敢えて機能性を削る。ALL YOURS・木村さんが考える「自分を知るための服」をランニングに当てはめて考えてみた

ウルトラマラソン&トレイルランナーのハダです。

つい先日、インターネット時代のワークウェアの製造・販売に取り組むALL YOURS代表・木村昌史さん @kimuramasashi82 にお会いし、お話させていただく機会がありました。

木村さんと飲みながらお話する中で「着る人が自分を知ることができる服をつくりたい」という考えに大共感。自分の趣味であるランニングに当てはめて考えてみました。

こんな人に読んで欲しい
  • ALL YOURSって聞いたことはあるけどよく知らない
  • 趣味のランニングで怪我に悩まされている
  • ワラーチ地下足袋ランニングに興味がある

ハダ

ALL YOURS・木村さんとのお話で、自分が取り組んでいる自作ワラーチランニング地下足袋ランニングについて深く考えるきっかけをいただきました

ALL YOURSとは?

写真右端が代表・木村昌史さん

ALL YOURSと言えば、着たくないのに毎日着てしまう服というコピーや24ヶ月連続クラウドファンディングが有名です。

時代に流されないシンプルで機能的なプロダクトを共犯者(=仲間)を集めながら開発・展開していく取り組みが評判。SNSで見かけます。

現在、木村さんはALL YOURSの製品を広めるため全国47都道府県ツアー中。

ワゴン1台で全国行脚、全国各地でお客さんとの対話を通してALL YOURSの考え方を伝えています。

 

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Twitterをフォローしながら「いつか会いたいな」「お店に行きたいな」と思っていたのですが、初対面はまさかのハダが暮らす岡山・西粟倉の温泉ゲストハウス・元湯の浴場。

え!?あっ!木村さんですよね?!

あ、はい…木村です

Twitterでいつも拝見してます。ハダです!

あ、ハダさんですか!

鳥取でのイベントを終え、翌日の岡山・津山でのイベント前に西粟倉村に立ち寄られていたのでした。ようこそ、西粟倉村へ!というか、木村さん風呂上がりで素っ裸だった…!

 

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せっかくなので少しお話しませんか?」とお誘いいただいて(感謝!)、お風呂上がりにお酒を飲みながらお話をさせていただきました。

木村さんが大好きなパタゴニア製品、ECサイトの運営、トレイルランニングや登山、藍染…種々様々に話題は広がります。

その中で「着る人が自分を知ることができる服をつくりたいんですよ」という木村さんの言葉が非常に印象的でした。

着る人が自分を知ることができる服

着る人が自分を知ることができる服をつくりたい」という言葉の裏に隠された意味をお聞きし、ナルホド!と深く共感したのでした。

着る人が自分を知ることができる服
  • アウトドアシーン等、機能性の高い製品が溢れている
  • その中で、自分に合った機能がどんなものなのか分からないことが多い
  • だからこそ、敢えて機能性を削った服や道具を作ってみたい
    例)ウールやポリエステルではなく、綿で作った登山着など
  • 服を通して「自分にはこの機能は要らない」など自分を知るための機会を届けたい

ハダ

毎シーズン機能性が向上していくアウトドアシーンの中で、敢えて機能性を削ったを作ることで着る人に自分を知る機会を届けたいという木村さんの考え方が面白い!

自分の趣味であるトレイルランニングやマラソンでも同じことが言えます。

毎シーズンのように新しいギアやシューズが販売され、向上した機能性を追いかけるようにモノを買う日々です。

タウンユースでも気兼ねなく着られるデザインの高機能ティーシャツ、新素材を使った超軽量ジャケット、カーボンプレートが入った厚底シューズ…情報を追いかけるのにも必死です。

では、毎シーズン登場する新商品を身に着けたからと言って、自分自身の走力が高まっているのかというと決してそうではありません。

ランナー膝になったことで履き始めた自作ワラーチや地下足袋

ビブラムシートとパラコードで自作したワラーチ

木村さんのお話を伺う中で真っ先に頭に浮かんだのが自作ワラーチ地下足袋です。

3年前、ランナー膝(腸脛靱帯炎)になってしまい、レースはおろか練習でも満足に走れなくなりました。

ランニングフォームの改善を図る中で知ったのが自作ワラーチや地下足袋でした。

厚底クッションの高機能ランニングシューズを履いてシューズに任せて走るのではなく、敢えて足が解放された薄底ソールを履くことで自分の足と身体を使って走れるようになろうと考えたのでした。

自作ワラーチはソールの厚みが7mmしかないので、地面の小石を踏めばもちろん痛いし、長距離を走り疲れてフォームが崩れると途端に足裏が痛くなってしまいます。

だからこそ、シューズの機能に任せて走るのではなく、路面の情報を感じ取り、フォームを崩さず走れるように意識が向くのだと感じています。

自作ワラーチや地下足袋のおかげで、ランナー膝が痛むことは一切無くなりました。

むしろ、マラソンやウルトラマラソンのタイムも縮まり、走力は向上しました。

ハダ

自作ワラーチや地下足袋を履くことで自分のランニングフォームや傾向を理解し改善することができました。自作ワラーチや地下足袋はまさに敢えて機能性を削った道具でした!

まだまだ自作ワラーチでトレイルランニングレースを走りきれる走力は無いし、裸足だと足を怪我してしまうので、トレイルでは地下足袋を履いて走っています。

でもいつかウルトラマラソンやトレイルランニングレースで自作ワラーチや地下足袋で高性能シューズを履いた時以上の自己ベストタイムが出せるように練習に励んでいます。

【ワラーチDIY】材料2種類&費用3,000円のランニングサンダルの作り方や結び方を解説

自作ワラーチの作り方をまとめました👆

自作ワラーチで岡山県北・西粟倉村から鳥取砂丘まで鳥取県縦断ラン60km

自作ワラーチでも長距離が走れるようになりました👆

最後に:ALL YOURS・なつぼりさんのグラレコが凄い

一緒に飲みながらお話ししていたALL YOURS・なつぼりさん @megu_natsubori がiPadを使って描いたグラレコ(グラフィックレコード)が神がかっていました。

お酒を飲みながら&会話に混ざりながらこんなことができるなんてスゲェ…!

軽量ゼロドロップ薄型ソール・丸五「万年縫付7枚」はフォアフット走法向きの地下足袋

トレイルランニング用の地下足袋は、岡山・倉敷の創業100年越えの地下足袋メーカー・丸五万年縫付7枚がお気に入りです👆

地下足袋はワラーチに比べ、安全性が高く、安く購入できるのでナチュラルランニング体験に適しています。ぜひお試しくださいね。