【GRIPDROP】ラン専門店ランプラスが開発 足半構造で足指を鍛える足袋型シューズ【丸五製&ビブラム採用】

広島のランニング専門店ランプラスが開発する足袋型シューズ・GRIPDROP(グリップドロップ)のレビューです。

700年前には存在した日本の伝統的な履物・足半(あしなか)から着想を得た足指を鍛える足袋型シューズです。

こんな人に読んで欲しい
  • 外反母趾扁平足つま先の冷え足が疲れやすい等の悩みがある
  • 足の指が地面から離れる浮き指を改善したい
  • ラン以外の普段の生活中でもランに役立つトレーニングがしたい

創業100年越えの岡山・倉敷発の地下足袋メーカー・丸五によって製造され、ビブラム社のソールを採用しているのでシューズとしての性能は申し分なしです。

足袋型や5本指型ソックスを履いてもよいし、裸足でもOK。

足半構造を感じやすく足指が動かしやすいのでハダはエスパドリーユ風に裸足で履くのが好みです。

ブラックカラーで普段着にも合わせやすいのでオンオフ問わず履いて足指を鍛えていますよ。

GRIPDROPの特徴まとめ
  • 日本伝統の履物・足半(あしなか)構造の足袋型シューズ
  • 履いて歩くだけで足の指を鍛えられる
  • ビブラムシート採用し、地下足袋メーカー・丸五が製造

ハダはランナー膝(腸脛靭帯炎)に罹り、膝が痛くて走れなくなったことがきっかけでアルトラなどのゼロドロップシューズ地下足袋を履いたり、ランニングサンダル・ワラーチを自作して走ってきました。

踵着地のヒールストライク走法から足前底部着地するフォアフット走法に変えるなど、走り方を意識し改善したおかげで怪我が減り、走力も付いてきました。

今回のGRIPDROPもラン以外の生活時間に履くことで足指を鍛えたいと思っています。

履くだけで身体バランスに大切な足のアーチがつくられるのが良いですね。

ハダ

GRIDDROPは足袋型ランニングシューズではありません。足指を鍛える健康改善型ウォーキングシューズという位置付けで着用するのがおすすめです。

足半(あしなか)構造の足袋型シューズ・GRIPDROPとは?

GRIPDROPは広島のランニング専門店・ランプラスが開発した足袋型シューズです。

5年間の開発期間を経て、クラウドファンディングサイト・Makuakeでの公開を経て、2020年6月1日にランプラス店舗や公式オンラインストアで発売されました。

ハダはMakuakeでのクラウドファンディングのリターン品としてGRIPDROPを手に入れました。

ちょうど自作ワラーチでのロードランニングや地下足袋でのトレイルランニングにハマっていた時期にクラウドファンディングが始まり、これは面白い!と支援させていただきました。

GRIPDROPの概要は以下です。

GRIPDROPの概要
  • 価格 17,380円
  • カラー 2色 Black/Black、Black/Mustard
  • サイズ 23〜28cm(1cm刻み) ハダは27cmを購入
  • 重量 179g(25cmの場合)
  • 生産国 中国(丸五・自社工場)
  • アッパー素材 全方向伸縮のポリエステルニットメッシュ
  • アウトソール素材 VIBRAM CITY PLUS
  • 着脱 馳2枚・受け糸4本

地下足袋でトレイルを走ることも多いハダですが「地下足袋で走ってます感」が嫌で馳が少ないローカットタイプ&薄型ソールの地下足袋が発売されないものかと思っていたのでGRIPDROPは待ち望んでいた商品です。

ハダ

裸足でジャストフィットで履こうと当初26cmを購入したのですが、足半の突き上げ感が強く、指周りが窮屈だったのでランプラスさんに相談して27cmにサイズ変更していただきました。たいへん迅速に対応いただけて助かりました。

GRIPDROPは着用するだけで足指が鍛えられる地下足袋シューズです。

靴を履いた状態で日常的にしっかりと足指を使うことを目的としています。

履くだけで身体バランスに大切な足のアーチがつくられるのが良いです。

いわば健康改善型ウォーキングシューズのような位置付けですね。

一般的なスリッパを着用した場合と比べ、足関節の底屈と第2〜5足指の屈曲に関する筋肉である長趾屈筋の活動量に1.5〜2倍の差が起きると研究結果が出ています。

足半インソールによって足指が自然と曲がるため、ふだんの生活ではなかなか使えていない足指が活性化されるんですね。

そもそも足半(あしなか)とは?

