【ALTRA アルトラ VANISH XC】抜群の水抜けと薄型ゼロドロップソールが魅力のクロスカントリー用シューズ

今回はアルトラ(ALTRA)のバニッシュXC(VANISH XC)のレビューです。

バニクロと呼ばれたりもしますね。

まだ2020年も上半期が終わったばかりですが、ハダ的2020年に購入して良かったランニングシューズ堂々1位に選びたいクロスカントリー用シューズです。

バニッシュXCは絶対に買って損はしないシューズです…!

こんな人に読んで欲しい
  • アルトラ史上初クロスカントリー用シューズってどんなもの?
  • 良いと噂のバニッシュXCがどんな履き心地か知りたい
  • 実際に履いてみて分かったメリット・デメリットが知りたい

今年はコロナの影響もあり国内と言わず世界中でトレイルランニングレースが中止になっています。

どうしても100kmを越えるようなトレイルランニングレースとなると足へのダメージを考慮して厚底クッション系を選んでしまいがち。

しかし、レースの無い今だからこそ、薄底ソールで足裏で地面の凸凹を味わえるようなシューズを履いてトレイルを楽しみたいなと思いバニッシュXCを購入しました。

アルトラ バニッシュXCの特徴まとめ
  • わずか155g軽量レーシングシューズでとにかく軽い
  • 粗めのフルメッシュアッパーを採用し夏に蒸れにくい
  • 薄型ゼロドロップソール、トレイルもロードもOKと路面を選ばない

フルメッシュアッパーによる抜群の蒸れにくさが特徴で、水抜けも良いので川ドボンにも最適な夏用のロード&トレイルランニング用シューズです。

自作ワラーチでロードは走っているけど、さすがにトレイルは怪我も恐いしちゃんとシューズを履きたいなと思っている(ハダみたいな)ランナーにおすすめです。

バニッシュXCはアルトラ史上初のクロカン用シューズ

アルトラ バニッシュXCの概要は以下です。

アルトラ バニッシュXCの概要
  • 価格 13,750円(税込)
  • カラー ブラック/ゴールド 他に赤と黄色あり
  • サイズ ハダは27cmを購入
  • 重さ 片足 約155g(27.5cmの場合)

ハダが最も良く履いているシューズブランドはアルトラです。

ロード用ならエスカランテやパラダイム、トレイル用ならローンピークやティンプトレイルを愛用していますが、バニッシュXCは他のアルトラとサイズ変わらず27cmを着用しています。

真上から見た写真でよく分かる通り、アルトラらしい広めのトゥボックスは健在。

トレイルランニングレース後半では足がむくんでシューズがきつく感じることもありますが、アルトラは足指を動かしやすい足先の広いデザインが嬉しいですね。

欲を言えばオールブラックやブラック/ホワイトのカラー展開が欲しいところですが、アルトラ的にも想像以上に良く売れたクロスカントリー用シューズなのでバニッシュXCの続編の販売とカラー展開を期待しています。

アルトラはバージョンアップごとにデザインが大幅に変わることも多いですが、このデザインは踏襲していて欲しいですね。

アルトラ バニッシュXCの気になる点:インソールがズレる

アルトラ バニッシュXCの気になる点は以下です。

アルトラ バニッシュXCの気になる点
  • シューズ内でインソールがズレる
  • フルメッシュアッパーのためトレイルの朝露ですぐ濡れる
  • 石の多い林道では足裏が痛い

基本的に大満足の履き心地でもう1足は買い足そうと思っているバニッシュXCですが、最も気になっている難点はシューズ内でインソールがズレることです。

購入当初は薄いインソールがシューズ内底部にボンドで接着してあるのですが、走り込んでいると砂が溜まってしまうので引き剥がしてしまいました。

すると、走りグセが悪いせいか(ロードを下っている時などで)走っているうちに左足のインソールがズルズルと踵側に寄ってきてしまいます。

インソール無しでも走れないことはないのですが、インソール無しでは足触りが悪いのでボンドで接着し直して履いています。

フルメッシュアッパーの水抜けの良さや通気性の良さがバニッシュXCの魅力ですが、一方で通常のトレイルランニングシューズでは濡れないようなトレイルの草の朝露でもシューズ内が濡れてしまうのは懸念点。

通気性が良い分、すぐ乾いてくれるのですが、早朝のトレイルを走る際はシューズが濡れる前提で走ったほうが良いです。

後述するインナー・ファクトのSKINSOCKSとの組み合わせが、裸足に近い感覚でナチュラルランニングできるマイベストアンサーです。

また薄型ゼロドロップソールで地面の凸凹を感じながら走ることができるナチュラルランニング向けのシューズではありますが、石の多い林道の下りではスピードを出すと足裏に痛みを感じることもあります。

逆に言えば、そういった凸凹を感じにくい厚底クッション系のシューズは適切な足接地ができず怪我の原因にもなりやすいとも言えるので、バニッシュXCはトレイルの練習用シューズに相応しいです。

