力が高くて便利です。
フロント部の左右に2つのポケットがあり、さらにそのポケットの中に縦型ジッパー付のポケットがあります。
ジェルは手前に入れてサッと取り出せるように、使用頻度の少ないスマホや小さなサプリメントはジッパー付ポケットの中に入れて落ちないように入れています。
背中に荷物を入れすぎると背中が蒸れたり腰が痛くなりやすいです。マンタレイベストは前面部の収納力が非常に高いので、レース中に何度もベストを下ろしたり背負ったりする必要がありません。背面収納は防寒着を丸めて入れたりヘッドライトを突っ込むくらいですね。
- ソフトフラスク500ml:2本
- エナジージェル:10本
- 防寒具:1枚
- ヘッドライト
- スマホ
これらの装備が余裕で入るので、50−60km程度のミドルレースまでなら全く問題ありません。
ベストの容量が大きいとついつい本当に使うもの以外も入れてしまいがちですが、必要最低限の軽量装備でミドルレースを走るのにおすすめです。
写真は250mlサイズですが、ソフトフラスクは500mlサイズが入ります。長さを調整できるコードが付いているのでソフトフラスクの飲み口を抑えて揺れにくくすることが可能です。
しかし、ソフトフラスク用の収納部分が細く破れやすそうな生地なので、500mlのペットボトルやハードボトルは出し入れがしにくい印象です。
全面のジッパーを閉めた後、両脇下のベルトを引っ張ることでフィット感が向上します。
このベルトがゆるいと荷物が少ない時にベスト全体が上に上がってきてしまう場合があります。
背面収納は上下に2つあります。ただジッパーや蓋があるわけではありません。防寒着やタオルを丸めて入れたり、ヘッドライトを突っ込んでいます。
肩周りが大きく開いているので腕も振りやすいですよ。
マンタレイベストを使うまではULTIMATE DIRECTIONのSJ Ultra Vest 3.0を愛用していました。軽いし機能性も高いし最高っ!
ただ、レースは良いのですが街中をラン練習で走るのに派手な水色カラーはちょっとなぁ…と飽きていたところでマンタレイベストに乗り換えたのでした。
THE NORTH FACEが展開するトレランギアはオールブラックなどシンプルなカラーリングが多いのが好感度が高いです。
ギアの商品レビューがもっと増えたらいいのに
トレイルランニングのギアは身につけながら走るものなので、見た目以上に機能性やサイズ感が大切です。
ただ、公式WEBサイトやランニングショップのECサイトを覗いても、ランナーの着用感や使い方までは詳しく掲載されていないことがほとんど。そして、なにより基本的に良いことしか書いてありませんよね。
でも、本当に知りたいのは長所や短所を含めたギアの特徴など着用したトレイルランナーの生の声です。
岡山県の田舎に住んでいるので近くにランニングショップは一切ありません。そのため、インターネットで情報を集めては不安を抱きながらクリックして購入することがほとんどです。実物を見て着用してから購入したいのに、そもそも実物を見ることもできません。
だからこそ、自分が困っているのと同じようにトレイルランナー仲間に少しでも参考になるギア情報を伝えることができたら嬉しいなとレビューを書いてみたのでした。
THE NORTH FACE(ノースフェイス)マンタレイベスト