足半とは、踵にあたる部分のない小さな草履のことで、古くは700年前の鎌倉時代から存在すると言われています。

足半はわらじの機能と草履の形をとり入れ、踵部のない半円形をしており、武士によってつくりだされ普及しました。

足捌きが良く軽くて走るのに便利なため戦闘用や農山漁村の労働用として使われていたそうです。

 

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上野恩賜公園の西郷隆盛像も足半を履いているそうですよ。

 

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岐阜・長良川の鵜飼の鵜匠は魚の脂た水垢で滑らないように今でも藁で作られた足半を履いています。

 

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現在では、身体バランスの改善外反母趾や扁平足の解消を目的に室内用スリッパとして販売されているものを多く見掛けます。

GRIPDROPの気になる点:用途と価格・仕様のズレ

GRIPDROPの気になる点は以下です。

GRIPDROPの気になる点
  • ランニングには不向き
  • 税込17,380円価格が高い
  • 足高部分の手裏剣ロゴが不要

そもそもランニング用に開発された商品ではなく、足指を鍛えることを目的に開発された商品なので当然ですが、ランニングには不向きです。

ランニングシューズやワラーチを履いた場合の走り心地とは異なり、足半構造の出っ張り部分によって足指がゆるく握られている状態なので安定感が無く走りにくいです。

本来であれば着地時(足前底部に重心が掛かる時)に足指が多少広がるのですが、それが起こりにくい感じがします。

歩く分には問題ないですが、踏ん張ったり立ち止まったりスピードを上げたりと変化の多い運動には向きません。

ハダ

インソールを外せばランニングにも使えそうですが、だったら地下足袋の方がフィット感が高く走りやすい印象かな

またランニングシューズでもスニーカーでもなく、足指を鍛えるための(一見地味な)トレーニングシューズに17,380円は値段が高過ぎるかなという印象です。

製造元が丸五であったりビブラムソールを採用しているので品質は素晴らしいのですが、用途と機能(スペック)が若干ズレているような印象です。

走力を鍛えたいランナーというよりは足の健康に不安を感じる人向けの製品として販売する方がニーズが高そうなのでスペックを落として6,000〜7,000円で販売したらより広がりそうです。

タウンユース(街履き)できる見た目で足指トレーニングができる点がウリだと思うのですが、地下足袋感は拭えないのでファッションとして履くタイミングに悩みます。

また、履いていて「気持ちいい」「足指が鍛えられてるぞ」と感じられる商品ではないので価格に対する効果をすぐに実感できないのが難点。

しかし、履くことで足指の筋肉を使っているのかGRIPDROPを脱ぐと足指が開放されて気持ち良いです。

足甲部分の手裏剣ロゴが好みではありませんが、ロゴを切り取れるようにタグを縫い付けてあるだけなのでハサミで切り取ってもよさそうです。

GRIPDROPの特徴:履くだけで足指を鍛えられる

GRIPDROPは普段の生活でスニーカー代わりに履きつつ、足指を鍛えることができる足袋型シューズです。

GRIPDROPの特徴は以下です。

GRIPDROPの特徴
  • 履いているだけで足指を意識しながら生活できる
  • 馳2枚の足袋型なので着脱がスムーズで裸足でも履ける
  • 丸五製&ビブラムソール採用で品質は間違いなし

足半インソールのおかげで履いているだけで足指が軽く曲がり、意識しやすくなっています。

ついついシューズの中で足指をグニグニと動かしてしまいます。足指の握力が強くなりそう…

インソールの足半構造部分は厚み5mmほど浮き上がっていますので、裸足で歩く場合とは歩き心地が異なります。

足指根本部分(ミッドフット部分)が少し浮き上がったような感覚というと近いでしょうか。

【インナー・ファクト】天然繊維ラミーによるドライ感と耐久性が魅力のランニングソックス

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足袋型シューズなので靴下を着用する場合は足袋型か5本指型を着用する必要があります。