アルトラ バニッシュXCの特徴:水抜け抜群&軽量薄型ソール

アルトラ バニッシュXCの特徴は以下です。

アルトラ バニッシュXCの特徴
  • わずか155g軽量レーシングシューズでとにかく軽い
  • 粗めのフルメッシュアッパーを採用し夏に蒸れにくい
  • 薄型ゼロドロップソール、トレイルもロードもOKと路面を選ばない

バニッシュXCの特徴はなんと言ってもその軽さ。

27.5cmサイズで155gと圧倒的に軽いことが特徴です。

昨今のトレイルランニングシューズは長距離レースでもダメージが少ないと言われる厚底クッション系が台頭していますが、バニッシュXCは軽量&薄底のレーシングシューズです。

粗めのフルメッシュアッパーを採用しており、シューズ内が蒸れにくいことが特徴です。

抜群の通気性で濡れてもあっという間に乾くので夏場のレースにも最適ですね。

フルメッシュなので水抜けも良く、川にドボンしやすい夏用トレランシューズとも言えます。

通気性が気持ち良いので裸足で履いても気持ちの良いシューズですよ。

ここまでメッシュ地が粗いと耐久性が心配ですが、700km以上走っても穴などは空いていません。

またシューズの全てが靴ひもを通す穴になっているといういっぷう変わったデザインになっています。

絞め上げると靴ひもが微妙に長い…といったランニングシューズにありがちな困りごとも穴位置を変えることでちょうどよい長さに変更しやすいのもポイントです。

個人的には厚みとコシのある靴ひもで結んでもほどけにくいのが嬉しいです。

【インナー・ファクト】天然繊維ラミーによるドライ感と耐久性が魅力のランニングソックス

特にバニッシュXCのフルメッシュアッパーの性能を生かすにはエンデュランススポーツ用ソックスブランドであるインナー・ファクトSKINSOCKSシリーズとの組み合わせが最強です。

天然繊維ラミーを使用した吸湿速乾性の高いソックスなのでレース後半でも蒸れにくくドライ感が味わいやすいソックスです。

ハダのおすすめはで親指とそれ以外の指が別れた足袋型タイプ。

脱ぎ履きがしやすく足指が動かしやすいです。

バニッシュXCは珍しいクロスカントリー用シューズです。

バニッシュXCのXCはクロスカントリー(cross country)の略なんですね。

クロスカントリー競走 … 長距離走で野山を駆ける陸上競技の一種で、草原地など整地されていないコースでの中長距離走のこと

アウトソール前低部にはバツ印(✕)型のラグが付いています。

クロスカントリー用シューズなのでスキー場の芝生や積み重なった雪も想定しているのかラグというよりはスパイクのようです。

ラグはおよそ3mm程度の高さですが、ロードで道路を走っても違和感が少ないので、ハダはロード兼トレイルランニング用シューズとして愛用しています。

濡れた道路では多少滑りやすい印象はありますが、トレイルでもロードでも地面の凹凸を感じながら走ることができレーシングシューズというよりもナチュラルランニングシューズのような印象です。

厚底のトレイルランニングシューズはクッション性を優先するためあっという間にアウトソールがすり減ってしまいますが、バニッシュXCは薄型ソールなので長持ちします。

すでに700km以上走りソールはすり減っていますが、まだまだ走れそうで頼もしいです。

30〜40km程度のロードやトレイルは問題なく走れましたが、100km以上の距離や石の多い林道となると薄底のため足裏へのダメージがありそうです。

OSJ氷ノ山のような石ばかりの林道が続くレースでは足裏が痛いですが、ソールが薄い分、接地感覚を掴みやすく大きな石を飛んで上り降りするようなシーンでは活躍します。

2020年はコロナ禍で100kmを越えるようなトレラン大会の開催は激減しているのでダメージを考慮した厚底クッション系シューズを履く機会が全くありません。

練習メインの1年になりそうなのでバニッシュXCの薄型ソールでのナチュラルランニングを楽しみたいと思っています。

アルトラ バニッシュXCの購入方法

アルトラのバニッシュXCは公式オンラインストアやAmazon、楽天市場、ランニング専門店で購入することができます。

アルトラのシューズ自体の販路が広くないので大型スポーツ店では取り扱いが無いことが多いのでご注意ください。

ハダはランニング用の海外通販サイト・Runner innで購入しました。

購入から到着まで1ヶ月程度も掛かりましたが、送料込・税込12,000円弱と国内通販サイトより少しだけ安く購入することができました。

大満足のバニッシュXCなのでもう1足買い足そうと探していますが、すでに売り切れのサイトも多くお目当てのライム(黄色)カラーがなかなか買えません…。

アルトラはバージョンアップの度にサイズ感が変わることにご注意ください。

エスカランテ2.5など0.5単位のマイナーアップデートでデザインはほとんど変わらないものの履き心地やサイズ感が変わるものも多いです。

近くにランニング専門店などがあれば、購入の前に試着するのがおすすめです。

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