【トレイルバター】脂質系エナジーフードがトレランにおすすめな3つの理由

ポートランド発、脂質ベースのエナジーフード、トレイルバター(Trail Butter)を購入し、トレイルランニングレースに出場した際に実際に食べながら走ってみました。トレイルバターのおかげで良い結果が出せました。

今回はトレイルバターがトレイルランニングレースにおすすめな3つの理由を紹介します。

トレイルバターとは?

トレイルバターはポートランド発の脂質ベースのエナジーフードです。

脂質をたっぷり含んだアーモンドなどのナッツ類とココナッツオイルをベースに作られています。

低糖質オールナチュラルグルテンフリーという身体に嬉しい要素と、持ち運びやすいコンパクトなパッケージに含まれる高いカロリーが特徴です。エナジーフードとは思えない可愛いパッケージも魅力的ですね。

トレイルバターの原材料

アーモンド、ヒマワリの種、ココナッツオイル、乾燥クランベリー、はちみつ、セミスィートチョコレート、ヒマワリレシチン、海塩、バニラ

トレイルバターの栄養成分

エネルギー:760kcal、脂質:64g、コレステロール:0g、ナトリウム:0.16g、炭水化物:36g、食物繊維:0g、糖質:16g、タンパク質:20g

ウルトラマラソンやトレイルランニングなど長時間の運動で消費カロリーの大きいエンデュランススポーツでは補給食は欠かすことができません。

例えば体重65kgのハダの場合、マラソンやウルトラマラソンの消費カロリーは以下のようになります。それぞれのカロリーはMETs法をもとに計算しています。

  • フルマラソン:3時間14分16秒 2660kcal程度
  • 100kmウルトラマラソン:9時間32分11秒 7,130kcal程度
  • 阿蘇ラウンドトレイル(121k&D+6800m):23時間11分11秒 12,800kcal程度

ウルトラトレイルランニングレースになると10,000kcal越え!

これだけのカロリーを消費するのですから、ウルトラマラソンやトレイルランニングでは「いかに食べながら走るか」ということが重要です。

 

補給食にはさまざまなタイプがありますが、主流は糖質系のエナジージェルです。

トレイルランニングでよく食べられているエナジージェルと言えば、Mag-on、ハニースティンガー、shotzあたりが有名ですね。

糖質は急速に体内に吸収されてエネルギーになるメリットの一方、体内に貯蔵できるエネルギーに限りがあるため、持続性が少ないことがデメリットです。

トレイルバターの効果

脂質ベースのエナジーフードと聞くと、「必要以上にハイカロリー」「あぶらっぽくて美味しくなさそう」とマイナスイメージを持つかもしれませんが、そんなことはありません。

トレイルバターには下記の特徴があります。

  • オールナチュラル&グルテンフリー
    原材料には天然由来のもの以外を使用していないため、エネルギー補給目的だけではなく、素材の味を楽しめるのが特徴です。
    また、全商品グルテンフリー。さらにMAPLE&SEASALT味は動物性の原材料を使用していないヴィーガン対応
  • 軽量かつハイカロリー、使いやすいパッケージ
    1パック:128g=760kcal
    と高カロリー。
    一般的なジェル3本分の重さで、6〜7本分のエネルギーを摂ることができるので荷物を軽量化したいランナーにおすすめ。
    パッケージはキャップ付きなので一度に飲み切らなくてもOK。またカラビナホールがありザックにぶら下げて持ち運べます。おしゃれ!
  • 脂質をメインとしたエナジーフード
    トレイルバターは脂質ベースのエナジーフード。
    中鎖脂肪酸を多く含むココナッツオイルを主原料としています。エナジージェルの様な糖質エネルギーと比べると速効性は落ちますが、糖質エネルギーと比べて摂取したエネルギーが長く持続するのが特徴です

「1パック、1,296円って高〜っ!」とパッと見で驚いてしまうのですがご安心ください。

1パック=1,296円=760kcalなので、100kcalあたりの価格は171円

これって実はエナジージェルの大定番・Mag-on(120kcal=268円)の100kcalあたりの価格223円よりもよっぽど安いんですよ。ハダも計算してみて驚きました。