厚手の靴下では足半構造を感じにくいのでランニングソックス専門メーカーのインナー・ファクトの足袋型&5本指型ソックスがおすすめです。

もちろん裸足でもOKです。個人的には裸足で履くのが最も足指を意識しやすいです。

馳2枚なので着脱がしやすいことが特徴。

地下足袋は馳によって足に合わせたサイズ調整ができるのでGRIPDROPは1cm刻みのサイズ展開をしています。

歩いている途中で馳が外れたりしないの?と不安に思う方も多いと思いますが簡単には外れないのでご安心ください。

なにより愛用している地下足袋の製造元である丸五製、さらにトレイルランナーはみんな大好きビブラム社のソール・VIBRAM CITY PLUSを採用しているので品質には大満足です。

GRIPDROPのまとめ:足指を意識できる健康改善ウォーキングシューズ

まだ履き始めたばかりなので足指を鍛えられる効果の程は定かではありませんが、ハダはGRIPDROPは以下の履き方をしています。

足指運動を兼ねたタウンユース用エスパドリーユとして裸足履き

足半インソールの厚みを感じながら足指をグニグニ動かす=鍛えるためには薄手の靴下もしくは裸足がおすすめです。

ハダはエスパドリーユのように街履き用として裸足で履いています。

裸足で履いても靴ずれが全く無いのはヒールカップの無い地下足袋式の馳固定だからですね。

詳しくはGRIPDROP公式サイトをご覧ください。

番外編:岡山・倉敷発の地下足袋メーカー・丸五のラインナップ

最後にGRIPDROPを製造する地下足袋メーカー・丸五の他製品ラインナップもご覧ください。

岡山・倉敷で創業100年を越える老舗企業が製造する地下足袋は、コストパフォーマンスが高く、長く愛用できますよ。

地下足袋はゼロドロップ(つま先と踵の高さが同じ)の薄型ソールが多いので、足指が動かしやすいだけではなく、地面の凹凸も感じやすいのが特徴です。

足が露出するワラーチでトレイルを走るのは不安というランナーは薄型ソールの地下足袋でトレイルを走るとナチュラルランニングが楽しめます。

メイド・イン・倉敷!足指と足裏の力を高める地下足袋型トレーニングシューズ・hitoe(ヒトエ)

メイド・イン・倉敷!足指と足裏の力を高める地下足袋型トレーニングシューズ・hitoe(ヒトエ)

軽いジョグやジムトレーニング、普段履きにも使いやすいベアフットシューズ・hitoe

伸縮性がありフィット感の高いスリッポン型なので紐を結ぶ煩わしさもありません。

軽量ゼロドロップ薄型ソール・丸五「万年縫付7枚」はフォアフット走法向きの地下足袋

軽量ゼロドロップ薄型ソール・丸五「万年縫付7枚」はフォアフット走法向きの地下足袋

オーソドックスな地下足袋の中でも薄ソール&ミニマム仕様で裸足感覚に近いのが万年縫付7枚

色が白しか無く馳7枚のみなので見た目に問題ありですが、走り心地は抜群です。

ハダはOSJ氷ノ山(78k)を万年縫付7枚で完走しました。

丸五の地下足袋・祭りジョグはトレランやマラソンに使えるナチュラルランニングシューズ

丸五の地下足袋・祭りジョグはトレランやマラソンに使えるナチュラルランニングシューズ

地下足袋はじめにおすすめなのが祭りジョグ

踵衝撃吸収スポンジ入りである程度のクッション性があることが特徴です。

黒・紺・白と3色のラインナップかつ馳6枚と短めなので履きやすい地下足袋です。

ハイカーにも愛用者が多い隠れたトレイル向け地下足袋です。

創業100年超の岡山・倉敷の地下足袋メーカー・丸五が開発した地下足袋型ランニングシューズ「スポーツジョグ2」

創業100年超の岡山・倉敷の地下足袋メーカー・丸五が開発した地下足袋型ランニングシューズ「スポーツジョグ2」

スポーツジョグ2はミッドカットの足袋型シューズ。

地下足袋よりはスポーツシューズという見た目。

メッシュ生地で通気性が高く紐でサイズ調整しやすいのでランニングやジムトレーニングで履きやすい商品です。

メイド・イン・倉敷製の地下足袋型エスパドリーユ「たびりら」を履いてみた

メイド・イン・倉敷製の地下足袋型エスパドリーユ「たびりら」を履いてみた

ハダの春夏の定番シューズはたびりら

エスパドリーユ型で裸足でも履きやすく、踵を倒してスリッポンのようにも履けます。

倉敷帆布・タケヤリの生地と綿100%刺子インソールがとても気持ち良いですよ。