トレイルバターがトレランレースにおすすめな3つの理由

トレイルバターの効果とトレイルランニングの補給食で求められる機能を照らし合わせてみると、トレイルバターがトレイルランニングにおすすめな理由が見えてきました。

1. 胃がダメージを受けてカロリーを摂取しにくいレース後半で効果を発揮

ウルトラマラソンやトレイルランニングレースはとにかく走行時間が長いことが特徴です。12時間越えはもちろん、ウルトラトレイルレースになると24時間以上走り続けるレースも珍しくありません。

エナジージェルは確かに急速に吸収されエネルギーになりますが、チューと一瞬で吸うことができるので唾液が十分に出ないまま直接胃に入ってしまうことも少なくありません。唾液がしっかり出ないと胃がダメージを受けやすく、またレース後半になるとエナジージェルのキツく濃い味が受け入れられず、吐いてしまうこともあります。

トレイルバターは脂質ベースでゆっくり吸収され持続性が高いことはもちろんですが、ナッツ類が入っているのでチューと吸うというよりも、唾液を出しながらほどほどに噛んで飲み込む製品です。しかも美味しい。

「レース後半は胃がダメージを受けて全然食べられなくなる」なんてランナーはレース後半に備えてゆっくり吸収されるトレイルバターをレース中盤に摂取するのがおすすめです。

2.糖質と比べると100kcalあたりの重さも価格もお得

  • 糖質1g=4kcal
  • 脂質1g=9kcal

一度は見たことのある数字だと思いますが、糖質よりも脂質の方が重さあたりのカロリーが大きいことが特徴です。

つまり同じカロリーを摂取するなら脂質を選んだ方が軽いということです。エイドの少ないトレイルランニングレースの場合、いかに荷物を軽くして走るかも重要なポイントです。

さらに上にも述べましたが、

  • トレイルバター 100kcalあたりの価格は171円
  • Mag-on 100kcalあたりの価格223円

と糖質ベースのエナジージェルよりもカロリーあたりの金額が抑えられるのでコストパフォーマンスが高いんです。

ウルトラトレイルレースになると1本のレースでエナジージェルなど補給食だけで10,000円近くも費用が掛かる場合があります。ただでさえレースのエントリー料も高いので、補給食の費用は抑えたいところですね。

脂質代謝を高めて脂肪を燃やして走る

糖質(グリコーゲン)は体内で吸収できる量が1500kcal程度と限られているため、こまめに摂取し続けなければいけません。しかし、脂質=脂肪なので、体内にたくさん蓄えています。ほら、あなたのベルトの上にも乗っかっていませんか?

脂肪1kgを燃やすには7,200kcal分の運動が必要と言われています。逆を言えば、脂肪1kgを燃やすことができれば7,200kcal分も走ることができるということです。理論上の数字ですが、これってすごいことじゃないですか?

糖質だけではなく、脂質をいかに燃やしやすい身体づくりをするかが重要です。その手法の一つにファットアダプテーションというものがあり、ハダも実験中です。

【FAT ADAPTATION(ファットアダプテーション)】脂質代謝を高めて脂質をエネルギーに変える【ウェブセミナーまとめ】

普段の食生活に良質な脂肪を取り入れ、かつ糖質を摂取する時間をコントロールして血糖値とインスリンをコントロールする。ファットアダプテーションを通して、脂肪代謝の高い身体づくりを目指しています。

トレイルバターは脂質ベースのエナジーフードなので糖質だけに依存せず、脂質を燃やしながら走るためのエナジーフードとして役割を担ってくれます。

注意
トレイルバターにはナッツなどが含まれており、チューブ口から吸うだけでは袋内にナッツが残ってしまいます。最後は手で袋をカットして中身を小削ぎだすとよいです

最後に

ファットアダプテーションで脂肪を燃やす身体づくり。MCT(中鎖脂肪酸)オイルを毎朝飲み続けて3ヶ月経過した効果をレビュー

まだまだ馴染みの少ない脂質ベースのエナジーフードですが、ハダは良質な脂を摂取することの重要性をひしひしと実感しています。

特にMCTオイル(中鎖脂肪酸油)を飲み始めてマイナス6kgの体重減に成功しました。じわじわと体重が落ちていくのでびっくり。

トレイルバター&MCTオイルを活用して燃費の良い身体づくりを目指したいと思います。

見た目はイカツイですが、MCTオイルの中でもコスパが高いブランドです。無味無色透明で飲みやすいのもポイント